ソウル・コレクター 上 (文春文庫 テ 11-22)

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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167812119

作品紹介・あらすじ

リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人容疑で逮捕された。アーサーは一貫して無実を主張するも、犯行現場や自宅から多数の証拠がみつかり有罪は確定的にみえた。だがライムは不審に思う-証拠が揃い過ぎている。アーサーは濡れ衣を着せられたのでは?そう睨んだライムは、サックスらとともに独自の捜査を開始する。

感想・レビュー・書評

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  • リンカーン・ライムです
    シリーズ第8弾になるのかな
    (読んだことあった)

    (誰かは巧妙に隠されてはいるものの)犯人目線からの語りが最初から組み込まれてるみたいなのの第一人者ってジェフリー・ディーヴァーじゃないですかね
    最後の最後で誰かがわかる!あるいは途中でわかるけど最後にひと捻りふた捻りあるというような
    「データ」少ない中で勝手に言ってますけど

    上巻の最後の方で誰目線なのかのヒントが出てきます
    果たして本当に真犯人に繋がるものなのか?小躍りする読者をミスリードさせるものなのか?
    楽しみ!(読んだことあるけど犯人忘れてる故に)

  • そのうちこんな世の中になるかも…
    いやもうなってるかも…

    そんな恐ろしい犯人。
    みんな怪しくてみんな違うような…

    下巻に続く!喜んで騙されて転がされますヽ(´▽`)/

  • 感想は下巻で。

  • 下巻で感想。

  • 元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第8作。下巻まで読了。
    今回の犯人・未詳522号は、前作のウォッチメイカー(今作でも姿を見せないままに登場はするが)と比べ怜悧さも優美さも不足しているけれど、ライムたちを追い詰める手段の悪辣さはシリーズ屈指。ハラハラさせられながら一気に読み終えた。

  •  まだまだ続くリンカーン・ライムもの。よくもこう手を変え品を変え飽きられないように見破られないように書き続けられるものだ。読み手も用心するので、本作でも途中で、あこれは怪しいぞとすぐに気づく。が、いやそんなに見え見えなはずはないからこれは裏の裏だなと考え直す。しかし実際はそのさらに斜め上を行っている、という具合。それはともかく本作の最大の魅力ではないな恐ろしさはそのテーマだろう。すべての情報を蓄積するというデータマイニング、SSD社。そんな会社が実在してもおかしくない。四六時中スマホを持ち歩き、ネットで情報収集し、クレジットカードや電子マネーで決済し、そんな生活を続けていれば秘匿される個人情報などなきに等しい。それを悪用するのもまた簡単。おそろしい話だ。それはともかく、同時進行しているイギリスの犯罪者追跡作戦。どう関係しているのかなと思ったら、そうかウォッチメイカーはまだ逃亡中だったのだった。この連作もまだまだ目が離せない。

  • リンカーン・ライムシリーズ#8。ライムのデビュー作「ボーン・コレクタ-」を意識しつつ、著者が日本向けに考えたタイトルだそうな。

    巨大「データマイナー」を舞台に、個人データの究極的悪用というか情報社会の落とし穴というかを描く、プライバシーの危機という意味で迫真におっかない話。

  • リンカーン・ライムシリーズの第八作。

    前作の殺し屋を追いかけているライムに、
    従兄弟が殺人の容疑者として逮捕されたという知らせが入る。
    二つの捜査のうち、従兄弟の事件を選択するライム。
    証拠を、犯人を捏造しているのは、
    個人情報を知り尽くしている真犯人。

    今まで触れられてこなかったライムの学生時代の話や、
    前作で再会した少女、パムの恋愛も面白かったが、
    マロイ警部が犯人に殺されてしまったのが衝撃だった。

    (下巻へ続く)

  • 高度なセキュリティで保護されているはずの個人情報が、結局は原始的な手法で抜き取られる。
    盗んた情報を悪用して、他人の車を廃車させたり、電気をストップさせたり、麻薬違反をでっち上げる・・
    データ社会は、その記録されたデータが正しいことを前提にして機能しています。
    もし、そのデータが悪意を持って改ざんされ、個人ではそのデータがねつ造されたものだと証明できない場合、無実の人を簡単に犯罪者に仕立てたり、離婚・失業・破産させたりと様々な形で人生を狂わせることが可能となります。
    先日も、FBのいいね!ボタンのあるサイトを閲覧するだけで(いいね!を押さなくても)、個人情報は盗まれているのが話題になっていましたが、個人情報が商売ネタの宝庫である以上、その業者による商業利用はある程度は許容できても、これが第三者に簡単に流出、悪用されるとなると話は別です。
    実際には、悪用されない保証などありません。
    2008年に出版された本ですので、2011年のテロ以降、「テロ事前防止」という名目でさらに個人情報は様々な形で抜き取られ管理されているのが現状なのでしょう。
    たまにニュースででてくる悪魔的天才ハッカーや悪意を持った国家ぐるみのハッカー集団などは、個人情報にも簡単にアクセスできるのでしょうし、コンピュータ管理されている社会的インフラ等のライフラインや航空管制塔を含む交通機関などを狂わせることもやりかねません。
    行き過ぎた情報管理社会が、逆に我々の生存を脅かすことにもなりかねない、そうした危険性を告発したミステリーとして読まれるべきです。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人容疑で逮捕された。アーサーは一貫して無実を主張するも、犯行現場や自宅から多数の証拠がみつかり有罪は確定的にみえた。だがライムは不審に思う―証拠が揃い過ぎている。アーサーは濡れ衣を着せられたのでは?そう睨んだライムは、サックスらとともに独自の捜査を開始する。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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