娘が発達障害と診断されて… 母親やめてもいいですか (文春文庫 や 63-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 82
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906269

作品紹介・あらすじ

「この母親は許せない!」「すごく救われた。ありがとう!」賛否両論を巻き起こした超ド級の子育てコミックエッセイが待望の文庫化!母娘の近況も新たに追加収録。高機能自閉症やアスペルガー症候群の権威・杉山登志郎先生の解説付き。不妊治療や流産を乗り越え、ようやく授かった娘は発達障害だった。療育に奔走するが、わが子と心が通い合わない事に思い悩み、いつしか将来を悲観するようになっていく。チャット、浮気、新興宗教……現実逃避を重ねる中、夫から離婚届を突き付けられてしまう。その時、私が選んだ道とは――。著者の絶望と再生の体験記!(目次より抜粋)たから誕生親ばかですか愚痴ってもいいですか私の娘、ヘンですか療育ってなんですか普通の子は可愛いですか死んだらダメですか子は鎹(かすがい)ってホントですかチャットは逃避の始まりですか女になっていいですか信じる者は救われますか母親続けていいですか杉山登志郎先生に聞く発達障害の概念、早期診断の有効性不登校・いじめ・犯罪、愛着形成、母親へのメンタルケア

感想・レビュー・書評

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  • 普通と言われる子供を育てるのも大変なことが多いのに
    発達に凹凸がある子供を育てるのは、何倍も何十倍も大変だと思う

    私は全てのお母さんが、自分を取り戻す時間を作ったり、相談することができなくて孤独になって判断ができなくなってる状態から抜け出せたらいいと思ってる

    自分もそういう時があるからこそ、みんなで手伝いあって楽しく子育てできる環境が作れたらいいなと思う

  • 発達障害を持つ子どもさん、そのお母さんと接する機会の多い仕事をしています。いろんな子どもさんやお母さんを見てきて、この本を読んで、私は作者の気持ちが分かる気がしました。幼児期に愛着が薄いことがどれだけ母親を傷つけるか、これはいくらきれいごとを言っても簡単に乗り越えられるものではないです。作者の選択はたからちゃんの気持ちを思うと支持できるものではないけれど、一緒にいた時期よりは今の方が幸せなのかもしれない。うーん、感想がまとまりません。

  • 発達障害の娘の親権を手放した女性のコミックエッセイです
    10年前に刊行された本で、計算すると当の娘さんは今年か去年に社会人になっています
    このライターの方の答え合わせ?が今、現実に行われているんだろうなと、
    そんなことを考えながら読み直していました

    育児のなかで娘を恐れるようになり、SNSに逃げて不倫へ走るまでを綴られています
    振り回される母親視点で進むので、大変な気持ちがすごく伝わってきます
    ただ、罪のない子どもの気持ちを思うと、娘さんがあまりにも気の毒にも思います
    外野が決めれることではありませんが、娘さんは可哀想だなと思いました

    ただ、実際に育てるとなると本当にツラいらしく、二人目がすごく楽でカワイイというのは見ました
    現実としてそうなんだろうなと思いました

    刊行10年経った今、娘さんは恐らく社会に出ていることでしょう
    父親側の実家は太そうだったので、大人になっているんだろうなと思いました

  • まだまだ結婚、子育て…なんてことを想像できていない私にとっては、共感できる部分は少なかったですが、著者の方の苦しみや葛藤はなんとなく伝わってきました。

    親は子を守らなければならないけれど、親だって一人の一人の人間で、どうしようもなく辛くて逃げ出したいときもあるんでしょうね。

    きれいごとばかりではないリアルな子育てのお話でした。
    ちょっぴり子育てが怖くなったかもしれません。。TT

  • 知ってるようで、余り知らなかった発達障害。
    ああ、こういうことなのかと納得。
    著者のとった行動には否両論あるらしいけど、とても非難する気にはなれない。
    著者はライターをされているくらいだから、もともと言葉やコミュニケ―ションに人一倍敏感な性質なんだろうと思う。この子供さんだとそりゃキツかったろうなあ。
    結果的には、たからちゃんは周囲に愛されて順調に育っているようだし、こういう選択肢もありかと思う。
    ただ、核家族でなくて、もし大家族での子育てであったならどうだっただろうとも思った。

  • 916

  • 【賛否両論を巻き起こしたコミックエッセイ】流産を乗り越え授かった娘は発達障害だった。療育に奔走するがいつしか将来を悲観するようになっていく。著者の絶望と再生の実話。

  • 文庫化で再読。賛否両論あったようですが、私は100人のうちのひとり、救われた側です。
    今回は、前回読んだときとはまた何か違う気持ちが湧いて、救われました。
    お母さんの方にかなり感情移入しました。

    批判できる人は、なんだかんだいっても幸せなんだと思う。
    どん底にいた時期がないのではないかとも思う。
    最低なんてよく言えるわとも思う。
    後半「あんたたちに何がわかる」と心情をぶちまけてるシーンでわかれるんだろうな。
    私は泣きました。
    そうだよそうだよそのとおり。私も同じ気持ち。


    たからちゃん中学生になったんだなあ。
    だんなさん親族で相談して、私立中学受験をしたとのこと、
    離れていてもお母さんとつながっている、
    ほんとよかったなあと思います。

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