安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163912943

作品紹介・あらすじ

人事介入の全貌が明らかに!
11月25日、「衝撃のノンフィクション」緊急出版!!

【内容紹介】
 2016年夏。官邸は検察庁が提示した「人事案」を拒否。かつてない異例の“人事介入“により、検察内には衝撃が走った。以来、4年間にわたり「官邸vs.検察庁」の人事抗争が勃発! 2020年黒川検事長の定年延長問題に至るまで知られざる暗闘が繰り広げられる。
 安倍晋三、菅義偉、杉田和博……政権中枢による人事介入の全貌を、数々のスクープを放った検察取材の第一人者が極秘情報を駆使して描き出す衝撃のノンフィクション。

【本書で明かされる新事実】 
■「あいつは勘違いしている」菅首相が漏らした検事総長への怒り
■ 官邸と検察が結んだ”密約”と”裏切り”の真相
■「きっと失敗するだろうな」賭け麻雀で辞職した黒川元検事長の本音
■ 突然の追放劇! 検察のプリンスと法務大臣の確執
■ 初めて明かされる「定年延長」閣議決定までの舞台裏
■「甘利事件」「森友事件」を検察が不起訴にした本当の理由
■ 周囲の説得を拒否! 検事総長の椅子にしがみついた男    ……など


【目次】
序章 毒が回った政権
第1章 黒川と林、そして稲田
第2章 16年夏――事務次官人事への介入
第3章 17年夏の陣――黒川続投
第4章 17年冬の陣――3度目の正直を拒んだ上川法相
第5章 官邸の守護神の実像
第6章 苦肉の策
第7章 河井捜査とコロナ禍騒動
第8章 法務・検察の迷走
第9章 「決着」と「総括」
あとがき

【著者プロフィール】
村山治(むらやま おさむ) 1950年徳島県生まれ。73年に早稲田大学卒業後、毎日新聞を経て、91年に朝日新聞入社。東京佐川急便事件(92年)、金丸脱税事件(93年)、大蔵省接待汚職事件(98年)、KSD事件(2000、01年)、日本歯科医師連盟の政治献金事件(04年)など大型経済事件の報道にかかわる。17年11月、フリーランスに。著書に『市場検察』(文藝春秋)、『小沢一郎vs.特捜検察 20年戦争』(朝日新聞出版)、共著に『田中角栄を逮捕した男 吉永祐介と 特捜検察「栄光」の裏側』(朝日新聞出版)など。

感想・レビュー・書評

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  • 表面に見えたことだけしかわからない新聞やテレビの報道と比べて、深く、歴史的な因縁まで解き明かす迫力ある記述だった。
    が、繰り返しが多いのが気になる。もっと簡明に書けたのではなかろうか。

  • 菅と杉田がどんな感じで人事をしたのかが分かる点はいいですね。

  • 327.13||Mu

  • これまでは官邸vs一部マスコミ(+世論)で見聞きしてきた一連の流れを検察庁という視点を通してみると
    違った感覚が沸き上がってきて自分事ながら驚いた
    なんか切なさすら感じた

  • 東京高検の黒川元幹事長の印象が変わった。

  • 東2法経図・6F開架:327.13A/Mu62a//K

  • ダラダラと読みにくく、週刊誌やネットで読んだことに加えて特段目を引くような情報はなかった印象。法務・検察の人事のシステムと運用と言ったマニアックな情報や、各省で発生している政権の人事介入の内幕以外は、特に読書によって得られる視点のようなものはなかった。

  • 黒川さん問題だけでここまで話を広げて書けるのは、さまざまな取材の賜物だと思うけど、いかんせん長く、それほど痛快な内容ではなかった。。
    官僚機構の闇、旧態依然の政治家、その辺のところは事前に知っていたので、、、若干期待外れ。。

  • 政権による検察への人事介入が疑われた、黒川弘務氏と林真琴氏のいずれが検事総長のポストに就くかということを巡る一連の騒動について、著者の取材メモをもとに過去の経緯から解き明かしている。
    関係する本人たちはいずれも取材拒否だったとのことだが、ここまでよく取材して一連の流れを再構成したな、という内容だった。黒川氏と林氏の人となりもよくわかり、黒川氏はある意味被害者であると感じた。

  • ここでも学術会議と同じように菅と杉田が関わっているんだ。何だか戦前のようで背筋が寒くなるね。
    本書を読むまでは、黒川氏が検事総長を狙って官邸と一緒にこの騒動を引き起こしたと思っていた。そして賭け麻雀で失脚して溜飲を下げた。(市井の一般庶民の大半はそう思ってるだろうね)
    でも黒川氏は一番の被害者だったんだね。一旦は黒川氏の勤務延長を承知していた稲田の責任も重い。新聞だけを読んでいてもこう言った事は分からない。
    黒川氏と賭け麻雀をやっているような近しい新聞記者がこう言う政府の驕りを真っ先に追及しなければならないのに、文春砲の尻馬に乗るようでは恥ずかしいね。

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