地平線の相談

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902364

作品紹介・あらすじ

2007年から『TV Bros.』で連載中の大人気対談「地平線の相談」がついに書籍化。1981年生まれの星野源さんが音楽の師と仰ぐ、1947年生まれの大先輩・細野晴臣さんに、日常のゆる~い困り事から、仕事の心配、最近の心もよう、ダイエット問題、男女関係の深い悩み事まで人生相談。書籍化にあたり、34歳差のふたりを結びつけた、星野さんが大好きな細野さんのアルバム『泰安洋行』をテーマに撮影し、カバー・口絵に収録。対談も大幅に加筆・再編集して、時に深淵でセキララで心和むふたりのトークをたっぷりお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • 細野晴臣と星野源の対談集。
    星野源が人生の悩みを細野さんに聴くというスタイル。

    どーでもいいくだらない話が満載で面白い。村上朝日堂的な。

    星野
     実はおいしいと思ってるものって油がおいしいと思わせてるんですかね。
    細野
     そう。油に支配されているんだよ、我々は(笑)

    細野
     眠るという現象って、つまりは気絶じゃない?
    星野
     ああ、そうですね。
    細野
     全人類が毎日、8時間近く気絶しているってのは面白い現象だね。

  • TVBros.で連載されている地平線の相談をまとめて書籍化したもの。星野源ファンである方は必読、細野さんも小さい頃からYMOを聴いていた私にとっては関心のある方。日常のゆるい困り事から仕事の心配、男女の深い悩み事まで、星野さんが細野さんに相談を持ちかける形の対談集。
    読み進めていて「いいな」と思ったフレーズは「今、軸は、年代じゃなくてそれぞれの個人にあると思うんです。」爆発的なヒットが昔ほどには生まれなくなり、流行に流されない者が増えつつある現代。だからこそ個々人誰しもが己を洗練させ、編み出したものを発信する機会・影響力が均一に与えられている、と考えると、いい世の中ではないかと感じる。そんな世の中でこのお二方は己の軸をブラさずに生きている、かっこいい大人ではないかと感じる。情熱を持った大人に憧れる。
    「欲望というものが人間の元気を支えている」という言葉も好きだ。欲望=イヤらしい、消極的な言葉の様に思われるが、どんどん欲を持って、その欲に向かって熱を持ち、成長していきたいと感じる。

    なんて書いてみましたが、全体的にゆるゆるしていて、途中思わず笑ってしまい、今回も一気に読み進めることができてしまいました!

  • テレビブロスに掲載された細野晴臣さんと星野源さんの相談(お喋り)をまとめた本。

    日常のヨタ話や、真面目な話、様々なテーマについての会話が面白い。細野さんの「~なんだ」という口調がとても優しくて好き。
    細野さんは人生経験豊富。余裕があってかっこいい。こういう大人、憧れちゃう。
    きっとこの先、星野さんも細野さんみたいに余裕のある大御所になっていくんだろうな。

  • 2016.12月。
    このふたりがいい。空気感がいい。こういう日常の何気ない話がちゃんとおもしろいって、すごいことだと思う。体調悪すぎてしんどくて本も読みたくなかったけど、これだけは読めた。どんなにグダクダでもめちゃくちゃでも、毎日を嘘をつかない自分自身で生きていくこと。それをドスンと自分の中に入れて。

  • 全体的にくだらないの中に愛が。
    「嫌なことは人間忘れるようにできてる」という細野さんのことばに救われている日々。

  • 『母が明るいと他の家族は暗くいれる』なんて思いつかないよ ...
    生活から溢れる発見をお二人が明るく悩んで笑っている

  • お二人の音楽にまっすぐで素直なところが
    なぜか自分は全然立場も違うのにシンパシーを感じる。

    「今の音楽は直線的ではない。前じゃなくて 周りに広がっていく感じ。」
    2000年代から気づいて星野源に細野さんは感動していた。

    男女についての回も面白かった。
    「男性脳は奥行きには鋭いけど、女性は「表層」に強く反応する。」
    「男は単調なコードの繰り返しの中にも奥行きのある気持ちを込められる。」
    「女性は単調な繰り返しにしか聞こえない、だから退屈に聞こえる。」

    この対談内容、古さを感じない、もう10年前くらいのものだ。
    その暗い時代も変わっていないのか、自分が昔との比較できてい

  • ためになる対談集

  • 読みやすい!星野源より30歳ほど年上の細野晴臣が星野源の考えや意見を真剣に受け止めて、「勉強になるなあ」なんて言っている、なんてイケオジなんだ、、、文字からでも溢れ出る細野晴臣のイケオジ感、、、
    あとがきでも書いているようにまさに個人と個人のお喋りだと感じました

  • 装丁がすき。題名がすき。コンセプトがすき。
    一般人のわたしには未知な話で2人が盛り上がっていて、格好良かった。
    音楽の章では特に知らない単語とアーティストがたくさん出てきてGoogle先生とSpotifyと共に読み進めました。
    源さんがいつものように丁寧に向き合って話をしているのが想像できるなぁ。

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著者プロフィール

1947年、東京生まれ。音楽家。69年にエイプリル・フールでデビュー後、はっぴいえんど、ソロ、ティン・パン・アレー、YMOで活動。ワールド・ミュージックやアンビエント・ミュージックを探求する一方、歌謡曲のプロデュースも。

「2017年 『HOSONO百景 いつか夢に見た音の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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