心霊電流 上

  • 文藝春秋
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163909653

感想・レビュー・書評

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  • 主人公ジェイミーが6歳の時に出会った牧師チャールズ・ジェイコブス。はじめての大人の友達は、ある悲劇から、残虐たる説教を残し、去っていく。そして20年後再び出会ったことで、主人公も恐怖に巻き込まれていく。
    キングの小説は、序盤はなかなか読書が進まないが、今回は、序盤から不穏な空気がかもし出され、引き込まれていった。直接的に話に出てくるものではなく、ちょっとした態度の表現や、会話が、何かあると思わせる。上巻では、それがハッキリ出てこないところが、また下巻への興味を沸かせる。
    牧師の悲劇や、父の告別式に絡んで主人公が見る悪夢など、恐怖描写も想像すると、十分怖い。
    冒頭のラヴクラフトをはじめとするクトゥルフ関連の作者への賛辞にあるように、今回はクトゥルフ神話を意識しているとのことだが、数点くらいしか読んでいないこともあって、上巻では主人公の回顧的な語り口くらいしかイメージできなかった。
    これから話が盛り上がっていくところではあるが、きちんと読みどころが入っていて、楽しめた。

  • 静かに進行、ワクワクするね

  • なにー!キングがクトゥルーに絡む⁉︎
    久しぶりの正統派ホラー。GW にはもってこい。天気もいいのに一気読みしてしまった。若い牧師の家族を襲う悲劇を通して歯車が狂ってくる人生を描いて、切なさから危うさを経由して不気味さへ転落していくのです。目をウルウルさせながら下巻へ。

  • 全く怖くない。ホッジズシリーズの間に書いてたからか?
    全く怖くない。帯の宣伝文句が悪い。

    相変わらず、人物の日常生活が細かく書かれていて、それが多くページ数を取っている。重要なシーンを上げたら、半分以下の薄さになりそう。バンドの描写がやたら長い。80年代のバンドシーンとか全然ピンとこない。

    まー、でも、この主人公の何気ない日常の描写が後半生きてくるし、きっちり伏線回収してくるしな。

    姉クレアの死亡時期と、神父が去る時期がちょっと分かりづらかったような気がする。
    テリーの話だと、クレアの弔辞を述べたのはジェイコブ神父だったはず?ちょっと勘違いしたかな?

  • 単行本で上下巻。
    小集団が超常的な怪異と対峙するパターンじゃない方のキング。

    おっかなびっくりしながら読み始めるも、のどかな田舎の青春時代から始まって正直読み進める手が止まる。でも下巻に入ってからは一気読みでした。

    電気ショックによる病気や中毒症状の治癒が、生物学的なやつなのか、でもキングだし超常現象的なやつなのか、とソワソワする。
    思ってたオチじゃなくて、私もまだまだだなと思ったりもしました。

    それにしても日本語タイトルの心霊電流ってどうなんだ?原語のリバイバルの方がスッとくる。

  • 始まりからキング感ありありだった。
    さぁ下巻へー。

  • 以前ほどの深みはない感じだけど登場人物は相変わらず魅力的。

  • らしくない・・・と思いつつ
    読み進んだ
    だんだんキングになる

  • この厚みで、まだ何も起きてないのに
    あっという間に読み終えてしまう不思議。
    下巻が楽しみ‼️

  • キングの作品としてはインパクトが弱いと感じるが、作者が書きたいように書けるのは大御所の特権だろう

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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