僕が夫に出会うまで

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910314

作品紹介・あらすじ

この日、僕は夫夫(ふうふ)になったんだ──。大反響のウェブ連載、待望の書籍化!2015年、築地本願寺ではじめての「同性結婚式」を挙げた本人が、その半生を実際に振り返った、愛と青春、涙と笑いの感動ストーリー。幼少期のいじめ、学生時代の初恋、失恋、抑えきれない嫉妬、そして友人、親へのカミングアウトーー。「普通じゃない」と言われ、人知れず苦しみつづけたセーラームーン好きの少年は、それでも懸命に自分と向き合い、明るく前のめりに光を求め、巡り会えたパートナーと、幸せを摑んだ。その道のりは、誰もが共感しうる「青春の蹉跌」「人生の喜怒哀楽」に満ちている。2019年2月から文藝春秋オンラインで連載が始まり、ランキング上位を独占!(内容紹介 )第1章 ふつうじゃないってよ。このままじゃ、やばいってよ。 セーラームーン好きの少年は、先生や周りに理解されず、ひとり苦しんでいた……。第2章 初恋は、枕もパンツも濡らすものだ。 いじめもあった中学時代、同級生男子の「脇毛」が初恋のきっかけに。でも、誰にも言えない。第3章 恋するゲイ少年は、日々拷問を受けているようだ。 楽しかった高校時代、でも好きだった男子の彼女の前で、僕は悪魔になった。第4章 初めてのことが増えました。悩みもやっぱり、増えました。 上京、そして男性との初体験。苦しみの先に、カミングアウトを決意するまで。第5章 つき合うって、嬉しいことだ。つき合うって、苦しいことだ。 いろいろな恋の形。僕の場合も、本当にいろいろありました。第6章 焦って、走って、転んで、起き上がって。 ただ日々を楽しく過ごしたいわけじゃない。生涯のパートナーと生きていきたい。第7章 最後の恋であるように。 そして出会った、運命の人。ふたりの「りょうすけ」は、これからも前を向いていく。

感想・レビュー・書評

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  • 一生付き合わなければ
    ならないワタシ。

    それは、だれかが引き
    取れるものではない。

    容姿、性格、生いたち
    心身の障害 etc

    自分のことだからこそ
    受け入れがたいことも
    ・・・

  • これ読み終わった食後に作者がTwitterで炎上してた…
    パートナーとリプライで口汚く罵り合っていたりなぞして、なんとも言えない気持ちになった…

    マイノリティである葛藤や、苦悩、周囲からの目など、読みながら悲しい気持ちや悔しい気持ちになった。
    そんな中で気持ちを通わせ、人生を共にしようと思える人が出来るのは奇跡みたいなことに感じた。

    私自身が育った環境?両親?がかなり大らかだった様で、正直世の中で同性愛がこんなにも認められず苦しんでいる人がたくさんいることが本気で不思議でならない。
    別にいいじゃん、って思う。

    好きな人がたまたま同性だっただけなのになんでいちいち問題視されなきゃいけないんだろう…
    皆が生きやすい世の中になれば良いのに…

  • これまでの事がかなり具体的にかいてり、日記のようだ。
    LGBTについては近年すごいスピードで社会が変わってきている気がするが、当事者にしてみればまだまだスタートしたばかりなのだろう。
    色々な事で孤独を感じている人達に、自分を嫌いにならないで、どうせなら信じてという言葉が届いて欲しい。

  • みんな同じじゃなきゃダメって言う世間からもう変わってもいいと思う。

    ーこの社会では僕のような同性愛に者に対しての知識がまだ足りない。知識がないから理解ができない。理解ぎ足りないから偏見があって、偏見から差別が生まれる。(本文より)ー

    すごく考えさせてられる言葉だった。
    私が住んでいる地方でも同性パートナーシップ制度が導入させています。
    私個人としてはすごく誇らしい事です!

