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- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163156002
作品紹介・あらすじ
作家として自信を失くした夫と、医師としての方向を見失った妻は、山間の美しい村でふしぎな老婆に出会う。
感想・レビュー・書評
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映画はみていないけど、風景は浮かぶ。衝撃的な何かもないし、都合よすぎる感もあるけど、いい話だった。
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おうめ婆さんや祖母といった老女の描写が見事。
祖母にもっと孝行したくなります。 -
飯山などを舞台とした作品です。
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私にとってはこの「映画」が先であった故に、北林谷栄さんや樋口可南子さんの顔、そして奥深い山里の風景が思い浮かぶ。
映画と小説の違和感がまったくないことに驚きながら読みすすむ。
人にとって大切なことは、自然の大きく豊かなカイナに包まれ、自分もそれに溶け込むようにシンプルに生きることなのではなかろうか。
「小説とは何なのか、本当の話なのかうその話なのか」とのおうめ婆さんの問いに、発音できない小百合ちゃんは「小説とは阿弥陀様を言葉で作るようなものだと思います」とノートに書く。
そうだよ、シンプルなことを分かるために今まで生きてきたんだと
私自身は納得する。
やっぱり良い小説を堪能すると、心地よい温かい涙がでる。
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