未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (文春文庫 ち 7-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904951

作品紹介・あらすじ

人生を二回生きるためには?先の見えない定年延長が囁かれる中、20代で選んだ仕事を70代まで続けるの?月間200万PVをほこる人気ブロガーが「人生を二回生きる」働き方を提案。刊行時から話題騒然の、ちきりんによる人生論が文庫化! 解説は柳川範之東大教授による「明るい働き方を実現するための指南書」。〈序章〉 ”働き方本”ブームが示すモノ〈第一章〉現状維持の先にある未来〈第二章〉世界を変える3つの革命的変化〈第三章〉新しい働き方を模索する若者たち〈第四章〉「ふたつの人生を生きる」〈第五章〉求められる発想の転換〈終章〉 オリジナル人生を設計するために

感想・レビュー・書評

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  • 再読なので、流し読み。
    人生100年時代になってきたのだから、40代で2回目の人生。自分にとって何が一番やりたいことなのかを考えようというもの。

  • ◎ ストック型からフロー型へ
    貯金があっても自分で稼ぐ能力のない人、
    貯金は無いけれど自分で稼ぐ能力のある人
    長生きの可能性が高まるとフロー型であることがポイント

    ◎ 人間関係もフロー型へ
    (これがめちゃくちゃ刺さった)
    過去に築いた人的資産の質と量ではなく、何歳になっても新たな人的関係を構築していく能力が問われる時代。
    過去のネットワークが切れても、その時点からまた新しい友人や、知人を作っていけかどうか、今後はそういったフローの力が問われるようになる。(フローの力=作り出す力)

    ◎ 理想の1日の過ごし方を書いてみる。「お金がないから無理」など条件をつけずただ自分が楽しいと思える理想の1日を書いてみる。

  • 人生100年時代になり、定年も70歳や75歳になるかもしれない時代に、今までのような1つの仕事を長く続けていく人生ではない生き方を考えることができる本。
    40歳を境目に、第2の人生を歩むとすればどのような人生が考えられるか。
    今の自分の仕事の延長線上に存在する将来のシナリオ・キャリア形成はなにか。
    人生においての幸せとはなにか。
    これらを考えながら、第2の人生を歩めるよう自分の可能性を模索していきたい。

  • 約10年前の本なのに、的確に今の時代が予想されていて、具体的な対策まで書いてあり、働き方を考える上でとても役立つ。
    好きなこと・やりたいことが見つかった人は、もうそれだけで最強!

  • 今この本を読むと、著者の予測した未来に確実に近づいていて、さらにもう直ぐ追い抜こうとしているぐらいの時代になってしまったと感じた。
    より良く生きるためには「人生を2回生き」ようと説いていたが、もはやそれなしではまともに生活もできないのではないかと危機感を持った。
    安定した会社にしがみつくことほど不安定な選択はないと書いてあったが、自分の持っていた漠然とした不安が明確に文字になっていると、否応にもリスキリングや新たな知識の獲得の重要性を認識させられる。

  • 働き方を大いに考えさせられた本。未来展望に納得。お金と人間関係はストックよりもフロー。
    「長らくやってきたから自分にはこれしかできない、この道しかないのだ」と開き直り、他の選択肢を考えることもできないような人にはならない。
    「もしも自分の人生があと10年だとわかったら、その10年を自分はどう過ごすだろう?」と。そこで思い浮かんだ生活をふたつめの生き方として実現できないでしょうか?はツボ。背中を大きく押された気がします。

  • 「お金がない人生以上につらいことは、やりたいことの見つからない人生だ」という言葉に納得した。なんとなくサイドFIREしたいとは思うけど、手に入れたい生活のイメージが具体的に想像できていないと感じた。また今の仕事は楽しいけど、市場で稼ぐ、市場を意識することを忘れないようにしたい。

  • 約10年前の「未来」は一部は現実になっており、一部はまだまだ未来のままだ。変化をダイレクトに感じるのは、民間企業は大企業であっても「転職が当たり前」という認識になっていること。今はどんな企業でも中途採用の募集がある。一部の例外として挙げることができるのは、少子化が進み予算が削減されていく大学のポストだろう。私は著者の「人生を二回生きる」という提案に大いに賛成。一度目の就職でパッケージワークをしたのちに、40代で自分オリジナルワークスタイルを確立することを当初から計画しておけばより人生を楽しめるように思う。独身の著者が提唱する、たまたま長生きした者同士の同世代での保険制度の発想はとても面白く、既婚者であっても夫婦のどちらかが先に亡くなれば魅力的な仕組みだ。また、老後のお金はいくら備えていても長生きさえしてしまえば十分な額の保証はないこと、そうであれば老後も緩やかに働き続けられる生活体制を整え、市場で稼ぐ力をつけ、あるいはたまたま長生きした者同士で支え合うコミュニケーション能力を身につけることを優先し、働き方も含めて自分の人生のコントロールを自分に取り戻すという発想は変化の中でしなやかに強く生きることを可能にする。これからの社会の変化の中ではストックよりもフローを意識し、得た知識や常識が急速に陳腐化する中でも生き残るため、手放しながら掴み取る生き方を模索していく必要がありそうだ。私も、筆者や解説の柳川先生同様、最近の私自身の環境や心境の変化を経験したおかげで、大きな変化があまり怖く思わなくなった。人生のリセットも転職も価値観の大転換も、やってみれば意外となんとかなるものだし、失敗しても次の選択に活かしていけばいい。そこで悩むよりも、自分が望むものは何か、大半の人にとってはそれこそが人生最大の難問だろうと思う。

  • とても面白かった。
    人生は2回生きられる。
    40代からは自分のオリジナルの人生、という考え方が良かった。

    2013年の出版だが現在読んでも違和感なし。
    むしろ現在の働き方の風潮を予言しているよう。

  • 40歳からのキャリアの再設計がなぜ必要なのか?
    これまでのキャリアに対する考え方をなぜ改めねばならないのか?

    時代背景やデータをもとに、その理由含めて明確に記されており、納得感のある内容です。

    大企業で働く40代未満の人たちや、就活を控える学生にぜひ読んでもらいたい一冊。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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