- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167811020
作品紹介・あらすじ
セリフを書きセリフを覚えセリフを喋って20年。人生の半分をセリフとの格闘に費やして来た宮藤官九郎さんが、思わず「いまなんつった?」と聞き返したくなるような名セリフをエッセイに! 『♪ドラゴン、ドラゴン、清少納言』、『喜劇は、誰が笑うか分かんないからね』、『宮藤くん! 警察!』、『塩がめっちゃかかってておいしいーっ!』などなど、テレビ・舞台・映画・音楽・家庭などで宮藤官九郎が耳にした膨大な言葉の中から選んだ名セリフばかり。いろいろ妄想しながらお読みください!
感想・レビュー・書評
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脚本家、監督、俳優、そして一児の父でもある
クドカンこと宮藤官九郎。
18年セリフと格闘してきた著者が
思わず聞き返したくなるような
ドラマや舞台や映画の名台詞を
毎回紹介したエッセイ集。
いやぁ〜
NHKの朝ドラが面白過ぎて
今自分の中で
何度目かのクドカンブームの到来です(笑)
彼は自分と同世代なだけに
出てくる懐かしのドラマがすべてツボで
もうニヤニヤが止まらんス(*^o^*)
実は原作にも脚本にもなかった
ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の長瀬智也のセリフ
『ブクロさいこー!』
伝説のドラマ「刑事ヨロシク」をパクっていた(笑)
『タイガー&ドラゴン』
等身大パネルではなく
立体的な斉藤由貴に会いたいという(笑)
20年来の念願が叶った
『吾輩は主婦である』
ドラマ「はぐれ刑事純情派」の
藤田まことのセリフ
『はい、携帯安浦』に隠された謎。
あまりに含蓄のある言葉に
目から鱗が落ちた、
松尾スズキの楽屋でのつぶやき
『いつまでふざけられるかな』。
名言も沢山出てきま
す。
「声に出した時に
初めて面白いのが良いセリフ、
そのセリフの輝きを
ずっと維持できるのが良い役者」。
(どんなに良いセリフでも
役者の下心が入るとそれは観客には響かない)
「年を取ると涙もろくなるのは
努力と挫折を繰り返した末に起こる現象」など。
役者のエピソードでは
台本のセリフとアドリブの境界線を超えて
違和感なく思いつきでセリフを喋る達人の西田敏行(笑)。
自分が書いたセリフなのに
アドリブだと思わせる
言い回しの天才の阿部サダヲ(笑)。
きのこの山を食べながら
舞台の出番を忘れる(笑)
松田龍平。
そして身内の話では
思わず吹いた(笑)
クドカン父の名ゼリフ
『カックラキンは1日1時間!』や
水谷豊や暴れん坊将軍の大ファンである
三歳の愛娘のかんぱちゃんの話など、
笑える小ネタや名台詞の数々に
言葉の凄みや旨味を堪能できる良本!
ヘタレな童貞精神と
シリアスと非シリアスの絶妙な塩梅、
昭和へのオマージュ、
そして既成の枠なんて軽々と越えていく
パンクな意志を併せ持つ
クドカン作品の魅力が
この一冊で垣間見えますよ♪ -
最近になってようやく「あまちゃん」を見始めた。明らかにこの本を読んだ影響だ。その気になって見てみると、実に台詞がすごい。構成がすごい。
そういえば「タイガー&ドラゴン」も途中からハマった。
たぶん最初がなんか派手な感じがして腰が引けてしまうのだ。でも見始めるとその台詞の巧妙なことにやられてしまう。
このエッセイもまた、何度でも読みたくなる話ばかり。
クドカンはすごい、というのが結論。 -
宮藤官九郎。実はドラマちゃんと観たことない。
観たら絶対面白いんだと思うわ。
ただ、、、もっと昔に観てたら良かったんだろう。
しかしながら、特別企画のところで、本人の年齢に合わせて作品の厚みが変わってる的な内容が書いてあったので、そういう見方もひとつなのかもしれない。
たわいない会話の中に想像力が働くのは、さすが。 -
クドカンの、セリフにまつわるエッセイ。短くて楽〜に読める。
オチをつけようとしているところが、無理やり感があってあんまりハマらなかった。 -
クドカン大好き〜〜〜〜!!!!!!!!好きで好きでたまらん〜〜 一番好きな脚本家 ギャグとか笑いのセンスが好きなのもあるけど、伝われ伝われと込めて発信するそのメッセージ性に ほんとに救われる 星野源に通ずる カルチャーへの愛を感じる
いつもたくさんの花丸と激アツなコメントをありがとうございます。
こちらも触発され熱く返事を差し上げていま...
