阿弥陀堂だより

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 24
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163156002

作品紹介・あらすじ

作家として自信を失くした夫と、医師としての方向を見失った妻は、山間の美しい村でふしぎな老婆に出会う。

感想・レビュー・書評

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  • 映画はみていないけど、風景は浮かぶ。衝撃的な何かもないし、都合よすぎる感もあるけど、いい話だった。

  • おうめ婆さんや祖母といった老女の描写が見事。
    祖母にもっと孝行したくなります。

  • 飯山などを舞台とした作品です。

  • 私にとってはこの「映画」が先であった故に、北林谷栄さんや樋口可南子さんの顔、そして奥深い山里の風景が思い浮かぶ。
    映画と小説の違和感がまったくないことに驚きながら読みすすむ。
    人にとって大切なことは、自然の大きく豊かなカイナに包まれ、自分もそれに溶け込むようにシンプルに生きることなのではなかろうか。
    「小説とは何なのか、本当の話なのかうその話なのか」とのおうめ婆さんの問いに、発音できない小百合ちゃんは「小説とは阿弥陀様を言葉で作るようなものだと思います」とノートに書く。

    そうだよ、シンプルなことを分かるために今まで生きてきたんだと
    私自身は納得する。

    やっぱり良い小説を堪能すると、心地よい温かい涙がでる。

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著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。

「2020年 『根に帰る落葉は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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