- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163910864
作品紹介・あらすじ
第161回芥川賞候補作!
見えないからこそ見えてくるものがある。夢とリアルが絶え間なく交錯する老女は、自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばして生きる。
老女の〝意識の流れ〟を描く、実力派新人の芥川賞候補作。
感想・レビュー・書評
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表題作
つらつらと、読点だけで延々とつないでいく長い一文を読んでいくのはちょっとつらいのだけど、自分の外と内で起こることが混じりあったり、とりとめのない物思いの途中で現実が入り込む様子を表現するのには最適の文体なのだな、と感じる。
自分で思ってもいなかったことが想起されたり、そんな自分に驚いたりとただただ意識が流れていく。それは周りのひとには決して気づかれることもなく、自分でももてあましてしまうのか、次々と忘れていってしまうのか。そんな様子にも独特の文体が生きている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
この作家には独特な日常の切り取り方、表現があるがいかんせん読みづらい。
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ラッコはあまり出てこなかった…
とりとめとない日常に流れる、思考の濁流がそのまま文章に起こされたような感じ。
読んでいて、何が起きるのかと序盤はドキドキしていたが何も起きないで、流れていく。夢と現実が曖昧な部分は好き。 -
この作品を読んでるときはぼんやりと感じていたが「背高泡立草」を読んで同じ作者だと気づいて、方言の異質感がやっぱりだめだった。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00596452
見えないからこそ見えてくるものがある。夢とリアルが絶え間なく交錯する老女は、自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばして生きる。
老女の〝意識の流れ〟を描く、実力派新人の芥川賞候補作。
(出版社HPより) -
これは厳しい。「夢とリアルが絶え間なく交錯する」という書評どおり、はっきり言って読んでてわけがわからない、というか、超読みにくい文体です。芥川賞候補ですが、ちょっと僕には合わなかったです。