- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163907109
感想・レビュー・書評
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最初はお笑い男の星座のほうが面白いかなと、思いながら読み進めるが、どんどん引き込まれていく。三又又三の章に何故かホッとする。全編に渡ってそこはかと流れる死の影が時々顔をみせる。亡くなってしまった芸能人の思い出話であったり、三浦雄一郎が語る臨死体験という形をとっているのだが、照英や寺門ジモン、武井壮の明るいサバイバル話がより陰を濃くしていく。残りの人生の時間が短いことを意識してなのか、死から生還した師匠の影響なのか。とにかく週刊誌で旬の人を茶化すだけの連載をまとめた本ではない。芸能界の観察者(スパイ)の渾身の遺書。
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師を持つことの出来る人は幸せだ。
師と共に人生を歩めること以上の幸福があるだろうか。
著者で漫才師浅草キッドの水道橋博士。
岡山の自宅で引き籠っていた高校時代。
深夜のラジオで、彼が師匠と決める人物に出会ってしまう。
その人こそ、足立区が生んだ天才漫才師、世界の巨匠、ビートたけしだった。
大学を4日で中退して入門した弟子は、浅草のストリップ劇場フランス座での住み込み修行を命じられる。
地獄の修行から這い上がり、一流の芸人となっていくのは、かつて師が歩んだ道でもあった。
スケールの大きい行動力。
圧倒的な読書量。
「藝人」としての矜持。
笑いのためには出し惜しみをしない。
境遇がどうあれ常にフルスイング。
惜しみない努力が、美しい「星座」を作り上げる。
「よく『たけしさんはなんで役に立たない弟子を置いているの?』って聞かれるけどさー。俺がずっと頂にいるのは、実は役立たずの役のアイツらに支えられているんだよ」
場所を越え、時間を超え、縦横無尽に語り尽くされる、美しくもくだらない、笑いという素晴らしき世界。
そして、イラストは幻の漫画家・江口寿史。
奇跡が幾重にも軌跡を描く渾身の書。 -
【芸能界に潜入したスパイ、水道橋博士の極秘レポート!】週刊文春の連載「週刊藝人春秋」に大幅加筆。橋下徹からタモリまで芸能界の怪人奇人を濃厚に描くノンフィクション。抱腹絶倒の上巻。
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水道橋博士の藝人春秋シリーズの第二弾。
前作とはちょっとテイストが変わりますが、独自の目線と切り口にさくっと読める一冊。
マキタスポーツに関しては、博士はずっと推していたので、今の売れっ子ぶりに思う所はいっぱいあるでしょう。そして、散々な書き方をしているが、三又又三をまた書くところに愛情を感じるわけで。
今回は上下巻なので、次巻もすぐに読まねば。 -
DNAって宿命の科学的な表現なんだな…藤圭子、宇多田ヒカルの項には震撼した。出自は超えるべきものなのだろうけど…
上巻よりもさらに際どくディープになってゆく評伝。しかも、久しぶりに腹から笑った!
生と死を紡ぎながら俺らは続いてゆく。それでも個体の壮絶な生き様がその下支えになってる。
俺も少しは爪の垢を煎じて飲むことにする。
大瀧さんは俺にはヒーローで自由と平和のための諜報員だ。恋するカレンに何度救われたか?
そして、内田建さんの師匠でもある。合掌… -
シリーズを読みたくなる。奇人変人の話がつまらないわけがない。面白い。
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おすすめします。
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面白くしようとしている文体が合わない。
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やはりテレビに出ている人間は秀でたものがある。大瀧詠一のイメージが変わった。
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博士節を堪能しましたが、
一撃と言う割には橋下さんへの攻撃はあまりなく
三又又三さんが必要以上に長く
焦点がどこなのかよくわかりませんでした