ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」

  • 早川書房
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本棚登録 : 132
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094841

作品紹介・あらすじ

140字のつぶやきが世界のみんなをつないだ!
自分の思いを短文で発信する――たったそれだけのシンプルなサービスが、2億7000万人に愛され、社会を動かすようになったのはなぜ?
共同創業者のビズ・ストーンが、ツイッターの誕生秘話や裏話をユーモアたっぷりにつづる。

感想・レビュー・書評

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  • Twitter創業者による、Twitter創業の物語。
    読みやすくて、読み進むうちに、事業を始める人なら誰にも言える、気づきのポイントが随所に出てきて、非常に為になりました。
    翻訳も良かったです。
    事業のヒントにもなります。
    オススメの一冊です。

  • ”twitter 共同創業者であり、精神的支柱だったビズ・ストーン氏( @biz )が、何を考え、どんな行動をしてきたかを自ら綴った一冊。

    彼が、「人間」や「コミュニティ」を徹底的に信じ、創造、開発、運営にあたってきたことが伝わってくる。twitter の経営を離れ、Jelly を立ち上げた今も、「人間の善意」への絶大なる信頼と、ふさわしいツールを提供することできっと世界が変わる!という確信がそこにあるのだ。

    本書後半に登場する「利他主義の複利」という考えにとても共感でき、読了感がすこぶる爽快だった。それを具現化しようというアプリ Jelly はまだこれからかもしれないが、応援していきたい。


    <キーフレーズ>
    ★人は、ふさわしいツールを手にすると、じつに驚くようなことを成し遂げられる。自分たちの人生を変えられる。世界を変えられる。(p.16)

    ★ステータスを見るだけで友だちが今どんな気分なのか、何をしているのかがわかる、この感じがいいなと思うんだ、とジャックは言った。これに似たようなものを作れるといいんだけど、どうだろう? ジャックは僕に聞いた。自分のステータスを載せられて、友人のステータスを見られるようなシステムを。(p.69)
     ※2006年、オデオ社のハッカソンで、ジャック・ドーシーとビズが AOLインスタントメッセンジャーをヒントに語った会話。

    ・140字という制限が、思いがけず最初から宣伝のきっかけになった。謎めいていたのだ。(p.95)

    ・僕ら数人の小さなチームは、目の前に現れるまで人々が必要性に気づかなかったようなものを、世に送り出そうとしていたのだ。僕たちが作り出したのは新しいコミュニケーションのスタイルだった。その可能性はようやく少し見えてきたばかりだ。ツイッターが何かの勝利なのだとしたら、テクノロジーの勝利ではなく、人間性の勝利だろう。(p.106)
     ※SXSW でのパブ間の人の移動をみて。「目の前に現れるまで人々が必要性に気付かなかった」「人間性の勝利」

    ★一人ひとりが、群れの中にいる鳥の一羽一羽が、一緒に飛んでいるほかの鳥の存在に、またほかの鳥がごく近くにいるという事実に、新たに気づいて行動したのだ。みながそれぞれ、世界の中での自分の場所を、飛びながら、ライブで体験していた。(p.114)

    ★ピザ届いた?
     なんてことだ。ツイッターユーザーのコミュニティが、僕たちを応援してくれていた。
     サイトがダウンしているのを責めるのではなく、何人ものユーザーが僕たちのオフィスにピザを差し入れ、頑張れと励まし、奮闘している僕たちを応援してくれていた。(p.139)
     ※くぅー、いいね。chiedasも立ち上げ前後はこうだったなぁ。はてなのサーバ移動実況なんかも思い出す。

    ・僕たちは自分たちの技術がすごいと強調するのではなく(略)、ユーザーがツイッターを使ってすばらしいことをしている事実に拍手を送ることにした。(p.162)
     ※とてもよくわかる。これが本当のコミュマネ、コミュニティビルダーなのではないか。

    ・善良な人々が可能性を手にすると、すごいことをやってのける。スーパーヒーローはいなくても、力を合わせれば世界を新たな方向へ動かすことができるのだ。(p.182)

    ★ツイッターに新しい社員が加わる時は、エヴァンと僕が会って迎えた。会社を立ち上げたときの話をして、次の6つの前提を共有し、話しあった。
     ツイッター社員が心にとめておくべき前提
     1.この先どうなるかは、いつも予測できるわけではない
     2.社外には社内よりもたくさんの賢い人間がいる
     3.ユーザーたのめに正しいことをすれば勝てる
     4.ウィンウィンの取引だけが取引に値する
     5.共に働く仲間は賢く、善意をもっている。
     6.僕たちはビジネスを成立させ、世界を変え、かつ楽しんで仕事をする。(p.231)
     ※いいなぁ。特に5&6!

