カシス川

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907345

作品紹介・あらすじ

7年前に彼を癌で亡くし、父を見送った私の腸に、癌が見つかった。これで私はようやく休める、私は腹の中に「楽園」を抱え込んでいるのだ。告知を平然と受け止めた私は、ともに暮らす要介護4の母との入院を心に決めた。祖母、母、私――。”一卵性母子”が伝統の一家で、母と私の闘病が始まる。頑固で我がまま、愛の重い母と、私のいうことをきかない身体。一筋縄ではゆかない母娘の、愛と涙の闘病記。

感想・レビュー・書評

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  • 要介護4の母を抱えながら癌闘病記。自分もお医者に尻を向けて挨拶した経験があり、一つひとつの思いが伝わりすぎるくらいに伝わってきた。いろんな場面で激しい共振があった。死と地続きの場所に居て細胞のレベルに恐怖がしみ込んで・・・・・生きる側に戻ってこられた実感がある。なんて言われるとグッとくるものがあった。また、近すぎる故の愛憎劇には何度も頷いた。一行一行に胸焼けをもよおした。読後数日は天国のような朝が続いた。

  • 【母と私。一卵性母子の闘病記】彼と父を見送った私に癌が見つかった。ともに暮らす画家の母は要介護4だ。私が必要な母と私、一卵性母子による愛と涙の闘病記。

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著者プロフィール

作家、慶應大学文学部教授

「2015年 『DIARY 母と庭の肖像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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