日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908458

作品紹介・あらすじ

1998年フランスW杯を戦った「日本代表」の物語は終わっていなかった。W杯初出場の扉をこじ開けた者たちの、それから。日本代表がW杯初出場を果たした歴史的な1998年フランス大会から20年。当時の日本代表、スタッフはどうしているのか? 様々な人生を歩みながら、彼らは今もあの経験と向き合い続けていた――。著者が選手スタッフ39人に取材して、初出場した日本のフランス大会を克明に描いた『6月の軌跡』(文藝春秋、のち文春文庫)から20年。W杯ロシア大会を前に、あらためて当時のメンバーにインタビューをし、W杯の扉を開いて以降、それからの人生を追った。驚いたことにカズをはじめまだ現役である選手が6人もいる他、指導者になった者もいれば、変わらずサッカー界で働くスタッフもいた。彼らの目に今に浮かぶ光景とは。かつての代表チームを追って、全国に取材行脚をした力作ノンフィクション。登場するのは、岡田武史、中山雅史、井原正巳、名波浩、城彰二、三浦知良、北澤豪、中田英寿、小野伸二、川口能活、楢﨑正剛、相馬直樹、呂比須ワグナー、岡野雅行、森島寛晃、山口素弘、市川大祐、秋田豊、名良橋晃、中西永輔、小島伸幸、平野孝ほか

感想・レビュー・書評

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  • ロシアワールドカップを前に、20年前の初出場となったフランスワールドカップ日本代表に関わった人たちの今をスポーツライターの増島みどりさんがインタビューで綴る。
    同世代だったり、ちょっと上の人だったり。日本のサッカー界を切り拓いていった人たち。2年前だけど、まだみんなサッカー界に携わっているのがいいよね。肩書変わっても今でも変わらないでしょう。
    98年当時、グランパスから唯一選ばれた平野が、あの事件を人生の糧として語っていて、当時フリューゲルス所属だった素さんと楢﨑がグランパスの肩書で語っているのも歴史の1ページだよな。

  • じんわりと感動する良い本だった。
    ただし、誰にとっても良い本とはいえないと思う。私が好意的に受け止められるのは、正編である『6月の軌跡』を読んでいたからだし、フランスW杯の代表チームをリアルタイムで見ていたからだし、世代的に近いからでもある。
    明確に何かを言い切る名言があるわけではなく、フッとした中に漂う何かが心に伝わってくるような本だ。良さを説明しにくい。
    読者を選ぶ本だといってよいと思うけど、むしろ私が選ばれたことを喜んでおこうと思う。

  • 日本代表のギリギリの世界を体験した人。特に最初の人はそれはやはり違うだろうね。

  •  どんな人生論よりも、とても哲学的で創造的で前向き。

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