いつもたくさんの花丸と激アツなコメントをありがとうございます。
こちらも触発され熱く返事を差し上げています。
『鍵泥棒のメソッド』『逆転裁判』そして以前の『続・荒野の用心棒』『死の罠』にもコメント返ししていますので、よかったら笑って読んでやってください。
前置きが長くなりましたが、クドカン脚本いいですよね。
初めて意識したのは『池袋ウエストゲートパーク』
原作では「チャイナタウン、いい映画だったよな」と言って、映画になぞらえて鼻をナイフで切りつけるシーン。
TV版では「本官さんっているでしょ、天才バカボンの。鼻の穴ひとつなんだよねぇ」ってなっていて、この脚本書いたヤツこそ天才だ、って思いました。
あまちゃん、いいですよねぇ。
今朝もでんでんさんが「アボカドとアボガドって、どっちが正しいんだ」って言っていて笑ってしまいました。
いやあ、この本は読まねばいけませんね。
とりあえず「携帯安浦」の謎がメチャメチャ気になっています。
vilureefさん、
コメントありがとうございます!
おおーっ
「あまちゃん」仲間
嬉しいです(笑)(^O^)
...
vilureefさん、
コメントありがとうございます!
おおーっ
「あまちゃん」仲間
嬉しいです(笑)(^O^)
仕事がない日や
遅い出勤の日にしか見れないけど、
NHKの朝ドラとは思えない怒涛の展開に(+小ネタの数々に)
周りのみんなにも
勧めまくっております(笑)
そうなんですよ〜
vilureefさん御指摘のとおり、
クドカン作品は
DVD化されると話題に上がるんやけど
いまいち視聴率には泣いてきたんですよね〜(>_<)
一般的にブレイクして
普通な作品になっちゃう心配も
この本を読む限りではなさそうだし(笑)、
コレを機に
独特のこだわりを持った彼の作品が
多くの人の目に留まることを
切に願います♪
kwosaさん、
こちらこそ
いつも熱く思いのこもったコメント
ありがとうございます!
てか、ジャック・ニコルソンのチ...
kwosaさん、
こちらこそ
いつも熱く思いのこもったコメント
ありがとうございます!
てか、ジャック・ニコルソンのチャイナタウンが
天才バカボンの本官さんに変換されてるなんて
今の今まで
知らんかったっスよ〜(爆)(◎o◎)
IWGPの原作
久しぶりに読み返してみようかな〜(笑)
クドカン作品って、面白い言葉や
いいセリフを出し惜しまないんですよね(笑)
これでもかってくらい密度の濃いギャグや
深い会話が盛り込まれているから
慣れてない人は聞き流しちゃうし
疲れちゃうんやけど(笑)
サブカル好きや
昭和を知る人など
マニアのツボには
かなりハマるんスよね〜♪
あはは(笑)
安浦のネタは
わざわざ携帯に電話があった時に
コレは携帯ですよと
相手に知らせるのは
なぜか?という話なんやけど、
クドカンの考察が面白いですよ(^_^;)
コレ、ドラマだけではなく
クドカンが感じた
映画での印象深いセリフも沢山出てくるので、
kwosaさんなら
何かと楽しめると思います!