宮尾本 平家物語 一 青龍之巻 (文春文庫 み 2-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (588ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167287092

作品紹介・あらすじ

清盛7歳。死別した母を思慕する少年は、平家の統領である父のもとに引き取られる。出生の秘密が暗い影を落とすなか、自らの運命を受け止め、強い決意をもって乱世を生き抜いていく-。清盛を中心に平家一族の視点から物語をとらえ、宮尾作品の醍醐味である女たちのドラマをふんだんに織り込んだ、壮大なる歴史絵巻。

感想・レビュー・書評

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  • 毎年お正月、第一巻から読み直す、大好きな本です。

    読むたびに心を動かされる場面が変わり、新しい発見があります。宮尾本、とある通り、作者の解釈が新しいけれど、私はこちらの清盛が好き。

    平家、源氏、天皇家、女性たち、それぞれの登場人物誰一人として完璧な英雄として描くことなく、内面にある葛藤や愛憎、強さ弱さを描ききっているところが、本当に体温や息遣いを感じさせます。それぞれ人物に異なる品格があって、さすがです。

    この本に出会えて良かったです。

  • 讀了第一卷,原則上還算不錯的作品,對於家庭和人與人之間的關係性寫得相當不錯,宗子和時子的刻畫也吉川版出色。只是,政治面的描寫就相形之下薄弱許多,例如關於信西和賴長這兩個個性鮮明的重要角色其實描寫並不多,也還不夠有個人特色,戰爭的描寫就很像參考古書來寫的感覺,略嫌可惜。不過這些本來就不是作者的強項,接下來我還是會專注在她的強項描寫裡。

  • あれ、なんか、私の知ってる清盛とちがう。なんか、清い、きらきらしてる。あ、あれぇ? 保元平治の辺りは、血生臭いし、何か哀しい。
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    2017_033【読了メモ】(171012)宮尾登美子『宮尾本 平家物語 一、青龍之巻』/文春文庫/978-4-16-728709-2

  • 一度、平家物語を通読してみたくて、手に取りました。

    清盛の出生の背景にかなり頁がさかれていて、それと当時の宮廷の権力争いやら、男女関係やらが複雑に絡んでいます。(巻末の家系図がありがたい)

    戦のシーンになると、所々、とてもリズムの美しい部分があるのは、原点の影響でしょうか。

    貴族社会から武家社会への移行期。清盛や平家の盛衰はその間に咲いた花なのでしょうか。

  • 2015/06/28

  • やはり宮尾登美子さんの文章が好きなのだと感じた。

  • なかなか面白かった。
    意外と清盛が情けなくて、私のイメージとは違っていて斬新だった。
    宮尾さんの描く平家物語、この後どうなっていくのかとても興味深いです。

  • 軍記物が苦手な私(理由はやはり心理描写が少なくて退屈してしまうから)は、国文学科に在籍しながら恥ずかしながら平家物語も読破したことがない。なので、この宮尾本も恐る恐る…一冊目はためらいながら手に取った。
    しかし、そんな懸念は無用であった。清盛の幼少期から非常に緻密にその心情を追っていて、あっという間にその世界に夢中になった。学生時代、演習で平家物語を読んだが、その時の印象と言えば合戦の描写にうるさいほど出てくる「赤地の錦の直垂に唐綾縅の鎧着て」という件のみであった。(○○先生ごめんなさい…。ちなみにこの○○先生の名前があとがきに突如出てきてびっくりした。)
    作者自身は清盛の妻時子が一番好きだと言っているようだが、私はラストの印象が強いせいか、治部卿局明子が最も共感できた。それにひきかえ後白河法皇という人は…。尊い身分の人にこう言ってはなんだが、この悲劇の裏にはこの人の保身や翻意が大いに作用しているような気がしてならない。語りの部分でたまに法皇に上品に突っ込みを入れているのが個人的には好き。

  • まず第一巻読み終えました。
    大河ドラマがきっかけですが、宮尾登美子さんホントに読みやすい。
    第一巻の終わりは平治の乱が終息したところでちょうどドラマと同じぐらい。
    これから平家物語が先行するのでドラマももっと見やすくなりそうで楽しみ。

  • 大河物語に触発された。
    2)以降は源氏の逆襲だから読まんかも。

    有名だから。

    源氏の髭きりの太刀はまだあるんだねー。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/髭切

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著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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