春朗合わせ鏡

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 82
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163245805

感想・レビュー・書評

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  • 楽しく読ませてもらいました。

  • だましゑシリーズ第4弾。
    今回は春朗が主役。左門老人の出番が少ないのが残念だけど、蘭陽とのコンビはバッチリ。硬派と軟派のぶつかり合いが可笑しい。お庭番の父親や御用鏡職人の叔父さんやらの登場で段々素性が明らかになる。歌麿はともかく、京伝も南北も蔦屋も出てこないのが寂しかった。商売人の誇りを見せた「いのち毛」が良かった。

  •  のちの葛飾北斎が「春朗」という雅号で絵を描いていたころのお話。
     全部読み終わって、このレビューを書くにあたってAmazonで他のかたのレビューを読んで、初めてこれがシリーズ3作目だって知った…。
     私がシリーズものを最初から読まないのはよくあることなんで、まぁいいんですけど、シリーズと言ってもそのたびに主人公が違うらしく、最初から読まないと分かりづらいらしいです。道理で春朗さんの周りの人物たちについて、詳しい説明がないまま話が進むと思った。

     ここ最近、時代物をよく読んでいるんだけれど、大店の跡取りやら旗本やら絵師やら…さまざまな主人公がいて、それによって登場する人たちの職業なんかもバラバラだなぁ、と。
     この本では、陰間や御庭番なんかも出て来る。

     文章の雰囲気も……言い方が変かもしれないけど、キビキビしているというか、テンポがいいと言うのかな。ゆったりのんびりとした雰囲気に浸りながら読むというよりは、どんどんと先に読み進めたくなる感じ。

     短編の連作なので、サクッと読みやすいです。

  • (収録作品)夏芝居/虫の目/がたろ/父子道/いのち毛/女地獄/姿かがみ

  • 葛飾北斎が勝川派にいて「春朗」という雅号を持っていた時期のお話しです。話のベースは「北斎隠密説」がベースです。連続の短編小説という構成になっています。登場人物がみんな一癖ある人たちばかりですが、とても生き生きと描写されていて、とても楽しく読めました。

  • 高橋克彦さんの本ははじめて読みました。
    どなたかが推薦されていたので以前から読みたかったのですが。。。
    ようやく読んでみてとても痛快で、読めば読むほど面白い。。。
    春朗・蘭陽が謎解き・事件を解決していく。。。。
    少し蘭陽がスーパーマン過ぎるような気もするが。。。。
    でも面白いからしょうがない。。。
    お勧めですよ。。。

  • 面白かった

  • シリーズ3作目。

  • 図書館から借りてきました。
    「小説は文庫でしか買わない」と決めてます。
    読みにくいっていうのもあるし、かさばるっていうのもあるし。
    なので、いつもは文庫になるのを待っている、というか、
    文庫になるまで、あまり気がつかないんだな^^;
    これは、他の本を借りるのに他に何かないかと検索した結果。
    シリーズ物?の3作目です。
    江戸時代が舞台で、主人公がちょっとずつ違ってはいるものの、
    登場人物はほぼ同じ。
    まあ、だいたい雰囲気はつかんでいて借りてきたものなので、
    読み終わるのも早かったです。
    前2作を読んでからの方がいいですね、これは。
    人間関係がよくわかるから。
    これだけ読むと、主人公が出入りしている家との関係がいまいちわからないかも。
    ちなみに、私はシリーズ2作目「おこう紅絵暦」を一番最初に読みました。
    書店でカバー&解説買いでございます。(笑)

  • レビューで春朗がのちの北斎としって納得。なるほど。
    姉妹編がいくつかあるようですが、そちらは未読です。
    キャラは魅力的ですが一編が短いので、もう少し楽しみたかったかも。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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