モップの精は深夜に現れる (文春文庫 こ 34-5)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167716059

感想・レビュー・書評

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  • 最近はまっている近藤史恵さん
    ビストロ・パ・マルシリーズの次は、女性清掃人探偵キリコシリーズ

    間違って2巻から読み始めたので、最終章の「きみに会いたいと思うこと」の夫大介との馴れ初めなどはよく分からなかったが、その他の章は、短編完結になっているので全然問題なし

    実を言うと、イラスト?漫画チックな装丁の本は好きになれずそれだけで敬遠してきたが、このシリーズに関してはこのイラストもありなのかなと思える

    何しろこのキリコちゃんビルの清掃人らしからぬ格好、
    膝上の黄色いタータンチェックのスカートに、ゴツめの膝まであるブーツ、上半身は白いふわふわした生地のセーター臍まで覗いている・・そんないでたちで掃除
    をするのだから

    茶髪をくるくる頭の上でお団子にしてジャラジャラネックレスをしてと、一言物申したいのだが、その清掃の手際の良さといったらお見事!

    清掃に入ったオフィスや事務所の人間関係にまつわる謎を解き明かすのだが、私はキリコちゃんの公明正大で曇りのない真っ直ぐな人間性の虜になってしまった

    磨き上げたオフィスの机や床のようにいつもまっさらなキリコちゃんの人柄に、すこぶる気持ちが良い読後感だった

  • 清掃作業員キリコのシリーズ2冊目。
    今回もキリコが掃除をしながら様々な事件を解決して行く。掃除をしているからこそ気付ける謎が面白い。
    どの話も読了後がさっぱりしている。あとがきで作者が「前作でキリコを天使でなくしてしまった」と書いていたが、このシリーズを読んだ時の満たされた気持ちを考えると、やっぱりキリコってある意味天使だよなと思う。

  • 真っ直ぐに「自分の仕事が好き」と言い切れるキリコが素敵。
    かっこいいと思う。

  • キリコさん モップシリーズ

    日常の謎を解決していく内容がメインだが
    後半のキリコ本人の家庭でのお話が入っているが
    これまで読んできたキリコとは少し印象の違う
    キリコの悩み部分を知ることができる。

    清掃先の謎を解決していく不思議キャラの印象から
    より親近感のある女性という印象になった。

  • キリコちゃん、やっぱり好きだな。

  •  近藤史恵さん、いろんなジャンルの沢山のシリーズがあります。「天使はモップを持って」に続く、清掃人・キリコシリーズ№2は「モップの精は深夜に現れる」、2011.5発行、4話が収録。楽しく読了しました。梶本大介と結婚して梶本桐子。清掃アルバイト、家事、祖母の介護、獅子奮迅の活躍です! 何より明るくて、よく気がついて、優しさに溢れています。

  • 掃除が好きが主人公が謎解きをするミステリー。ある程度当たりをつけても結末には意外性と納得性があり読み応えがある。
    最後の話で過去の作品に興味を抱く。
    気楽に読め、気分転換になる作品です。

  • 近藤史恵さん「モップの精は深夜に現れる」、10年積読後に読了。なんと、シリーズ二作目でした。日常に潜むミステリーを魅力的な掃除人が解決する、さわやかな物語。清涼感がいいです。

  • 暇つぶしならあり

  • 図書館で目を閉じて選んだ本を読む、ということをたまにするのですが、そうして手に取ったのがこの本でした。偶然選んだにしてはその当時の自分の生活と重なるところがあり読んでいてとても楽しかったです。ミステリ的なところもありその真相に無理がないところも個人的に好きな点です。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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