オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫 き 38-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900205

作品紹介・あらすじ

人を動かし、組織を甦えらせる言葉とは――?サッカー界のみならず、日本人に多大な影響を与えた箴言を引きながら、不世出の名将・イビツィア・オシムの、激動の半生をたどる。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけ見るとオシムさんの名言集みたいな本かと思うのだけど、読んでみるとこれが極上のノンフィクションルポタージュだった。


    七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの宗教、三つの言語、二つの文字、一つの国と表現されたユーゴスラビア。

    今は分裂してクロアチアやセルビアやスロベニアなんかの国に別れているが、これだけの国が一つにまとめられたら内紛が起こるよなと。
    日本という小さな島国にいるだけでは想像もできないような世界の紛争とサッカーを結びつけたこの作品は、一読の価値がある。

    そして、日本代表監督もされたオシムさんへの尊敬の念を一層深めるだろう。オシムさんの日本代表チームをワールドカップで見たかった。

    ちなみに作者の木村元彦さんを恵比寿で見かけ、声をかけた。快く握手をして頂き、名刺まで頂いた。
    とても素敵な方でした。

  • 期待したが、残念。

  • ユーゴスラビア紛争に翻弄されながらも、オシムが選手を教育していく。反骨精神、理論家で捻くれ者だがユーモアがあるオシムの人柄の魅力。素直にこういう人になりたいと思える。
    教育者として学ぶこと、反省させられることも多い。
    またJリーグ好きとしては、知っている選手名がたくさん出るのも嬉しい。特に阿部勇樹。

  • オシムのスゴさを知った。
    これは、天性のサッカー人、監督、指導者。
    真似できる人は、そういない。

  • ・買った経緯
    ジェフ千葉を応援するようになってオシムを知りたかった
    ・買った理由
    無職でヒマで図書館にあった
    ・のこってる感想
    平和と戦争を噛み締めてる。

  • 壮絶な 力強い 日本に対する愛情には本当に頭が下がる

  • 【いちぶん】
    オシムは静かな口調で否定する。
    「そういうものから学べたとするのなら、それが必要なものになってしまう。そういう戦争が…」

  • オシムの人生を野次馬的に知ろうという気持ちがこの本を買った動機だけど、予想もしていなかった多くのことを教えてくれました。旧ユーゴスラビアのことを全く知らずにいた自分を恥ずかしく思いました。

  • ただの有り難い金言集ではなく、偉人が困難な時代や社会情勢の中で、どのような考えでどう人生の選択をしてきたのかという哲学に触れる事ができた。サッカーに限らず、組織の中での人間の心理や行動をよく理解している方なのだと思った。

    高校生の頃、98年フランス大会やEURO2000で円熟の境地にいたストイコビッチが活躍した時代のユーゴスラビアサッカーに魅了された身としては、そのほんの少し前にオシム監督が築き上げた深い歴史があった事に今更ながら驚き、ただ感動したのでした。

    いろいろ読んだオシム本の中で一番良かったです。

  • 2016年7月12日、読了。

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著者プロフィール

1962年愛知県生まれ。中央大学卒。ノンフィクションライター。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。おもな著書に『オシムの言葉』(集英社文庫)、『蹴る群れ』(集英社文庫)、『無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代』(ころから)、共著に『さらば、ヘイト本!』(ころから)など。

「2019年 『13坪の本屋の奇跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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