台湾人生

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163725307

作品紹介・あらすじ

かつて日本人だった人たちを訪ねて。日本統治時代に生まれ育った台湾の人びとにじっくりと聞いたどこか懐かしい日本語で語られたのは、歴史に翻弄された人生。そして日本への愛憎。全国でロングランを続ける話題の長編ドキュメンタリー映画「台湾人生」の監督による書き下ろしノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 日本統治時代に生まれ育った台湾の人びとに聞いた、歴史に翻弄された人生…。通訳を介さず、すべて日本語によるインタビューの中で語る彼らの言葉を紹介。ドキュメンタリー映画「台湾人生」の監督によるノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40217814


  • 我々日本人は絶対に台湾のことを忘れてはいけないし。

    この本に書いてあるようなことをもっと多くの日本人が知ることは、台湾人の心に寄り添えるだけでなく、台湾をマーケットと捉える日本にとっても、大切なことだと思う。

  • 台湾の歴史を深く知る本

  • 戦前台湾は日本の統治下にあったが、その時に皇民化教育として日本語教育、また日本人としての教育がされていた。 そういう教育を受けてきた世代を日本語世代というらしいが、そういう世代の人に、日本の思い出、また日本に思うことなどをインタビューした本。

    いい思い出話もあり、悔しかった話もあり、人それぞれでだが、日本が統治していたと言うことがこの人達の人生に良くも悪くも大きな影響を与えたのだなと言うことをつくづく感じられた。

    台湾にいる日本人として教育された日本語世代の思いという物は、やはり日本人として生きる自分たちが受け止めていかなければならない物なんだろうと思う。

  • 日本の教育を受けた世代の人たちが,今の日本にどのような気持ちを抱いているのかが伝わってきた。

  • なかなかない体験談。日本好きの人が多いというものの何の補償もなかったことは尾を引いているようだ。

  • 戦争とか近隣諸国との関係とか、きちんとした理解をしなくてはいけない。そう思わせる一冊。

  • 台湾は親日。
    ぼんやりとそう思っていたが、その親日の意味することがどんなものなのか初めて認識することができた。

    正しい生の歴史を知らなければ、戦争も平和も語れない。

    何事もそうだけど善悪の二元論で物事は片付けられない。

  • 最近、台湾旅行に行き、現地の人は皆親切だった。親日とは聞いていたが、台湾という国に興味を持ち読んでみた。
    登場人物は日本語で教育を受けた陳清香さんなどが登場する。
    日本統治時代から二二八事件後の生活の様子などあまり歴史を知らなかった私だが、その時の混乱や悲しみの様子が少し理解できた。
    その時の様子が「悲情城市」という有名な映画になった。
    彼らは日本の統治時代を振り返り、懐かしいとかんじながらも、年金のことなどで裏切られたという意識も持っていて若干苦い感情も入り混じる。もっと台湾のことが知りたくなった。

  • 映画より本のほうが入ってくる。ただ単に親日っていうふうには括れない台湾の日本語世代のひとたち。

    人の数だけそれぞれの人生がある。しかしこの世代の人生には日本抜きには語れない。だって日本人だったんだから。

    この複雑な思いを日本人はどうやって汲み取って繋いでいくのだろう。

    果たして汲み取ろう試みるのか。台湾好きーっていうひとは必読☆

    あー中国語もまだまだなんだけど台湾語も勉強したいなー。

    来月はまた屏東にアマーに会いに行きたいと思います。

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