四次元時計は狂わない-21世紀 文明の逆説- (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 180
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609949

作品紹介・あらすじ

五十年後の日本をどうするのか東日本大震災以後の日本を再生させるものは何か――。最先端科学から宗教、歴史に至るまで、現代最高の知性が思索しつづけた軌跡。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の科学技術は超優秀。これらを利用するアイデアと投資が足りない?
    ・原子が見える自由電子レーザー「サクラ」。
    ・百億年に一秒しか狂わない「四次元時計」。

  • "好奇心の赴くまま、国内外を問わず駆けつけて取材も行う。
    政治、科学、歴史、などなど幅広い知識で探る探求の旅。
    この本から、我々も旅立つことができる。"

  • 読了 20220729

  • やっぱり素晴らしい✨✨
    ボルヘスを読んでいて、こういう知識貯め系で横軸で話ができる人を本当のインテリと言うんだろうな、と思っていた所、立花隆を思い出した。
    他のどんな作家の本とも違い、著作を読んでいると、同時に5冊の本を並行して読んでいるぐらいの気持ちになる。スーッと入ってくる。
    もちろん、地頭の違いと理解度の問題で、読了後に他人に説明しろと言われたら、こんなに流暢に言葉は出てこないが。
    文春の記者さんという事で、最近は文春というとゴシップばかりのイメージがあったが、ジャーナリズムがバキバキあった頃の素晴らしい記者、という事だろう。いつまでもお元気でいてほしいです。

  • 人気連載「文藝春秋」の巻頭随筆全三十九話

  • 立花隆は最先端の科学技術を単純に美化し過ぎるとの批判もあるようだが、それは別の見方をすれば、それだけ科学技術が作り出す未来を信頼しているということだろうし、そのために奮闘している科学者や技術者への限りない尊敬の念を持ち続けているということなのであろう。
    何より、古希を過ぎてもなお知的な好奇心を失わない探究心に脱帽するばかりである。

  • 立花がその昔に書いた
    「文明の逆説」はド級に面白かったが、
    こっちは表面をなでただけの、
    ホントに軽~い話で、タイトルに文明の逆説
    入れるんじゃねー詐欺じゃねーかと思うことしきり。

    読んだ後、全部忘れるくらいの内容でした。

  • 雑誌連載のコラム集。
    ところどころ、さすが立花隆と思わされる視点があり興味深く読むことができた。

  • [次世代日本、参上]政治からテクノロジーまで、幅広い分野の書籍を渉猟し、莫大な知識と識見を有する立花隆が『文藝春秋』に掲載した巻頭随筆を集録した作品。科学分野の最先端に関するこれからの日本を見通す上で参考となる情報が詰まった一冊です。


    「そんなことが起こっていたなんて...」と驚かされることの多い随筆集でした。そういった驚きの集積をあの立花氏が読み解いていくのだから、面白くないはずがない。本書を読むと、「次に生まれてくるときは理系に生まれたいものだなぁ」と文系の人は思わず考えてしまうのではないでしょうか。


    また、新しい技術や製品の可能性に対して、もちろん考慮されるだろうリスクや問題を正しく評価しながらも、基本的には「楽しみ」に捉えている立花氏の見方が、なんとも言えず良い。年齢を重ねてからも柔軟な、そして長期視点のものの見方ができる人物として、やはり立花氏は一目置かざるを得ない人物だと思います。

    〜アレクサンドリア図書館をヴァーチャルに誰でも持てる時代が多分本当にくるのだ。そのときこの世で最も必要とされる職業の一つが本のソムリエになるだろう。〜

    その職業イイですね☆5つ

  • 立花隆のエッセイということで久々に雑学的知識を溜め込もうかという意図で購入。

    最初の方は正直単なる『エッセイ』であり、紙面の長さの都合もあろうが、単なる感想だけかなと。立花隆も老いたと感じたが、後半になるほど良い意味で知識のひけらかしが多くなり、得した気分となった。

    立花氏らしい、科学技術に関しての紹介、楽観論も心地よく感じる。個人的には有人宇宙開発に日本が乗り出すことに氏が反対であることがやや意外ではあったが、得意分野を活かして伸ばしていけという主張には納得させられるものがあった。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

立花隆の作品

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