猛烈インド流ビジネスに学べ 続・インドの衝撃

制作 : NHKスペシャル取材班 
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 98
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163707105

作品紹介・あらすじ

「貧困層」相手の超低価格ビジネスとは?日本を狙う「製薬大国」の実力とは?世界中を席捲する「印僑」パワーとは?大反響を呼び、シリーズ化されたNHKスペシャルを再び単行本化。

感想・レビュー・書評

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  • NHKスペシャル取材班の著作とあるので、軽い内容だろうと思ったが、意外と充実していた。
    出版社はNHKではなく文藝春秋。

    内容は大まかに
    1ルピー貧困市場、
    ジェネリック薬の特許法、
    共和を買収したルピン社、
    印僑起業家、カンワル・レキ氏
    となっている。

  • p117 インドの強みは議論
    p136
    p146 交渉術
    p183
    p 206

  • 逗子図書館で読む。読みやすい本です。正直、それだけです。どうでもいい。そんなところです。

  • 協和製薬を買収したインドのジェネリック製薬大手、ルピン。

    ジェネリックはコピー薬だから安くなければ売れない。大切なのはコストである。薬をつくる工程が10あると、薬品の組み合わせや温度などを変えて8工程に減らせばコストダウンができる。ステップを減らすノウハウはジェネリック医薬の世界でも競争力の源泉となっている。ルピンの450人の研究者のうち、3分の1はそのプロセスケミストリーを専門にしている。

    リピトールはインドで40ルピー、アメリカでは28倍の1000ルピー以上で売られている。 物質特許を採用するインドネシアでの値段はインドの14倍である。

  • 大変面白かった。
    特に、ルピンによる共和薬品工業の買収劇の舞台裏が見えたのは勉強になった。日本の中小企業より、インドの大手企業ははるかに進んだマネジメントを実行している。。

    また、印僑の起業家ネットワークや印僑の人材争奪戦についても大変参考になった。日本もインド人の力を活用していかなければならない時代。

  • NHKスペシャルを基にしているだけあってとても内容の濃い本

    年収22万5千円(9万ルピー)以下で生活する貧困層(ボトム オブ ザ ピラミッド)を対象としたビジネスが発展してきている
    ←貧困層が買えるように1ルピーの小パックで販売する、学校でキャンペーンを行い、子供に家庭でのセールスマンの役割をさせる

    インドの企業にとってM&Aは遅れた時間を取り戻す手段である
    が印象的でした

  • インド人すごい。
    ピンきりなのかもしれないけど。
    努力は必ず報われるんだ・・・って思った。
    もっとインドそ知りたいと思えた一冊。

  • 面白い。読んだ後しばらく興奮して眠れなかった。
    まず本の構成が上手い。「インドに進出する企業の戦略→インドの企業に買収され、ともにやっていく日本の企業→祖国のために働きたいという気持ちを持つ印僑」という章建て。
    この順で書いているせいもあり、インドについて書いてある本なのに、自分も祖国のために働きたい、という気持ちを上手く引き出させる。
    インド人の優秀さと祖国愛に衝撃を受けた編著者らが故意にやっているのかもしれない。

    本当の章建ては、
    1."貧困層"を狙え
    2. 上陸 インド流ビジネス〜日本を狙う"製薬大国"
    3."世界の頭脳"印僑パワーを呼び戻せ
    1では貧困層をターゲットにしたビジネスのことを始めて知った。
    2では、実例を通してインド人の勉強熱心な点、議論好きな点、上昇志向、といったことを実感。一方で本音が見えない人や自己本位の人、時間や約束に甘い人が多いそうだ。「人事交流を重ね、根気よくお互いを理解していくことが大切」と結論ずけていた。
    3では、印僑がなぜ世界で求められているかを知ると同時に、リーダーシップについて、また、トップに求められる資質について、印僑に限らず皆に共通することを学んだ。
    その中に印僑が多いのは、理数系に強く、優れたコスモポリタンであり、類い希なる挑戦心と知的好奇心で、世界じゅうどこへ行っても非常に高い適応能力を発揮するからだそうだ。
    正直、まわりに目を向けず、まっすぐ頑張れば良い環境に生まれた彼らはある意味うらやましい。
    私も、過去のことはうじうじ考えずに、今やるべきことを一生懸命やろう、とやる気を新たにした。

  • インド製薬業界がこれほど進んでいるとは。人生に対するリスクのとり方を考えさせられる。印橋パワーには圧倒。10年以上前の私の経験でも、カルフォルニアでのIT業界におけるインド人のパワーにはすごいものがあったね。

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著者プロフィール

長年「ひきこもり」をテーマに取材を続けてきたメンバーを中心とする、全国で広がる「ひきこもり死」の実態を調査・取材するプロジェクトチーム。2020年11月に放送されたNHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作およびドラマ「こもりびと」の取材を担当。中高年ひきこもりの実像を伝え、大きな反響を呼んだ。

「2021年 『NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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