- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167262372
作品紹介・あらすじ
赤川版・アンファンテリブル!つぶらな瞳、あどけない顔、可愛くて無邪気な子供たち。しかし彼らには大人に見せない怖い素顔がある。秀逸なるブラックミステリ。
感想・レビュー・書評
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久しぶりの著者の作品。30年以上前の作品だとは思えない。面白かった。シリーズものは全て読まないといけないと、って思うとなかなか手が出せないけどまた他の作品も読んでみたくなった。
それにしてもこれは子どもだからの怖さがゾクッとする。
自分の子ども時代とは違うと感じる部分と共感してしまう自分と…
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「愛しのわが子」
自ら母親を間違えた子。
少し嫌な事が続いたり、叱られることが増えたぐらいじゃここまでの事にはならないだろう。
子供なりに自分に一番最適な住処を探そうとしているのはいいが、ここまで頭がまわる子は少し怖いな。
「わが子はアイス・キャンデー」
お金の貸し借りを学校で。
多少の金額であれど貸し借りをした時点で、余程律儀なもの以外からは戻ってこない物と考えるべきだろうな。
彼は小学生ながらに賢く、今回損をしたとしてもそれに値するよりも大きな価値のある情報を手に入れるとは。
「蛇が来た、どこに来た」
オオカミ少年なのか本当なのか。
虚言癖の持ち主にしては、自分でしたことを素直に認めすぎな気もするが…。
人が亡くなろうが、怪我をしようが無関心を貫いた彼が最後に母親を助けるような行動をしたのは何故なのだろう。
「禁じられた遊び」
こっそりと覗くに丁度いい場所。
色々な写真を幼いながらに技術を屈指して撮る彼は将来マスコミ系に向いてそうだな。
彼が母親に見せたかった一枚とは、一体何の証拠となりうる一枚だったのだろうか。
「拝啓、通り魔さま」
平凡な日常から一変したわけ。
世間体よりも本人が警察にと言ったのであれば、彼女の思いを尊重して届け出るべきだったのだろう。
自分は関係ないからといって人の不幸を話のネタにする人たちは、彼女のした通り同じ目にあっても仕方ない気もするが実際に悪くなかった者が殺されてしまうのは少し可哀想だな。
「塾に行く道」
廃業したはずの塾に通い続ける息子。
一日にこれほどハードスケジュールで、習い事をさせられていたらどこかで息抜きをしないとその内倒れてしまいそうだな。
月謝を勝手に使っていたのは良くない事だが、最終的に彼女とも母親公認の元遊べるようになって良かった。 -
かわいくて無邪気な子供たちには、大人には決して見せない素顔があるものです。
友達を相手にした高利貸し、愉快犯的いたずら電話、ちょっとした嘘、習い事のサボリ癖…
屈託なく事件を起こす子供たちの悪辣ぶりを描いた、六篇からなるピカレスクミステリー。
yonda?君やキュンタでお馴染み、100%ORANGEによる表紙。どうりで惹かれるはずだ! -
【赤川版・アンファンテリブル!】つぶらな瞳、あどけない顔、可愛くて無邪気な子供たち。しかし彼らには大人に見せない怖い素顔がある。秀逸なるブラックミステリ。
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もう何十年も前に書かれたなんて思わないほど!
現代っ子続出です。
自分より年下の子なのに考えることとかが大人すぎてびっくり。
こんな子供いたら嫌だな〜と思いつつも面白いのでどんどん読めちゃいます。 -
おもしろい!不快感は若干あるけど。こどもたちは怖い。大人にはみせない本当の姿があるんだな。最後の章が唯一のスッキリした話。
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面白かったしさらに表紙もかわいい少年!本屋で出会えてよかった!!