アンネの日記 完全版

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163484402

感想・レビュー・書評

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  • 怖かったのは、アンネが自分の置かれた環境を嘆きながらも受け入れるしかなかったこと。
    ラジオにかじりついて本当かどうか分からないニュースに一喜一憂するしかなかったこと。


    今の日本に生きてると、アンネたちに起きたことが他人事だと思えなくて怖いのです。

    衰退する経済、企業による労働者の使い捨て、弱者への冷酷さ。
    そんなのを見てると戦争だけが国の終わりじゃないなと思う。
    40年後どうなってるのか?

  • (2005年8月)

    「アンネの日記」をはじめて読んだのは多分小学生のとき。そのときから何らかの影響を受けているのはいうまでもありません。わたしのなかでは、長い間ホロコースト=アンネ・フランクでした。
    アムステルダムにあるアンネ一家の隠れ家にも行ったことがあります。
    来週からのヨーロッパ旅行で、ポーランドにあるアウシュビッツ収容所にも行く予定なので、ホロコーストのなかでもアウシュビッツ関連の本を読みたいと思ってました。
    「アンネの日記」はアウシュヴィッツを舞台にしているわけではないんですけど、アンネ一家がゲシュタポに捕らえられてまず送られた先がアウシュヴィッツでした。(あってるよね?)さらにその後別の収容所に送られ、そこで病死しました。
    この本は、わたしにとってナチスとかホロコーストというものをはじめて教えてくれた本なので、原点に帰る意味でも今改めてこの本を読んでみようと思ったのです。

  • 一人の少女の日記としてなら読む気もしなかったと思う。それでも、15歳の少女がこれほどまでに人間を見、世界を洞察してこのような緻密な文章が書けるものなのかと感服した。
     「アヴェマリアのヴァイオリン」を読んだことがこの本を読むきっかけとなった。そして読みながらもずっとこの少女の行く末を知っていることが、一寸の興味も失うことなく読書に没頭させられた。もっと若いうちに読んでおくべきだった。

  •  アンネの日記では、出版にあたり、一部が削除されていた。
    この完全版は、それらが削除されない状態で出版されている。
    ただし、アンネが書いた日記を一字一句そのまま出版しているものではない。
    例えば、アンネが間違えた文法や、綴りなどは、訂正されている。

     ヒトラー率いるナチスドイツがユダヤ人を迫害。
    それから逃れるため、ドイツ占領下のオランダで、身を隠す生活の中で書かれた日記だ。
    淡々と日々の日記が抱えているが、アンネの知識や、執筆の才能が文章から読み取れる。

     アンネの日記と併せて、映画『アンネの日記』を観ることをおすすめます。
    ちなみに、「活字が嫌い」「ページ数の多い本が嫌い」という方もいるかと思います。
    そんな方は、迷わず通常の『アンネの日記』を読むことをおすすめします。

  • 読了!
    虚しくなった。

  • 想像していたアンネと違った…
    ダラダラしてて途中から読むペースがガクンと下がる。やっと読み終わった…疲れた。

  • 自分と同じくらいの年齢の女の子が、ナチスから逃れて隠れ家で過ごすとは、
    いったい、どんな気持ちだったのだろうか?アンネのことが知りたくて、
    小学校高学年~中学生の間に、何度も何度も読みました。
    アンネの真似をして、日記を書いていた時期もあります。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • この作品は、欧州での第二次世界大戦のドイツナチスによる偏見・独りよがりによる、「ユダヤ人全滅作戦」によって、それまで平凡な生活をしていた「アンネ・フランク」家族が、生き延びるためにひっそりと隠れ家にいた時に、アンネ・フランク自身が「現状」を後世に伝えるためにそれまで付けていた「日記」を清書・削ったり・補強していたが、最後には、密告によって捕まえられて「強制収容所」に送られた。同氏はチフスによって死亡。
     その後、家族・親友・支援者によってこの「日記」が発見され、刊行し、人類の「やってはいけない」教訓を教えてくれている。

  • ようやく謎が解けたような気がする。一番最初に手に取ったのは小学6年生の頃で、2度目は高校生の時、そして3度目は今年。今年読んでみて感じ取ったのは「時は人を成長させる」それを感じたが、やはり納得がいかない感じで読み続けてしまう。

    「アンネの日記」

    日にちは飛び飛びではあるがしっかりとした文章で書いてある。12~15歳の日本で言えば中学生にあたるアンネ・フランクが隠れ家生活から逮捕までの期間に綴られた日記である。序盤の短文から中間期になると中分程度に変化がして、その文章の揶揄能力も上がり、最後の方は長文へと変化する。中学生がいくらすることがないと言っても400字詰めの原稿用紙6枚も書き続けられるのだろうか?

    翻訳の関係から文章が大人じみたものになるのかもしれないが、戦後のユダヤ人の人口の発表などを聞いているとどこかこれを子供が?という感覚に陥る。子供の頃に読めなかった理由がなんとなくわかったような気がする。

  • 発売日に購入。
    500ページ。寝る前に少しずつ読み進めた。 20日後に読了。
    友人に貸して5年くらいになるけど、会うと思い出したように「まだ読み終わってない」と言う。たくさんの人に読んでほしい本だけど、早く返して・・・

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