    お二人の未来が明るく照らされますように。

  • ◆同性愛者の苦悩包み隠さず [評/白石秀太=書評家]
    東京新聞:僕が夫に出会うまで 七崎良輔 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2019070702000183.html

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    この日、僕は夫夫(ふうふ)になったんだ──。

    大反響のウェブ連載、待望の書籍化!
    2015年、築地本願寺ではじめての「同性結婚式」を挙げた本人が、その半生を実際に振り返った、愛と青春、涙と笑いの感動ストーリー。
    幼少期のいじめ、学生時代の初恋、失恋、抑えきれない嫉妬、そして友人、親へのカミングアウトーー。「普通じゃない」と言われ、人知れず苦しみつづけたセーラームーン好きの少年は、それでも懸命に自分と向き合い、明るく前のめりに光を求め、巡り会えたパートナーと、幸せを摑んだ。その道のりは、誰もが共感しうる「青春の蹉跌」「人生の喜怒哀楽」に満ちている。
    2019年2月から文藝春秋オンラインで連載が始まり、ランキング上位を独占!

    (内容紹介 )
    第1章 ふつうじゃないってよ。このままじゃ、やばいってよ。
    セーラームーン好きの少年は、先生や周りに理解されず、ひとり苦しんでいた……。

    第2章 初恋は、枕もパンツも濡らすものだ。
    いじめもあった中学時代、同級生男子の「脇毛」が初恋のきっかけに。でも、誰にも言えない。

    第3章 恋するゲイ少年は、日々拷問を受けているようだ。
    楽しかった高校時代、でも好きだった男子の彼女の前で、僕は悪魔になった。

    第4章 初めてのことが増えました。悩みもやっぱり、増えました。
    上京、そして男性との初体験。苦しみの先に、カミングアウトを決意するまで。

    第5章 つき合うって、嬉しいことだ。つき合うって、苦しいことだ。
    いろいろな恋の形。僕の場合も、本当にいろいろありました。

    第6章 焦って、走って、転んで、起き上がって。
    ただ日々を楽しく過ごしたいわけじゃない。生涯のパートナーと生きていきたい。

    第7章 最後の恋であるように。
    そして出会った、運命の人。ふたりの「りょうすけ」は、これからも前を向いていく。
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163910314

  • ゲイとしてアクティビストとして活動する七崎さんのこれまでを記したもの。七崎さんっていう人のこと知らなかったんだけど手にとったのは、何か既視感があったのかな……と考えてみて、タイトルが石川大我さんの『ボクの彼氏はどこにいる?』と似ているからかなと思った。
    幼い頃から女の子みたいで、男らしくしろといわれながらもそうせず、いじめのようなことにも遭っていた七崎さん。自分も「オカマ」と言われたり同じようなことがあったなあ。学校の先生の余計なおせっかいのところ(p.15)は、そのときの七崎少年の気持ちがわかるようで涙が出そうになった。
    小中学校はいじめのようなことがあったけど、高校に入ってからは仲のいい友達に囲まれ、心ときめく相手とも(恋人とはいかないけど)親しく過ごしたりして、本当によかった。
    高校卒業後は、ゲイである自分を自覚し、東京に住むようになったこともあってか行動も大胆になっていく。数々の恋愛遍歴がかなり赤裸々に綴られている。出てくる人たちを眺めると、何かを抱えている人が多い感じ。それは多くがそのまま、彼らがこの社会で生きていくうえでのつらさの裏返しでもあるのではないかと思う。
    何はともあれ、七崎さんが自分を偽ることなく生きられるようになってよかった。いろんな人とつき合った末に夫に巡り会えてよかった、よかった。……と思ったら、破局したらしいけど、それはどんなカップルにもあり得ることだからしょうがない。
    とはいえ、ゲイたちはこんなふうにけっこう本を出したり、表で活動している人もいるけど、レズビアンの人たちはゲイたちの活動規模ほどではない。こういうところもジェンダーによる活動のしやすさ、世間の目が関係しているような気がする。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236856

  • 先に漫画の方を読んだ後に小説を読みました。小説の方が恋のゆくえをを詳細に綴っています。やはりこのお話は涙腺が緩みます。

  • 過去の恋愛遍歴をありのままに書き表されていて、すっと心に刺さった。それほど、同性同士の恋愛も当たり前のことなんだと思う人が増えたらいいなと。自分の家族との間でさえ考え方や受け入れ方が違うから。

  • よく覚えてない

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