アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫 ま 28-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838256

作品紹介・あらすじ

2004年ブッシュが再選されたのはアメリカ人の無知のおかげ!?子どもにブッシュをおがませるキリスト教原理主義の「洗脳キャンプ」から、奇妙すぎる絶対禁欲教育、建国以来最低に落ちたアメリカ兵の質まで-反知性主義が蔓延し、内部から自壊する帝国の驚くべき実態をえぐり出す刺激度120%のコラム集。

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「アメリカ人の半分はニューヨークの
    場所を知らない」2

    著者 町山智浩
    出版 文藝春秋

    p119より引用
    “「頭金なし」はもちろん、金利の低い「変
    動ローン」、利息分だけ返済すればいい「利
    息のみローン」、銀行の残高や年収などを自
    己申告すれば書類審査一切なしで金を貸す「自
    己申告ローン」まで。いわゆるサブプライム
    (低信用)ローンだ。”

    目次より抜粋引用
    “暴走する宗教
     デタラメな戦争
     バブル経済と格差社会
     腐った政治
     ウソだらけのメディア”

     映画雑誌を創刊し、映画評論家として活躍
    する著者による、アメリカに住んで中から見
    た姿を描いた一冊。
    同社刊行作文庫版。
     宗教家の起こす事件から世間をかき乱すメ
    ディアの様子まで、ジョークを交えた辛辣な
    意見が書かれています。

     上記の引用は、世界に混乱をまき散らした
    出鱈目な金融商品について書かれた項での一
    節。
    結局自国の大きな会社まで潰してしまって、
    誰が得をしたのでしょうか。自分が思ってい
    る以上に、世の中はいい加減なのかもしれな
    いなと考えてみると、もっと気楽に生きても
    いいかも知れないと思えるようになりそうで
    す。
     語り口がいまいち合わないと感じました。

    ーーーーー

  • 町山さんらしい、コミカルで軽快なタッチでブッシュ政権やアメリカの闇を書いています
    息抜きの読書に最適です

  • 町山は昨今、完全に左方向へ舵を切ったが本書は良書である。かつてラジオ番組で父親が在日韓国人であることを吐露していたが、よもやここまで反日振りを発揮するとは予想だにせず。小田嶋隆も歩みを揃えて(町山vs.上杉隆バトルで)からあっち方向へ行ってしまった。一ファンとしては無念極まりない。
    https://sessendo.blogspot.com/2021/12/blog-post_6.html

  • アメリカは一枚岩ではない。

    それに、そうか、科学不要、聖書だけよんどけという奴らもいるんだよな。

    その人たちを堕とす観点中心に纏まっている本で、その反対に共産革命を目指している人たちがいて、伝統や文化を壊していることには触れていないんだけど。

    日本はひどいと思ってたが、日本だけじゃないのよな。

  • 2006-2008頃のアメリカの宗教、政治、生活に関する本
    キリスト教福音派と共和党、政治と戦争等アメリカの自由と平等でない側面がよくわかる。

  • -

  • 2016年の大統領選で泡沫候補と思われていたトランプが、なぜ共和党の大統領候補となったのか、議論が色々とある中、本書にはその背景となる遠因が読み取れる。普段、メディアを通じて我々が知っているアメリカとは異なる真の大衆の姿、考え方を6つの視点から切り取っている。

    1. 宗教
    2. 戦争
    3. 経済
    4. 社会
    5. メディア
    6. 大統領

    いずれも視点からも、支配層である白人エリート層がいかに欺瞞であり、無知な大衆アメリカ人を様々な形で洗脳し、コントロールしている様子が垣間見える。また、キリスト教福音派と呼ばれる層が、共和党の保守層を形成し、進化論を受け入れないなど、科学よりも宗教に重きを置く人たちが政治に大きな影響力を行使している事も、我々日本人はなかなか知り得ない話ではある。

  • 2016年の大統領選で泡沫候補と思われていたトランプが、なぜ共和党の大統領候補となったのか、議論が色々とある中、本書にはその背景となる遠因が読み取れる。普段、メディアを通じて我々が知っているアメリカとは異なる真の大衆の姿、考え方を6つの視点から切り取っている。

    1. 宗教
    2. 戦争
    3. 経済
    4. 社会
    5. メディア
    6. 大統領

    いずれも視点からも、支配層である白人エリート層がいかに欺瞞であり、無知な大衆アメリカ人を様々な形で洗脳し、コントロールしている様子が垣間見える。また、キリスト教福音派と呼ばれる層が、共和党の保守層を形成し、進化論を受け入れないなど、科学よりも宗教に重きを置く人たちが政治に大きな影響力を行使している事も、我々日本人はなかなか知り得ない話ではある。

  • 全力でおススメ

  • 「ベストオブ映画欠席裁判」という本が、出たばかりの頃、書店の平台に並んでいて、記憶に残っていて今回探したが、生憎、行きつけの書店には置いてないので、同じ文春文庫のこの本を買った。 町山智浩の感覚は、僕と同世代で、本当に共感出来るので、面白く読んだ。

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著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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