マスクは踊る

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 72
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163913247

作品紹介・あらすじ

とうとうやってしまった。昭和、平成、令和の三代をやってしまった――。
いけないことをしたわけでもないのに、恥ずかしながら、という感覚。おめおめ、というこの意識。

 恥の文化を叩きこまれた昭和育ちが、「恥OK」の令和を眺めてみれば――ズルばかり増える令和。謝罪は頭でなくズボンを下げよ! コロナ下のマスクで知る顔の恥。
令和も冴え渡る東海林節に「タンマ君」傑作選13本つき!

感想・レビュー・書評

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  • 2019年始めから2020年末頃までの「男の分別学」と「タンマ君」の抜粋で構成された作品。その他、対談が二編収録されているが、その内の一つは認知症の権威・長谷川和夫氏とのもので、以前著書を読んでいたから驚いた。

  • 久しぶりですな、東海林さだおさんの本。肩が凝らずに、また間にある「タンマ君」の漫画、職場が舞台だけにニヤリとしますな。

    でも、東海林さん今年の十月には85歳とは、昭和、平成、令和、と三代またいでしまったと言いながら、東海林ワールド全開。作家と咄家さんは口がいや頭が達者だったらいつまでも現役、羨ましい職業でおますな。

  • オール讀物連載の「男の分別学」と週刊文春連載の「タンマ君」。コロナ禍で80歳を過ぎた高齢者の生活をネタとしたエッセイ。

    週刊朝日連載だった「あれも食いたいこれも食いたい」が終わってしまったが東海林さだおワールドはそれだけではない。80を過ぎても衰えないパワーを楽しめるエッセイ集。

  • 最後に掲載されている、83歳の東海林さだお と 86歳の田原総一郎の対談が面白い。好奇心と性が僕らの原動力、とのご宣託。老後という言葉が、徐々に死語になりつつある時代の啓蒙書(?)であります。★三つ

  • 漫画家・東海林さだおさんによる世相風刺エッセイ。
    令和時代の始まりから最近のコロナ騒動まで、その時代の様々な事象を庶民目線で上手くとらえておられる。
    一つの話毎に漫画も挿入されているので、この上なく分かり易い。

  • やはり面白い。

  • 令和もショージ君は元気で面白いです

  • 週刊誌に比べて月刊誌はねぇ、鋭さに欠けるんだよね~令和の始まりを平成と比べる・安倍晋三首相のスケジュールは分刻み・牧歌的テレビCMが消えた・ズルの時代恥が消えた・認知症となった西マリアンヌ大名誉教授長谷川和夫と対談・仕事場の風呂場から11階下の保育園を観察する・オリンピックの勝者をどうやって決めるか・進化の途中で睾丸を外に出したのは間違いだった・電子レンジはチンと鳴らない・コロナでも散歩に規制は掛からない・マスクを着けるようになってどれだけ人が顔を晒してきたかが分かる・コロナ下の月刊住職を読む・老人の性の問題を見つめる田原総一朗と対談~本名・庄司さん、82才。平成31年3月号から令和2年11月号まで・なので菅さんは官房長官のまま登場

  • 【恥ずかしい部分、隠していますか?】ズルばかり増える令和。謝罪は頭でなくズボンを下げよ!コロナ下のマスクで知る顔の恥。東海林節エッセイに「タンマ君」傑作選つき。

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東海林さだおの作品

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