- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163267401
感想・レビュー・書評
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伊集院静の小説を読んだのは初めてだったんだけど…正直、この人、ヘタじゃないですかね。
なんかすべてが説明臭いんだよね。
例えば、人物を表現する際に「器量が大きい」とか「肝が据わっている」とか、そういう修飾をそのまんま使ってしまう。
そんな直截的な表現を使うのではなく、その人物の言動を描写することを通して読み手にその人物像が自然に伝わるようにもってゆく、そこにこそ小説家の技量が発揮されるべきなんじゃないか、と自分なんかは思ってしまう。
ストーリーの進め方にあたっても、背景の説明なんかが実に機能的な印象でケレン味に欠ける。
題材もプロットもきわめて通俗的だし、つまんねぇなーと思いながら読んでいたんだけど、最終章になってようやく大河ドラマ的情感がやや湧いてきて若干盛り返す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
羊の目は純粋。
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夢中で読みました。
ほんとにおもしろかった!!
ですが、、、、最後の章に対する違和感がスゴイんですけど。
いっそ無くてもよかったのでは。。。
ああ、でもほんっとおもしろかった!! -
直木賞作家桜木紫乃さんが受賞式の後、ホテルに神崎武美さんからお花が届いたと朝日新聞に書いてるのを見て読みました。伊集院静も嫌いではなかったので。嫌いではないです。でも好きかというと・・・。神崎武美は確かに魅力的です。ケイと母親があまりに無防備に信じたところがちょっと違和感。他の人々はその危険性に多かれ少なかれ気づいたのにね。伊集院静では「お父やんとオジさん」が好きです。
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短編の名手・伊集院だけに
連作にしたのは正解
ただ、どうも主人公とその親分が
身体に受け付けない
感覚的なものなので
しょうがないなあ
4.0点 -
ヤクザのお話。
非常に練り上げられた構成になっていると思います。
章ごとに色々な人の視点から書かれてあるのも良い。
でも、もう少し深い話を期待していたので、そこだけがちょっと残念。
ていうか、もっと深くできる内容だと思ってしまった。
まずまずというところです。 -
侠客に育てられた男の生涯を、闇社会を背景に描いた作品。
この手の本は初めて読んだが、読後のどろどろしさは全くなく、むしろすっきりとした清々しさを感じた。
これは、胆の据わった、現代では少なくなった?大和男児の美しさに感じ入ることができたためでもある。
昭和初期の混沌とした時期の日本は、皆が真剣に生きていて、その意味で力強く、清かったのだろう。
こういう作品を読むことで、日本人の男の生きざまを感じ、自身を見つめ直すことができたことは貴重だった。 -
始めは読みにくかったけど、読んで行くにつれて物語に引き込まれていった。
神崎の生き方、かっこいい。 -
この小説もおもしろい。ベストです。簡単に言うとヤクザ者の話なんですが。自分が信じる人のために命も投げるし、人も殺す。一見残忍な人なんですが、根は優しいという・・・伊集院さんの小説に出てくる男はみんなかっこいいな。