旅する絵描き タブローの向こうへ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 40
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910642

作品紹介・あらすじ

いせひでこの絵は、私の物語の翼になった。――原田マハ(『美しき愚かものたちのタブロー』著者)モネ、ゴッホ、ロダン、マティス……名画をめぐる連載小説に、画家や名画をモチーフにした挿絵を描くうち、パリで画家を目指した日々が浮かんできた。そして湧き上がる「絵を描くこと」への思い。絵の具、筆、キャンバス、パレットなど、絵を描くことにまつわるエッセイとともに、雑誌掲載時にはモノクロだった作品多数をカラーで収録。大人でも子どもでも、絵画を愛する人のための絵本。

感想・レビュー・書評

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  • タブロ-が結びつけた「いせひでこ」と「原田マハ」の世界を、画家であり絵本作家の「いせひでこ」さんのフランス滞在期の汗と涙の思索時代から小説『美しき愚かものたちのタブロ-』の挿画製作に至るまでの絵画とエッセイです。 遠い旅路の果てに、アートに魅せられ、苦悩しながら作品と向き合った芸術家たちへのオマ-ジュでもあります。

  • 最初の#伊勢英子 さんは「マキちゃんのえにっき」。それから読むたび泣けちゃうグレイシリーズ。伊勢さんの描く子どもやワンコは、体温も柔らかさも伝わってくる。樹や空は風を感じる。そしてちょっとさびしい。
    #原田マハ さんの「#美しき愚かものたちのタブロー 」連載の挿画と、絵を描くことをめぐるエッセイ。文章にもさびしさが感じられる。このさびしさは、伊勢さん自身のなかにある、覚悟みたいなもの、のような気がする。

  • とても良かった。

  • 原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』雑誌連載時の口絵と、絶版『空のひきだし』収録の絵、それらに合わせて書き下ろしのエッセイをつけたもの。
    やはりいせさんの絵には、いせさん本人の文がいちばん合う。創作物語ではなかったの残念ですが、ゴッホや宮沢賢治に触れる描写があって良かったです。

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著者プロフィール

[著者紹介]いせひでこ(伊勢英子)
画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京藝術大学卒業。創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞を受賞。絵本の代表作に『ルリユールおじさん』『1000の風 1000のチェロ』『絵描き』『大きな木のような人』『あの路』『木のあかちゃんズ』『最初の質問』『チェロの木』『幼い子は微笑む』『ねえ、しってる?』『けんちゃんのもみの木』『たぬき』など、単行本・エッセイに『旅する絵描き』『七つめの絵の具』『わたしの木、こころの木』『こぶしのなかの宇宙』『猫だもの』『見えない蝶をさがして』『風のことば 空のことば』など多数。


「2022年 『愛蔵版 グレイがまってるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

いせひでこの作品

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