- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152096449
作品紹介・あらすじ
「専門家の予測精度はチンパンジーのダーツ投げにも劣る」と看破した著者は、卓越した予測者を集めその力の源泉を探った。その結果見えてきた鉄壁の10カ条を明かす、行動経済学的研究の金字塔。
感想・レビュー・書評
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非常に参考になった。
全く知らない事柄に対して予測する際に、
自分の知っていることとに細切れにして、その一つ一つを予測していく手法は面白い。
世の中には、全く知らないことについて常に予測をしているような人たちがいるのだ。
某国の情報機関の予測より正確だという。面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
予測に関する本
メモ
・超予測者を目指すための10の心得
トリアージ
一見手に負えない問題は手に負えるサブ問題に分解せよ
外側と内側の視点の適度なバランスを保て
エビデンスに対する過小反応と過剰反応を避けよ
どんな問題でも自らと対立する見解を考えよ
問題に対して不確実性はできるだけ細かく予測しよう
自信過小と自信過剰、慎重さと決断力の適度なバランスを見つけよう
失敗した時は原因を検証する。ただし後知恵バイアスにはご用心
仲間の最良の部分を引き出し、自分の最良の部分を引き出してもらおう
ミスをバランスよくかわして予測の自転車を乗りこなそう
心得を絶対視しない -
予測できることとできないことを明確に
長期的な問題に関する予測はほぼ無理
問題を明確に
自分に都合よく解釈しない
認識のバイアス
大きな問題は小さな問題の集合に分割して考える
フェルミ推定
類似事例をもとにベースとなる確率を設定しそこから予測確率を調整
新たな情報を得た場合は予測を調整
情報の重要性を考慮
他者の意見も予測に反映
自分の考えに固執しない
予測内容は具体的に検証可能な状態で
予測対象、期間、予測結果の指標
どうすれば結果から予測精度を検証できるか
検証時は後付けバイアスに注意 -
附則にある超予測者の10の法則(なぜか11個書かれていますが)を読めばそれでよい
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途中でやめてもうた
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予測を定量的に評価しようというお話。一発、ワンショットで未来を宣託するのではなく、変化していく状況などの影響因子を評価して数字(確率)で未来を見通す。だから予測も漸近的に推移していく。そと精度を評価していくところが面白い。そして評価の高い予測者とはどんな組み立てをするのかを定性的にまとめているのが参考になるかも。
それにしてもCIAの分析官や天気予報士などプロの予測者でも自身の予測について外れることへの逃げ道を残す表現を使う習性があるところが人間くさいもんだ。 -
本書は予測力の高い人達の思考方法や行動原理の共通法則を、エビデンスに基づいて整理した画期的な本。本書で紹介している法則は、予測力だけでなく、学問的にも企業活動的にも仮説を立てるにあたって活用すべき思考方法として非常に有効な方法ではないかと思う。研究者、コンサル、行政や企業の企画スタッフ、そしてマネジメントの職にある人たちにとっての必読書。
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2019年1月13日に紹介されました!
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すごく面白いです。未来予測の本であるし、リーダーシップの本でもあるし、投資の本でもあるし、確率論の話でもあるし、機械学習に通づる話でもある。書き口も平易ですごく読みやすい。
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とにかく冗長。結論はシンプルで「永遠のベータ」すなわちダーウィニズム同様変化に常に対応できる「一貫して一貫性のない」人に予測力は高くそなわるというもの。