苦汁100%

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 539
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906546

作品紹介・あらすじ

本当に大切なことは書かないし、書けない。だから、書く。楽しい。恐い。売れたい。嬉しい。悔しい。やりたい。ロックバンド・クリープハイプのフロントマンであり、初小説『祐介』が話題をさらった作家・尾崎世界観が赤裸々に綴る、自意識過剰な日々。ーー某月某日テレビに出ると相変わらずネットでは批判が噴き出す。コイツ喘ぎ声だしてるだけだろう。喘ぎ声で商売してるって凄い世界観だな。こんなようなことを書かれていた。よっぽど燗にさわるんだろう。(ポンポン。癇に障る音。)某月某日いつも通っているあの本屋へ。「祐介」がどこに置かれているかの確認へ。前は3冊、サブカルコーナーにぽつんと置かれていた。でも、テレビや雑誌で何度か取り上げて貰った今なら、きっと。そう信じて見たけれど無い。文芸のコーナーに置いていない。サブカルコーナーを見てみると前よりも増えている。おまけに奥の人気の無い音楽書籍コーナーにも追加で大量に並んでいて、絶対に文芸と認めないという書店の意地を感じた。ドラフトで、巨人に行きたいのにオリックスに指名されたら、こんな気持ちになるのかなぁと思った。某月某日ライブ本番、今日もアナウンスで冒頭から盛り上がる。細かいミスも気にならない。嫌、本当は気になったけれど、それ以上に良い空気が流れている。お客さんが楽しそうで、そこに答えが見えているから安心出来る。今日も男子が多い。嬉しくなって、「男子」「男性」「男の人」「オス」 「メスじゃない方」と完全に贔屓したコールアンドレスポンスをした。それに対する圧倒的な数の女子からの批判。「女子もやって」という声に対して「だって女子は、ヤッたら終わっちゃうじゃないか」と言ったらもの凄く変な空気になった。某月某日夜は皆と飲んでホテルへ。風呂にも入らず、就寝♫就寝♫(あのCMの救心♫救心♫のイメージで)

感想・レビュー・書評

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  • 素直な人で好きだ。
    自分の怒りを大切にしている。それだけ大切なものが多いんだと思う。
    今日も日記を書いていてほしい。今日はどんなことを感じているんだろう。

  • クリープハイプ のファンで、毎日のように音楽を聴いてるのですが、それにプラスしてこれを読んでたら、まさに視覚も聴覚も尾崎世界観で幸せでした。尾崎さんの素直な言葉はスッと入ってくる。綺麗事じゃなくて、取り繕っていない人間らしさが溢れている人柄。これからも音楽も本も楽しみにしてます。

  • 【人気ミュージシャンの、自意識とユーモアに満ちた日々】処女小説『祐介』が読書界を驚愕させた著者。その喜怒哀楽に満ちた日常を、素直にひねくれた筆致で綴る。世界観中毒にご注意下さい。

  • キロク

  • 尾崎世界観だいすきだわ。

  • ロックバンドのクリープハイプのヴォーカル、ギターの尾崎世界観氏の日記エッセイ『苦渋100%(2017)』を読了。

  • 尾崎さんの書く文章がたまらなくすき。
    おーいと言えばおーいと返ってくる交換日記のよう。自分が行ったライブの日のことは絶対忘れない。

  • 尾崎世界観

  • 尾崎世界観が好きだから読める。そんな本。
    本当に苦労してきた人の歌も言葉も沁みるなって思った。

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著者プロフィール

1984年、東京都生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギターを担当。作家としても活動し、これまでに小説『祐介』、日記エッセイ『苦汁100%』『苦汁200%』(いずれも文藝春秋)、『犬も食わない』千早茜との共著(新潮社)を上梓。

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