回想 回転扉の三島由紀夫 (文春新書 477)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166604777

感想・レビュー・書評

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  •  三島由紀夫に兄事した劇作家による回想記。再読。北見治一『回想の文学座』とゴッチャになっていた。
     歌人 春日井建に夢中の三島から袖にされる著者が何とも……。若衆としての盛りを過ぎていたのかな。
     映画『憂国』がますます観たくなった。(『黒蜥蜴』『からっ風野郎』『人斬り』は観ている)。演出を務めた著者のプラン通り、高橋英樹主演なら観られていたかもしれない。

    追記:何のことはない。YouTube で全長版が観られた。堂本正樹による演出おぼえ書きを読んだ後に観てよかった。新妻を演じる女優は、乳房が貧弱なので映さないようにしたと辛口に書かれているが、思ったより美形だった。裲襠の裾で軍帽が倒れる場面など撮り直しがきかないだけに、スタッフは快哉を叫びたい心境だったろう。

  • ノンフィクション

  • 回想録である。三島由紀夫と演劇とのかかわりが示されている。主の内容は、憂国撮影の製作の裏話であろう。三島と著者との出会い、ブランズウィックというお店。イケメンを集めた店と言うのは、何時の時代にも流行するようだ。映画で、三島は切腹のシーンにこだわる。予行演習であったのか?芸術家同士の交流であったのだろう。逸話が多く語られており、まさに兄弟とイメージが無いではない。

  • 何の内容もない本だが、全般に渉って妙ないやらしさを感じるのは、矢張り著者が三島由紀夫を「ナメテいる」ということに尽きる。

  • [ 内容 ]
    十代で三島由紀夫を知り、歌舞伎、能、そして「切腹趣味」を共有し、やがては映画『憂国』を演出する。
    没後三十五年たっても色褪せぬ天才三島由紀夫への甘美なる鎮魂の書。

    [ 目次 ]
    第1章 八歳違いの「兄貴」
    第2章 「切腹ごっこ」
    第3章 『愛の処刑』
    第4章 三島と演劇
    第5章 桐の函に入った小説『憂国』
    第6章 映画『憂国』
    第7章 「幸福な一生」

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