- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167111298
感想・レビュー・書評
-
中学生のときに読んだ作品の再読。
いまの表紙の暗い絵とは違って、当時は夕日に少年のシルエットが描かれているデザインで、少年が希望を持って頑張るような内容だと思って購入した。
ところが…中学生には衝撃的な誘拐殺人事件の話で、読みながら驚愕したのを覚えている。刺激が強過ぎて本作のベースとなる兄弟の愛とかを読み取ることすらできず、これを機にミステリーの沼にはまり込むようになる。
いま読み返してみて、現在のミステリー作品にはない昭和の懐かしい風情や純真な感情に触れ胸が熱くなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
兄弟の優しくも暖かく、そして残酷な物語。
素晴らしかった。 -
この時代の孤児と、現在の養護施設にいる子たちは、全く違う理由でそこにいるかもしれない。
が、保護者から保護されなかった子たちはかなり強い意志で未来を切り開かなくてはならないという意味では、今も当時も変わらないのかも。
作者が全日制の高校に行こうとしたように、諦めて、弟を救ったように…。
人格形成って周りの人の影響が多大なのに、同じ環境で育っても同じにならない、本人の受け止め方、資質、ささいなきっかけ。 -
あくる朝の蟬
-
灰暗的孤兒院霸凌和綁架致死事件,以及院童各自傷痛的過往,家族離散,被親戚當作瘟神。故事淡淡地敘述,但是卻潛藏著許多淡淡口吻敘述的可怕情節(例如霸凌、在拉麵店打工沒有床,每天把桌子拼起來睡覺把自己固定好以免滾下去等等),一種壓抑著排山倒海的悲傷的故作無事,日常就是悲傷所拼湊起來的。井上的作品總有著想要高調的飛昂與極度的戲謔,然而卻總是藏不住其後不見光的黯然神傷。
-
2020.6.5
衣食足りて礼節を知る
この時代の子供達は衣食住足りずに礼節を叩き込まれていたんだなぁ。自分の世代では想像も難しいほど厳しい時代だ。
日本を豊かにしてくれてありがとうございます。 -
孤児院での生活がリアルに浮かんで来るような描写が続き、胸がきゅうっと締め付けられるような気分にさせられる。
子どもは必要な愛情を受けないとどこかで屈折してしまうことを思い知らされる。 -
孤児院生活を通して、強く生きる術を学び、弟を引き取り、弟とともに未来を目指していく姿には、どことなく清々しい青春グラフィティさえ感じた。
-
汚点(しみ)が井上ひさしらしかったかな?!
辛く悲しいお話を、ほのぼのと終わらせてくれた