アルジャーノンに花束を〔愛蔵版〕

  • 早川書房
4.07
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本棚登録 : 662
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095336

作品紹介・あらすじ

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。頭がよくなる手術を受けた彼は、ついに天才へと変貌する-知を求めさまよう青年がやがて知る、ほんとうの愛とは?心の成長を描く不朽の名作。ファン必携の愛蔵版。

感想・レビュー・書評

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  • とても繊細な本でした。SFのくくりとは思えないほどの感動を得ることができました。
    この本がなぜ有名になったか、解説であったとおりどれだけの紆余曲折があったかを読みながらしみじみと感じました。まるでフィクションなんじゃないかと思ったほどです。読了後は、ほっとしてしまいました。
    私は死への自己決定をどんな人がなんで言おうとも尊重したい。あまりにもエゴがおせっかいが多すぎる。
    自分をよく知り、人に期待せず誰よりも自分自身を尊重して大切に思ってこれからも生きていきたいと思った。

  • 10年以上前に劇団昴の舞台で見てから感動して書籍を読みました。
    起承転結がしっかりしていてチャーリイの孤独など読んでいてとても切なく心に残る作品です。

  • 読み終わった後もしばらくズーンとしてしまう。
    チャーリー目線で話が進んでいくので、まるで本当に経過報告を読んでいるかのような構成です。
    最初はひらがなで誤字も多く読むのが疲れますが、手術後はどんどん専門的な用語も増え、知能が上がっていくのが目に見えてわかります。

    冒頭でアリスが神から与えられたものを変えてはならないの的なことを言ってましたが、これも考えさせられました。
    チャーリーのように脳の手術をするのと、視力矯正の手術をするのに違いはあるのでしょうか。

    知能を得ることが幸せに繋がるわけではないし、知らない方が幸せなこともあるのは確かですが、難しいですね。
    彼らにとっての幸せを尊重し、向き合い方を考えねばならないと思いました。

  • 小説を読まない私が読んだ人生初の小説本。映画を観たことがあったからか、頭に入りやすかった。

  • 必要なのは知識ばかりではない。
    人は身勝手だし、世界は理不尽なことばかりだが、自分や相手と向き合うこと、目の前の人に愛情をもつことが大切。

    構成が面白い。主人公の書いた報告書を辿る事で物語が進む、そのため本人の心の変化や習熟度が見て取れるため、とてもわくわくした。

  • 知的障害者が手術により天才になり、だけど、また退化してしまうお話で、最後はとても悲しくなり、また、アルジャーノンに対する気持ちには感動しました。

  • 切ない。率直な感想はただこれだけ。
    でも一度知能の高い生活を経験したからこそ本来のチャーリイに戻った後のあの懐かしいようなチャーリイの温かさと優しさと愛情を感じた時、ああよかったなあって。何が良かったかはうまく説明できないけど。またこれから先もチャーリイがみんなに愛されながら幸せに生きてほしいと思いました。

  • 老いでもあるな

  • ジョイスの『ユリシーズ』の第4巻にも、句読点を一切入れないことであえて読みにくくしている箇所があり、個人的にこう言う類のものを「翻訳頑張ってるなぁシリーズ」と呼んでいるのだが、本書もまさにそれである。

  • 星4.4
    最後嗚咽するほど泣いた不朽の名作
    経過報告から彼の人生を読み解いていくお話

    色々な考察を読んだが
    どれも納得いかず。
    名作というのは多くの考察を生み出し
    読者にそれぞれの感情を引き出すものなんだと、
    改めて凄い作品だと思った。

    最後に彼、チャーリーが孤独ではなく、本来の愛情深い青年に戻ったときは涙が止まらなかった。
    彼の見返りを求めない愛情が
    愛おしくて仕方なかった。

    残酷な結末かもしれないが、彼が自分らしさを忘れず、新たな環境で友達ができること、もう孤独を感じることのない生活が送れるよう祈るばかりである。

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