わが上司後藤田正晴: 決断するペシミスト

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163561806

感想・レビュー・書評

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  • 書かれている時代をリアルに知っていることもあって,前に読んだ著書同様,映画のようにイメージが思い起こせる,興味深い内容。後藤田正晴との関係は密に書かれてはいるものの,自分自身の警察官僚としての役人人生の不幸・恨み節(時の上司に恵まれず,事務次官等の事務方トップにはなれず),昭和ヒトケタ世代の直言居士,滅私奉公ぶりなどにも言及されていて,こちらも面白かった。

  • 後藤田さんの思い出つづり。言うよりも、佐々淳行回顧録である。

  • この人の本は嫌いじゃないんだけど、古臭い時代劇のような描写には正直辟易することもあります。

    でも、役人は「護民官」でなければならないという信条の元に、ペシミスティックに行政処理に邁進した彼らは得難い官僚であったのかなぁとも思います。

    端々に織り込まれている人間くさいエピソードがとても面白い。

  • 後藤田正晴と佐々淳行という人物とその人間関係に興味があって読んでみる。
    連合赤軍「あさま山荘」事件では亀井静香や国松元警察庁長官がちらっと登場するが、亀井静香があまりに亀井静香的で面白かった

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第四八回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある

「2016年 『重要事件で振り返る戦後日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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