- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163909424
作品紹介・あらすじ
人生が変わる読書体験。直木賞候補作『ふたご』の著者が、「本」を通して自身のターニングポイントを綴る、初エッセイ。「文學界」の大好評連載に加え、書き下ろしエッセイも収録されています。 ただの壁だった本のページをぽつぽつとめくり始めたのは、自分を守るために演じていた文学少女に本当になれたら良いと思ったからだ。 いじめられたくないから愛想笑いをするなんて下らないよと言って、一人で本を読んでいる女の子。誰かの意見に左右されず、自分の大切なものを大切に出来る強い女の子に。 演じていたはずのはりぼての文学少女が気付かせてくれたのだ。「あなたにはこんなに素敵な本があるじゃない」と。(本文より)
感想・レビュー・書評
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小説も面白く読んだが、エッセイはもっともっと素晴らしかった。なんて文章の上手な人なんだろう。風景も季節も香りもちゃんと感じる文章で、彼女のいる世界に無理なく連れて行ってくれる。仕事で焦っている時、少しずつ読んでペースを取り戻した。物理的に、リズムをゆっくりにもどすことができたのだ。
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SEKAI NO OWARI のSaoriさんのエッセイ
Saoriさんの育児系のツイートがいいって、どこかのネットニュースでみて
そこで知った本。
読書を通じて綴られたエッセイ。(感想文ではない)
何冊かは読んだことがある本。
トップアーティストなのに、一般人っぽい(ひたむきな)感覚、それを丁寧にかかれていて、
人柄のよさがあふれる素敵なものでした。
実は、テレビでたまにみかける程度にしかSEKAI NO OWARIを知りませんでしたが
(このエッセイで綴られてたので申し訳ないですが)YouTubeで聴きながら、これを書いてます。 -
なんだかすごくよかった。
最初、セカオワのサオリさんって全然知らずに手を取った。だから変な先入観なく読めた。
冒頭の図書室にいく、文学少女を装いざるをえなかったエピソードから妙に惹きつけられた。
トップアーティストなのに、こんなにも一般人のそれと変わらない苦悩の中にいるんだ、と親近感を覚えた。
何万人の前に立った日も、帰り道はあって、家に帰るんだよな〜とか、リアルな感じが伝わった。 -
セカオワが大好きな人必読!
作者の幼少期、学生時代、デビュー前、デビュー後、子育てなど読書を通して描かれる作者自身の物語になっています。
そうかこんな時代もあったのかと感じる数々に共感が溢れてなりません、中には難しく、言葉で言い表わすのに難しいことにも作品としての工夫があって読みやすいです。 -
最初はフィクションか?と思いましたが、エッセイということで実話なのでしょう。
後半よかったです。
本を書くのも音楽を作るのも簡単なことではないというのがよくわかりました。
息抜きにちょうどいいと思います。 -
図書館に直行するあたり 本が大好きな子なのかと思いこんでました
ところが…
図書館で 泣いていた
本は泣いている姿を隠す壁だった
本がそんな役割するとは なんて悲しい
そんな子が今度は書き手になって
文章を書くことで楽しくなってる
うまいこと かけていると思います -
ひとつひとつのエッセイが本のエピソードと結びついていて、夢中になって一気に読んでしまった。