鄧小平秘録 上 (文春文庫 い 85-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838157

作品紹介・あらすじ

武力によって共産党専制を死守した1989年「天安門事件」。沈みかけた開放政策に拍車をかけた1992年「南巡講話」。最高権力者・〓(とう)小平が下した決断が、極貧国から世界第二位の経済大国となったいまも中国を規定し続けている。彼はどのように考え、決断したのか?膨大な史料から明らかにする!日本記者クラブ賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 元産経新聞中国総局長による鄧小平伝。主に文化大革命と天安門事件、そして彼の死後の記述が主で、彼の伝記ではない。

    この本を読む限りでは、彼は中国における一党独裁をあくまでも「過渡期」の形態と考えていたように思われた。

  • 中国の経済発展を導いた鄧小平の生き方を、著者が当時記者として現場で経験したことや多方面の史料をもとに、舞台裏から生々しく描いている。1989年の天安門事件では、経済の開放発展と政治の自由を完全に区別して考えていたことや、南巡講話での政治手法などが理解できる。後半の文化大革命の部では、失脚して下放労働となったあとに復権し、その後再度失脚する数年間の歴史となっている。毛沢東との関係や当時の心情が巧に表現されている。中国を発展に導こうと強い一貫した信念を持っていたことが印象的だが、中国の政治闘争の中で3度失脚して復活する強さには驚かされる。

  • (チラ見!/文庫)

  • 天安門事件。いろんな意味で私の原点である。

  • 彼は間違いなく、中国の英雄の一人だ。
    彼がいなかったら、中国はどうなっていただろう。

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著者プロフィール

大阪大学大学院基礎工学研究科教授

「2001年 『新しい光の科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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