六人目の犠牲者―名張毒ブドウ酒殺人事件

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163484204

作品紹介・あらすじ

一九六一年春、三重、奈良両県にまたがる小さな部落で惨劇が起きた。寄り合いの席上、ブドウ酒を飲んだ女性五人が悶死したのだ。警察は奥西勝を犯人として逮捕したが、一審は証拠不十分などを理由に無罪判決を下した。しかし、二審の名古屋高裁は一転して死刑を宣告し、最高裁も奥西の上告を棄却した。警察の取調べに対する関係者の供述には矛盾が目立ち、ブドウ酒の瓶の王冠についていた歯形が奥西のものだとする鑑定も疑問だらけだった。しかし、死刑判決が確定したのである。数度にわたる再審請求もことごとく退けられ、奥西は獄中で命を奪われる時を待っている。彼の死刑が執行されるなら、名張毒ブドウ酒事件の犠牲者は六人となるのだ。捜査のズサンさと死刑判決の独善性を徹底的に追及した傑作ノンフィクション。

著者プロフィール

江川紹子(えがわ・しょうこ) ジャーナリスト。神奈川大学国際日本学部特任教授。新宗教、災害、冤罪のほか、若者の悩みや生き方の問題に取り組む。著書に『オウム事件はなぜ起きたか』『「オウム真理教」裁判傍聴記』『「カルト」はすぐ隣に』など多数。

「2023年 『みんなの宗教2世問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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