読書間奏文

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163909424

作品紹介・あらすじ

人生が変わる読書体験。直木賞候補作『ふたご』の著者が、「本」を通して自身のターニングポイントを綴る、初エッセイ。「文學界」の大好評連載に加え、書き下ろしエッセイも収録されています。 ただの壁だった本のページをぽつぽつとめくり始めたのは、自分を守るために演じていた文学少女に本当になれたら良いと思ったからだ。 いじめられたくないから愛想笑いをするなんて下らないよと言って、一人で本を読んでいる女の子。誰かの意見に左右されず、自分の大切なものを大切に出来る強い女の子に。 演じていたはずのはりぼての文学少女が気付かせてくれたのだ。「あなたにはこんなに素敵な本があるじゃない」と。(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • 「セカオワ」のピアニストSaoriさんは本に守られてきた! 『読書間奏文』 | BOOKウォッチ(2019/1/19)
    https://books.j-cast.com/2019/01/19008556.html

    本に救われた日々、伝えたい 藤崎彩織さん 「読書間奏文」|好書好日(2019.2.20)
    https://book.asahi.com/article/12148426

    文春文庫『読書間奏文』藤崎彩織 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167918163
    『読書間奏文』藤崎彩織 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163909424

  • 小説も面白く読んだが、エッセイはもっともっと素晴らしかった。なんて文章の上手な人なんだろう。風景も季節も香りもちゃんと感じる文章で、彼女のいる世界に無理なく連れて行ってくれる。仕事で焦っている時、少しずつ読んでペースを取り戻した。物理的に、リズムをゆっくりにもどすことができたのだ。

  • SEKAI NO OWARI のSaoriさんのエッセイ

    Saoriさんの育児系のツイートがいいって、どこかのネットニュースでみて
    そこで知った本。
    読書を通じて綴られたエッセイ。(感想文ではない)
    何冊かは読んだことがある本。
    トップアーティストなのに、一般人っぽい(ひたむきな)感覚、それを丁寧にかかれていて、
    人柄のよさがあふれる素敵なものでした。

    実は、テレビでたまにみかける程度にしかSEKAI NO OWARIを知りませんでしたが
    (このエッセイで綴られてたので申し訳ないですが)YouTubeで聴きながら、これを書いてます。

  • なんだかすごくよかった。
    最初、セカオワのサオリさんって全然知らずに手を取った。だから変な先入観なく読めた。
    冒頭の図書室にいく、文学少女を装いざるをえなかったエピソードから妙に惹きつけられた。
    トップアーティストなのに、こんなにも一般人のそれと変わらない苦悩の中にいるんだ、と親近感を覚えた。
    何万人の前に立った日も、帰り道はあって、家に帰るんだよな〜とか、リアルな感じが伝わった。

  • セカオワが大好きな人必読!
    作者の幼少期、学生時代、デビュー前、デビュー後、子育てなど読書を通して描かれる作者自身の物語になっています。
    そうかこんな時代もあったのかと感じる数々に共感が溢れてなりません、中には難しく、言葉で言い表わすのに難しいことにも作品としての工夫があって読みやすいです。

  • 最初はフィクションか?と思いましたが、エッセイということで実話なのでしょう。

    後半よかったです。

    本を書くのも音楽を作るのも簡単なことではないというのがよくわかりました。

    息抜きにちょうどいいと思います。

  • 何かを捨てることは、同時に何が大切なのかをはっきりさせることだった。それは、大切なものを、大切にすることが出来るということだった。




    友達がいなくて、なりきっていた「文学少女」に本当になったさおりちゃん。たくさんの本に出会って、たくさんたくさん人生を支えられてきたのだと思います。さおりちゃんの文章はとっても読みやすくて、あっという間に読み切りました。本に出会うことの喜び、幸せを再確認できるような1冊でした。大好きなセカオワのメンバーの話も知ることが出来て、嬉しかったです。

  • 図書館に直行するあたり 本が大好きな子なのかと思いこんでました
    ところが…
    図書館で 泣いていた
    本は泣いている姿を隠す壁だった
    本がそんな役割するとは なんて悲しい
    そんな子が今度は書き手になって
    文章を書くことで楽しくなってる
    うまいこと かけていると思います

  • ひとつひとつのエッセイが本のエピソードと結びついていて、夢中になって一気に読んでしまった。

  • SEKAI NO OWARIのSAORIさんの読書にまつわるエッセイ。

    彼女が紹介している本を私もだいたい読んでいておお!ってなった。

    地元の不良先輩に臆することなく声をかけるお父さん、
    ボーカルの深瀬さんや仲間たちと一緒にホラー映画を呑気に見ているお母さん。

    とっても几帳面で真面目な人なんだなあという印象。
    真面目すぎて、いつか壊れてしまうのではないだろうかという危うさ。
    でも多分、セカオワのメンバーや、優しい家族によって彼女は守られているんだなあ。

    あんまり曲は聞いたことはないのだけど、
    完璧さを求め続ける力強さが羨ましくて、恨めしい。
    自分にはとても敵わないんだな、っていうとにかく羨望。

    大変失礼なんだけど、名前をよく見ずに藤野可織さんと勘違いして借りたら
    セカオワの人だった、という出会い。

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著者プロフィール

藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年東京都生まれ。2010年「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出を担当。2017年10月初の小説『ふたご』(文藝春秋)を刊行。『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載中。2017年『ふたご』で第158回直木賞候補。

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