賢女の極意

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905518

作品紹介・あらすじ

「週刊文春」の連載といえば、林真理子さんの「夜ふけのなわとび」が筆頭に挙がります。なにしろ、最初は「今夜も思い出し笑い」としてはじまった当連載は、最長不倒、30年を越える名コラムなのです。折につけ、事件につけ、書かかれたものもそうですが、日々の生活について綴られたものの中にも、鋭い洞察の山、山、山。そこはまさに、マリコの金言・名言ワールド!それら膨大な名言を以下のように編み直してみました。・女について・恋愛と結婚について・男について・家庭について・仕事について・食べることについて・オシャレについてその安定感と力強さと説得力に、読めば思わずフムフムと深~くうなづく自分がいることでしょう。とりわけ女性にとっては、生きて行くのに有益この上ないことばかり。まさに、表題通りの「人生を変える言葉」なのです。

感想・レビュー・書評

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  • さすがの林真理子フェチであっても
    この本は頂けない。

    今までの1991年エッセイの中から出典し「おそらく全部読んでる。
    表題は「賢女の極意」
    賢女、すごっ。
    そして大文字で。

    本文より
    女友だちはやっぱり美人を選ぶべきである
    女というのは十五歳の時をどう生きたかでその後の人生がすべて決まってしまう。
    世の中の女性は
    ①料理好きの掃除嫌いか
    ②掃除好きの料理嫌いかにはっきり二分できる。
    えーそうかぁ

    世の中のためになる人間になってほしい。
    強く正しい人になってほしい。「これは正論」

    こんな感じで「大文字で」繰り返すが、書き連ねているが。

    大したことないかなぁ。
    えっ林真理子ってこの程度?

    まあ企画ミス
    悪歴史だわ。
    こちらが酸いも甘いも嗅ぎ分けた人間「自分でいうかぁ」だからか
    何一つ心を打つものがない
    またこんなことを求めてない。
    出版社が悪い。
    林真理子さまは悪くない。

    結論林真理子のエッセイに求めてるのは
    面白い体験だし、表現だし
    率直かつ正直な意見だからということだから
    何も御説を賜り、今後の人生に生かし精進するために読んでるわけではないからなぁ。

  • フッと笑えて、気楽に読めた
    やらないよりやった方がずっとマシ。0.01しか得られなかったとしても、ゼロよりずっとマシ
    プロの特徴はシンプルであること

  • 「プロになるというのは、このうえなくポジティブに生きるということじゃないか。」という一文は気に入った。

  • 年増女は向上のためではなく現状維持のために貴重な時間が消えていく。

  • 先日書いた顔について同じ考えだった。

  • 賢女の極意。林真理子先生の著書。林真理子先生の言葉にはいつも力があります。説得力があります。共感させられることも多いし、感心させられることも多い。そして笑顔にさせられることも多いんです。林真理子先生のような賢女が日本にもっと増えれば、日本社会もきっと変わるはず。

  • 林真理子さんのファンで、小説エッセイたくさん読んできました。
    週刊文春に32年間エッセイを書き続けてきたという事実がどんなに素晴らしいことか、よくわかります。

    でもこの本のように、彼女の言葉をいくつかピックアップして並べたのは、あまり成功ではないと思いました。

    私たちは有名な人の格言をたくさん見てきたし、最近は人気のあるTwitterで短いけど味わい深いつぶやきを見慣れているのです。
    そうすると林真理子さんの言葉はそれらよりちょっと劣ると思いました。

    やっぱり林真理子さんは小説家でエッセイストなんです。

  • 読みやすいし、楽しかったです。愚男が読んでもね。

  • ・女友だちはやっぱり美人を選ぶべきである。
    →いちばん避けたいのが、三枚目のモテない女たちで徒党を組むと言うケースだ。「面白くてすっごくいい人たち」と評価は悪くないが、本人たちにちっともいいことは起こらない。

    ・若々しく見える女たちの順序
    芸能人>水商売の女>キャリアウーマン>金持ちの女>普通の主婦>何もしない女

    ・女性が思ったことを何でも口に出来る、という立場になるには、①年齢、②地位、③お金、④地位の高い夫のいずれかを手に入れなくてはならない。

    ・エステとダイエットは年増の最後の幻想であり、夢である。

    ・「魔性の女」の特性は、たくさんのプレゼントをもらっても、平然としていられること。

    ・女の小ジワというのは、男のハゲに近い。

    ・所詮、カスとの恋は、カスな思い出しか残らない。

    ・恋の手練れ(てだれ)者というのは、地味なのに派手な胸の女の子を選ぶ。

    ・女というのは、お姫さまになる一瞬のために、生命を懸ける者だ。
    →たとえ馬鹿馬鹿しいと言われようとも、美しいものを着て、スポットライトを浴びる時のために、稼がなくてはいけないのだ。

    ・本当の男の醍醐味というのは、平凡な外見の、スーツを着た男たちによって味わえる。
    → 見るからに男っぽくセクシーで、うんとハンサムという男など、実はつまらないものだ。
     本当に色っぽい男というのは、レット・バトラーではなく、端正なアシュレー。(略)
     いかにも女を抱きそうな男じゃなくて、そんなことしそうもない男と、そういうことをするところに女としての本当の楽しさがあるんじゃないかしらん。

    ・野心を持つということは本当に苦しくつらい長い戦いだ。

    ・「ひとりの時も美しく」
    これができる人というのは、やはり生まれ育ちもよく、しかも、自分を律することができる人ではないだろうか。
     ある有名な陶芸作家の方のところへ遊びに行ったのだが、そこでその方が着ていらした作務衣が素晴らしかった。目にしみるような藍で、上着の方は、井桁(いげた)のカスリがとんでいる。
     動きやすそうで、しかも清浄な気品にあふれていた。

    ・足腰とコネは、日頃から鍛えておこう。

    ・ブ男ほど、人の悪口を言う時にすぐに容姿をあげつらう。無教養の人ほど、人の学歴にこだわる。

    ・やらないより、やった方がずっとマシ。ゼロから始めて、0.01だけしか得られなかったとしても、ゼロよりずっとマシだ。
    →私もとことんやれるところまでやってみようと思う。
     なぜならば、とことんやらなければ飽きることもやめることもない。習いごとというのは、その幾つもの屍(しかばね)を乗り越えることなのだ。

    ・「自己投資」という言葉には、実に傲慢な響きがありはしないだろうか。
    →なにしろ自分を投資に価する人間だと信んじきっているのだから、たいした自信である。

    ・東京はどんどん変わっているし、人はどんどん死んでゆく。できる限り、いろんなものを見ないと、とり返しがつかないことになるような気がする。
    → よく昔の人が、志ん生がよかったとか、アンナ・パブロワが素晴らしかったと言うが、私
    たちの時代は何だろうか。

    ・怒りとか恥の記憶は、どうして前触れもなく、突如として人を襲うのだろうか。それにひきかえ、楽しい記憶の方は、ちょっとした努力がいるものだ。

    ・「あかぬける」って、耐えることだ。
    Ex.ハイヒール、「みんな我慢してるんですから、頑張ってくださいよ」
    食べずに痩せることがまず1番に挙げられる。

  • 署名原稿を書くプロとしての心意気は、あっぱれ。
    頷く言葉もちらほら・・・。

     特大の文字が公の場(待合室)で読むには、はずかしかった。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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