- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163901329
作品紹介・あらすじ
著者は、日本人のキャスティング・ディレクターとして、「ラスト・サムライ」「SAYURI」「バベル」「47 RONIN」など錚々たるハリウッド映画に参加。渡辺謙や菊地凛子、桃井かおりなどを抜擢し、国際俳優として飛躍するきっかけをつくった。俳優の演技力、スター性、潜在能力を見抜き、役柄にあった人材を発掘するキャスティング・ディレクターは、日本ではあまり知られていないが、米国では映画づくりのきわめて重要なスタッフとして認識されている。著者は日本人としてただ一人の全米キャスティング協会のメンバーであり、キャスティング力はもとより、俳優への語学や演技面での指導も担当、その手腕が高く評価されている。本書では、「ハリウッドで通用する役者、通用しない役者の違い」「オーディションでどこを見ているか」など、実際のキャスティングの舞台裏を紹介。知られざるハリウッド映画の制作秘話をたっぷり盛り込む。 また、外交官の娘に生まれ、少女時代をカナダで過ごし、ニューヨークで演劇を勉強、帰国後に演出家・作詞家として活躍する、希有な生い立ちも紹介。世界に通用する俳優の育成を目指してアップス・アカデミーを設立、別所哲也、川平慈英、藤田朋子、今井雅之、オダギリ・ジョーなどを育ててきた。近年では、プロデューサーとして「終戦のエンペラー」を2013年に制作し、2014年にはNHK朝ドラ「マッサン」のヒロインであるシャーロット・ケイト・フォックスを発掘。文字通り「ハリウッドと日本の架け橋」として歩んできた軌跡も詳述する。
感想・レビュー・書評
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奈良橋陽子さんの持つ肩書は作詞家、プロデューサー、英会話学校の経営など多岐にわたるわたるがやはり一番はキャスティング・ディレクターだろう。
耳慣れない言葉だけれど、ハリウッド映画では欠かせない仕事だと言う。
この本ではキャスティング・ディレクターの仕事内容や裏話を余すところなく紹介している。
何しろ生い立ちからしてすごい。
大正時代に海外滞在歴のある祖母を持ち、父親は外交官。
自身は幼いころの大部分をカナダで過ごしていることもあり、感性が日本人のそれとはやはり違うのだろう。
ほほーっ、ゴダイゴの作詞って奈良橋さんだったの!?
ガンダーラも、ビューティフル・ネームも、999も!!
で、この人が今や“世界の渡辺謙”をハリウッドに紹介したのか。
「ラスト・サムライ」だけでなく、あの作品も、この作品も!
うん、単純に面白かった。
こんな職業があるんだ!とか、日本とアメリカのエージェントってこんなに違うんだ!とか、ハリウッド映画の撮影ってスケールデカイ!とか。
正直、渡辺謙も真田広之も菊地凛子も奈良橋さんがいなくてもいずれハリウッド進出したんじゃないの??なんて意地悪く思っていたんです。
ところが、今絶賛放映中の「マッサン」!
そう、マッサンのエリーさんですよ。
シャーロット・ケイト・フォックス、彼女をキャスティングしたのは何を隠そう奈良橋さん。
参りました、エリーさん連れてきてくれてありがとう。
本物です、奈良橋さん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英語学校経営、作詞家、大学英語劇集団モデルプロダクションのプロデューサー、演出家、キャスティング・ディレクターの奈良橋陽子さんの自叙伝。
<目次>
プロローグ 終わりのない旅
第一章 キャスティング・ディレクターという仕事
第二章 キャスティングの舞台裏
第三章 つながっていく人生
第四章 英語なんて怖くない
第五章 世界に通用する作品と俳優を
第六章 ハリウッド映画をつくる
第七章 広がる仕事
エピローグ 真実の瞬間
2014.09.19 あゆみ書店で見つける。
2014.09.26 予約
2014.10.12 読了 -
夢の大切さを教えてくれる良き本
年初からこの本が読めて幸せです -
20150123読了
「ラスト・サムライ」や「終戦のエンペラー」のキャスティングに関しての話も。異文化をつなぐのはたやすいことではなくて、こうやって二か国に足をかけながら世代交代していく立ち位置にいる人たちに支えられている。 -
778
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【私がハリウッドに紹介できた俳優、できなかった俳優】渡辺謙や菊地凛子を抜擢し、NHK朝ドラの米国人ヒロインも発掘したキャスティング・ディレクターが教える、ハリウッドの舞台裏!
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朝ドラ・マッサンのキャスティングも