    ★番組に迎えたゲストにギフトカードを贈る形でスティーブン・コルベアが行った小さな善意は、こうして加速度的に広がった。僕はこれを利他主義の複利とよんでいる。(p.251)
     ※【利他主義の複利】って、いい言葉!「コルベア・レポー」への出演者に贈られた、ドナーズ・チューズの25ドル分のギフトカード。これが大きく広がっていく。HERO、ハタチ基金、致知ギフト、カジ応援 etc. 色んなことにつながっている。

    ★僕がもしまっとうな人間なのだとしたら、リヴィアの影響を強く受けているからにほかならない。
     こう考えると、自分のライフワークが見えてきた。やりたい仕事、目指す方向、遺したい仕事は何なのかがわかった。僕は人を助けることに自分の人生を使おう。それを、自分の得意なことを活かして実践したい。(p.293)

    ・ジェリーをひとことで説明すると、人が助けあうためのツールだ。
     重要なのはテクノロジーではない。人だ。コンセプトはごくシンプルなものだ。疑問に答えてくれそうな友人に、聞きたい質問を送る。人が人の助けになれるほどすばらしいことはない。すでにつながりあっている社会を利用する発想だ。(p.303-304)
     ※http://www.jelly.co/about

    ・今の仕事を辞めなくてもいい。ほんの少しの変化で軌道は変わる。たとえば仕事から帰ってまず「ただいま。何か手伝うことある?」と言ってみるだけでもいい。試してみてほしい。(p.315:おわりに)

    ★つながりあった社会の本当の意味での希望は、人と人が助けあうことにある。
     人は基本的に善だ。僕らがつながるのは、互いに人の力になるためだ。協力しあうためだ。それ以上いい理由があるだろうか?(p.309)

    ・僕たちは共に歩いている。みんなで大きな何かに向かって歩いている。そこには希望があるはずだ。(p.316)
     ※なぜだか、金子みすゞさんの「このみち」のフレーズが浮かんできた。
      「このみちのさきには、
       なにかなにかあろうよ。
       みんなでみんなで行こうよ、
       このみちをゆこうよ。」

    <きっかけ>
     CMC での市川さんのオススメにより、ノータイムポチ。”

  • 180915 中央図書館 特に面白いことが書いてあるようではなかったな。

  • 自分が動いて自らことを起こす精神は起業家精神の真髄
    自分やわ信じる、自分は天才だと信じてやるというとは、まだ存在しない段階から自分のアイデアに自信を持つということ
    自分の夢を考えて作り出すことが夢を実現させるための最初にして最大の一歩

  • Twitter共同創業者がどの様なキャリアを経てTwitterを作ったか、そして会社を去るまでのお話です。
    ちょっと文章は読みにくいですが、内容としては非常に面白いです。
    Twitterがダウンした際にユーザーがピザを送って開発チームを励ますくだりがあるのですが、それだけのファンを作れる様なサービス開発をしていきたいものです。
    ユーザー向けのプロダクトを開発する方は一読を。

  • Twitterがテクノロジーよりも人を大切にしている事が伝わってきた!

  • 正直行って創業物語に比べるととてもつまらない
    創業物語と比べて内容に食い違いが認められるので補完的に読むのはありかもしれない

  • アメリカの起業家って、自分が自分がという人間が多いような気がしてたけど、これほどユーザの便利を優先する人物は見たことがない。そこがfacebookとツイッターの違いなのだろうし、ツイッターを使い続けている理由である。

  •  テンポよい語り口と困難を明るく乗り越えていく著者の生きる姿勢のおかげで読後感が非常に爽やかだった。 朝、目が覚めて、今から始まる一日にわくわくできないのなら、あるいは間違った道にいると感じているのなら、この先進むべき道は見えてこない。ここに立ち返るべきだと僕はいつも思っている。それが何かを言葉にしてみる。報酬のことではなく、こんなこと考えてみる。どんな人が周りにいるか。その人たちはどんな仕事をしているか。職場へはどうやって行くか。自分の仕事を、他の人がどんな言葉で形容しているか。
    ・・・この本を読んでこの部分に出合えたことも本当にラッキーだと思う。

  • ツイッターの立ち上げから成長が、共同創業者の哲学と共に語られているが、その人の善意を信じる理念にとても共感できる。ツール(には違いないが)というよりインフラというべき存在になったツイッターだが、創業者が誰かは以外に知られていない点にツイッターたる所以があり、どんな人達が作り上げたのか興味があるなら必読。

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