夢の正体: 夜の旅を科学する

制作 : Alice Robb 
  • 早川書房
2.91
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本棚登録 : 220
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099174

作品紹介・あらすじ

夢を見ていることを自覚し、その内容を自在に操れる明晰夢。映画「インセプション」にも登場するこの鮮明な夢を体験した著者が、多くの専門家を訪ね、ヨガを学び、古今東西の文学や芸術を紐解きながら、夢と睡眠のしくみに迫る。夜が待ち遠しくなる科学読本。

感想・レビュー・書評

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  • 夢の不思議に魅せられた著者による、夢の科学の歴史と可能性、そして夢の効用についてまとめた本。睡眠科学や脳科学の専門家による研究に言及し、一方では怪しいと紙一重のワークショップを自ら体験し、夢と睡眠の秘密に迫る。

    読み物として面白いところと、読むのが面倒になるところが混在。「〜によるとこうで、〜によるとこうで、〜はこう言っている」のように、ひとつの段落内に大量の引用が入るのが読みづらい。

    夢はあまり見ないほうなのだが、意識すれば覚えていられるようになるという。ためしに夢日記つけてみようかしら。

  • 夢をテーマにしたノンフィクション。
    現代において科学的に分析されたこと、数多の研究者が実験で実証してきたこと……の奥に見えるのが、エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵の『夢の操縦法』(国書刊行会、2012年)。『夢の操縦法』自体は国書しか出さないような奇書であろうが、それが現代では概ね事実とされている、という現象が面白い。

  • だから何だよ

  • 夢が科学の対象になり、睡眠や精神疾患の治療に役立つ研究が進んでいるということについては朗報だろう。
    とはいえ、明晰夢を見る、ということについては半信半疑になるのを拭いきれない。明晰夢をみるトレーニングで著者がハワイに行く話でも、地を足に付けずに生活してるような参加者の話は私も著者と一緒に辟易した気持ちがあった。
    人の夢は否定したくないし、見た夢を聞きたいとすら思う。ただ、夢に夢を持ちすぎなのではないかと思う人々もいることは事実だ。
    生きるのは現実だ。夢が、現実を生きるのに役立てればいいのではないかと思ってしまった。

    あと、睡眠がいかに必要かがよく分かった。ギネスから不眠の項目が消えたのも納得がいった。人間、寝ないといけないようにできている。また、素人的な考えでレム睡眠を少なくしてノンレム睡眠が増えればいいのではないかと思ってたけどこれも違った。レム睡眠もないとバランスがとれないのである。むしろ、レム睡眠こそ頭を整理したりするのに必要な時間なのではないかと思ったくらいだ。レム睡眠のときに夢を見るが、夢はときにインスピレーションを起こしてくれる。悩んでいたことが解決されることもある。生きていく上で、やはり必要なものだったのだ。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50208029

    夢はどのように働くのか? なぜ必要なのか? 何が得られるのか? 科学と文化の両面から夢と睡眠の秘密に迫る。(生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 予想はしていましたが、文体にメリハリなしボリューム感もありという感じで、比較的じっくり読む人向けだと思います。

    とはいえ、章ごとに読んでも大丈夫な構造になっているので興味のある章をピンポイントで読んでも大丈夫かと。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/461388

  • 夢日記はつけてみようと思った
    本文中にもあるが、どんな夢を見たか・明晰夢だったかが夢を見た人の主張に依存してるので科学とは相性が悪い
    一応、日本の研究で、夢で出てきたものとそのときの脳の反応を測定して紐づけることで、夢に何が出たかを判定することはできているらしい
    結局は脳の処理がもたらす産物なのだから、脳の研究が進めばもっとメカニズムの解明が進むだろうか

  • ●「明晰夢」とは、眠りながら自分が夢を見ていることを自覚している状態で、少し訓練すれば、夢の内容をコントロールできるようになると言う。
    ● 19世紀まで夢は科学の世界のものではなく、精神世界のものだった。様々な宗教において、夢は普通の人が別世界を体験する手段であり、預言者が神の意思を受け取る場所であった。
    ●通常、願望が表立って表現されることは少ない。フロイトは、夢のぼんやりとした性質が保護膜になってくれるから、私たちは夢の核心にある問題に悩まされることなく眠っていられるのだと言う。
    ●人生の3分の1を眠って過ごすと言われているように、人間は眠りからも夢からも逃れることはできない。それならば、その時間を豊かなものにして、さらに起きている時間にも役立てれば良いではないか。

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