時の渚

著者 :
  • 文藝春秋
3.67
  • (9)
  • (22)
  • (24)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 126
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163200705

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • めっちゃいい話!こんな事ってあるー?
    いや、良い悪いで言えば良い話ではないかな。
    後半からの謎解きというか、偶然というか、まさかの展開過ぎるー。自分事として考えると、どうなんだろう、どうなるんだろう。そして秘密を持ってずっと生きてきた人たちの気持ちを思うと…、キツいな〜。
    でもどうか松浦老人のように、凛とした優しい最期を迎えることができますように。

  • 第18回サントリーミステリー大賞受賞作。

    主人公の探偵・茜沢圭は、3年前の西葛西で発生した夫婦殺害事件の犯人によって、犯人の逃走中に自分の妻子をひき殺され、捜査からも外され、警察を去った。

    茜沢はかつての上司・真田の紹介で、余命幾ばくもない元極道の老人・松浦から、35年前、事情により手放してしまった一人息子の捜索を依頼される。

    時を同じくして、西葛西の事件の容疑者として浮上したにもかかわらず、追いつめきれなかった容疑者・駒井昭伸の周辺捜査に携わることになる。

    その駒井も、茜沢も。依頼人の息子も同じ35歳。

    松浦から依頼された息子探しが解き明かされるにつれ、茜沢を地獄へと突き落とした犯人が、依頼人の息子ではないかとの疑惑が膨らむ。

    依頼人の息子は犯人なのか?

    複雑な人間模様が織りなすミステリー。


    緻密なストーリー展開、最後のどんでん返し、大賞受賞は納得の作品。

    最後の告白は必要ないのではと思いましたが、ミステリー色に深い家族愛も加味され、作品の重厚感が増しているように思いました。

  • 2016 8 25

  • サントリーミステリー大賞&読者賞のダブル受賞作品
    都合良すぎるだろ感があるものの
    最後まで読ませる
    ただ、家族愛に違和感がある人はダメですな
    作者のデビュー作かな
    今後、これ以上のものを書くのは大変ですな
    4.1点

  • 死期が迫る老人から子供探しの依頼を受けた元刑事であり、今は探偵。その子供は凶悪犯で、かつ自分の妻子を殺した人物と思われた。話はそんな単純ではなく、さらに複雑な事実があった。

  • サントリーミステリー大賞・読者賞(2001/18回)

  • いやいやここまで偶然が重なるとね・・・・

  • 偶然が重なっても、ストンと納得できるのはさすがとしか言いようがないかも。茜沢さんに新しい明日が始まるといいな。

  • ありふれた人探しだけど 展開が面白かった。
    始めから終わりまで 偶然が重なり過ぎと思ったけど
    小説なので これで良いかも?

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹本稜平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×