逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法 (文春文庫 か 70-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906245

作品紹介・あらすじ

アメリカでいちばん愛される日本人メジャーリーガー米球界に挑戦し、マイナー契約から必ずメジャー昇格を勝ち取る不屈の男。失敗を恐れず、苦しい時こそ前に出る超ポジティブな人生論。

感想・レビュー・書評

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  • ●何が一番欲しいかと聞かれたら、野球が上手くなる薬が欲しい。借金してでも買うよ。
    ●わからないのは勉強をしてこなかったから。だから恥をかこう。恥をかくことより、やろうとしない事の方が恥ずかしい。
    ●イチロー4000本安打の瞬間。セカンドを守っていた。
    ●中2の時イチローを見て左バッターに。
    ●ダイエー4位指名。鹿児島工業からの初プロ野球選手

  • 「ムネリン」こと川崎宗則氏が、自身の生い立ち、プロ初年やMLBでの苦闘などを綴った本。タイトルの通り、苦境をどうパワーに変えるかの心構えとして読むことはできる。

    一読、やみくもにポジティブである。

    MLB2年目にはもう通訳をつけないとか、日本語で構わずに話しかける・スピーチする、キャッチャーできるか?と訊かれ、やったことがないのに「もちろんできる」というなど。

    「イチロー愛の源泉」も詳しい。

    中でもイチロー4000本安打の時、まさにセカンドを守っていた話(ライトからボールが帰って来たので、そのボールを隠して持って帰ろうとした。だが審判はしっかり見ていて返さなくてはならなかった。指紋をいっぱいつけといた)などがめちゃ痛快である。

    でもこう、エキセントリックというか、ムリをするタイプなんじゃないかなあ。

    ホークスは今シーズンも契約しようと考えていたが、心身の不調でいったん自由契約の状態になっているという。ある意味逆境のさなかにあるのかも知れない。復活を祈りたい。

  • 川崎選手は福岡ソフトバンクホークス、アメリカ大リーグのマリナーズ、ブルージェイズなどでプレーした、日本球界を代表する選手です。

    本書では、幼少期からプロ入りまで、また憧れであり目標でありライバルでもあるというイチロー選手との出会いなど、川崎選手の野球に懸ける思いが率直に語られています。


    本書のタイトルに「逆境」とありますが、新しい環境で新しいことに挑戦するときは困難がつきものです。

    川崎選手もプロ入り1年目は、そのレベルの高さに圧倒され、野球を辞めることも頭をよぎったそうです。

    それでも「いい練習を続けていれば必ずいいことが起こる」と思えるように変わり、ひたすら練習に練習を重ねたといいます。

    そしてプロ2年目に初めて一軍の試合に出て以降、ソフトバンクを牽引する選手として活躍されます。

    困難を乗り越えた経験は、メジャー移籍直後の大きな壁を乗り越える原動力にもなります。
    ーーーーーーーーー
    ・「できません」って言うのか、「できます」と言うのか。全然できないのはわかってても、やろうとすること。
    ・やせ我慢する。言い訳しない。強がる。
    ・もがき苦しんで、やっと自分らしい生き方を見つけたから、あとは目指す方向を指す光に向かって進むだけ。
    ーーーーーーーーー
    川崎選手の熱い生き方が伝わってきますよね。


    また、2006年第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した川崎選手は、ともに日本代表となったイチロー選手のそばに常にいて、メンタルコントロールや野球の技術を貪欲に吸収しようとしたそうです。

    圧倒的なプレッシャーの中でも結果を出すイチロー選手から数多くのことを学び、自らを叱咤激励するマインドを培ったといいます。

    私もこれまで、メンターからこのように教わってきました。

    ・努力する「量」が増えるから、「質」がともなってくる
    ・お手本となる人のそばにずっといて、学ぶこ

    プロと呼ばれる方や結果を作り続けている方の努力「量」は、すさまじいものがあります。

    また、欲しい結果をすでに手にしている方から素直に学ぶことの大切さは、私も日々体感しています。

    川崎選手の全力さが伝わってくる、熱い一冊でした。
    特に野球が好きな方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

  • ムネリンの自叙伝。底抜けに明るいキャラクターの裏で、悩んだり苦しんだりしていたんだなということが分かった。ファンサービスへの考え方も好き。あと何より、イチローが大好きなんだなということがすべてから伝わってくる内容だった。自律神経の病気で引退?になってしまったけれど、今はまた新たな目標を見つけて、前に進んでいるといいなと思う。

  • ムネリンのエッセイ、というか自伝。なにか深いことを言ってるわけじゃないけど、なにせタッチが軽すぎて、その軽さで元気でます。「何とかなるべ!」ってメッセージを強く感じました。

  • 川﨑らしい文体で綴られる自伝。
    僕らがメディアを通して見る川﨑とは少し違う印象だった。
    でももっと好きになった。イチロー愛を読みたい人は期待していいです。

  • 宗ワールドというか、文章力がないなぁ〜て感じ。あんまりでした。

  • 不思議な野球選手、かつて誰かが言った、記憶に残る希有な選手だと思う。ホークスからメジャー(いや、マイナーか?)に活躍の場を移しても、むねりん元気でプレーしてるかな?って。何故か気になるから仕方がない。初めて見た時から、野球バカだとわかったけど、弱いところもネガティブなところも怖いけど一歩前にでる勇気を持っているのは、やはり才能なのかもしれない。考えすぎなくてもできるのなら、才能を越えて天性か?成功も失敗もない場所に立てば、絶対的に無敵なんだろうな。

  • 一人好きで、前向き。

  • 元ソフトバンクホークス、現在アメリカでメジャーリーグ挑戦中の川崎選手が熱く語ってくれる。
    彼が野球のことを語ると、それは彼の人生を語ることになる。
    神戸の球場に野球観戦に行く途中の電車で読んでいたけれど、川崎選手の語りが熱くって熱くって、その熱さに泣けてきて、涙を目立たないように拭いて通路を挟んだ隣を見るとソフトバンクホークスの帽子をかぶった子供が座っている。野球が好きで、お父さん、お母さんに愛されて幸せなんだろうな。
    川崎選手、応援しているぞっ!そして、隣に座っている坊も頑張れよっと心でつぶやき、本を閉じた。

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