- Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163648507
作品紹介・あらすじ
単行本未収録の『儀式』、『砂漠の十字架』など12の名品。
感想・レビュー・書評
-
激しく「燃える」や「戦う」ではなく、倒れよ、なのがいい。ほとんどの物語は、勝利ではなく、倒れるのが結末だ。勝利だけが礼賛されすぎている。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023/02/04 読了 ★★★★★
-
改めて知る、沢木耕太郎の世界。鮮やかに躍進する尾崎将司を描いた`儀式`、長嶋茂雄の出てこない`3人の三塁手`、銅メダリスト円谷幸吉を描いた`長距離ランナーの遺書`、その円谷幸吉を描いた著者が描く`瀬古利彦`の普通の一日、そして、誰もが驚いたチャンピオンに返り咲く`輪島功一`の物語(ドランカー)等、魅力的な物語が多数あります。そして。今、70歳を過ぎた尾崎将司を、同い年の沢木耕太郎が描くとすれば、どう描くのか。今も`それぞれの物語`は続いている、と思う次第。
-
白子BF
-
ノンフィクション。
本当の話だけにフィクションより、熱さを感じますね。
この本はスポーツをテーマにしたものをまとめていますが、
ちょっとボクシングの割合が多め。
個人的には野球・マラソンの方が好みなだけに、
ちょっと残念な面もありましたが、
読み応えは抜群でした。
輪島、かっこえぇ。 -
「ノンフィクション」全集1冊目はスポーツ(短篇)。今までどの作品にも収められなかった「儀式」(沢木耕太郎23歳のときの作品)をはじめとした、『敗れざるものたち』や『王の闇』からの作品。その登場人物の誰もが力強く、またときに哀しいです。濃い内容を短篇に凝縮した内容は読み応え満点。全集はそれぞれのテーマで編み直し、発表順に掲載されているので、沢木耕太郎の書く力の成熟もまた、感じ取ることができますね。
儀式
イシノヒカル、おまえは走った!
三人の三塁手
さらば 宝石
長距離ランナーの遺書
ドランカー<酔いどれ>
ジム
コホーネス<胆っ玉>
王であれ、道化であれ
ガリヴァー漂流
普通の一日
砂漠の十字架