- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094407
作品紹介・あらすじ
フランスの田舎で手芸店を営むジョスリーヌの平凡な暮らしは、ある日宝くじを当てて一変する。私が本当に欲しいものは何だろう?人生に向き合う女性を描いたフランスのベストセラー。映画化決定
感想・レビュー・書評
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何の前情報もなく、図書館でふと気になって手にした本。なんて素敵な小説だったのだろう!
最初のシーン、裸になって自分を見る所から、心を鷲づかみにされた。その後は物語が紡がれる数々の美しい言葉に酔いながら、心はすっかり主人公であるジョスリーヌと共に愛に満たされ、悲しみに押しつぶされそうになる。
ここ最近で1番の小説。フランスの小説がしっくりくることが多いな、近頃。
とてもいい時間が過ごせました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“今週の新刊”で登場。
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/29.html
突如、宝くじが当選し、約26億円もの大金を手にすることとなった主人公。
”当たってどんな嬉しい事が起きるか”ということよりも、”こういうやっかいな事が起きます”ということを次から次へと心理カウンセラーに忠告されるんですね。そして主人公は”大金があたって幸運な人”というよりは”何かやっかいな病気にかかってしまった人のようだわ”という印象を強くするのですが、そんなことからも、誰にも打ち明けず一人でせっせと私の欲しいものをどんどんリストにするという生活をおくっていくんですね」(代官山蔦谷書店ブックコンシェルジュ 間室道子さん)
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php -
お金との関係を通じて、幸せとは何か、考えさせてくれる本。
物語冒頭、自分をとりまく人やものに愛情を注ぎ、満足して暮らす主人公の描写は、いきいきしてて、面白くてどんどん読んでしまう。
でもそれは、満ち足りてない自分を満ち足りてると信じることであったのかも。
かといってそれはそれで、悪いわけじゃなく、幸せの一つの形。幸せかどうかは、どの自分を幸せと思おうとするか、にかかってるのかなあ、と思った。 -
ちょうど友人と「年末ジャンボ当たったらどうするー? 」なんて恒例のやり取り交わしたところだったから、タイムリーな1冊とも言える。
ごく平凡な家庭が突然の大金を手にしたらどうなるか、なんて寓話的なストーリーが、多分この話の肝じゃないよね。
フランス人作家の小説ってほとんど読んだこと無かったし、 タイトルだけ見て手に取ったから、あとがき読むまで作者は女性だと信じて疑わなかった。
たぶん、たぶん女性が多かれ少なかれ男性、という性に対して感じているであろう臭み?哀れみ?と憧れを、よくもさらさらと描写できたものだなぁ。 -
うーん、微妙。途中までは良かったけどなあ。旦那失踪後からの作者の意図がいまいちわからん。それまではいろいろあったけど、今はそれなりに幸せなおばさんの日常で結構面白かったが。旦那失踪によりストレスで痩せてきれいになり、過去のやさしい自分は死んで冷酷な自分が出来上がった。うーん。なんだこれ。これがベストセラー、映画化と言われてもなあ。残念な本だなあ。冷酷って言ったって旦那に対してだけで、他は変わってないんじゃないかね。日本昔話のように説教臭い感じが残る。
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全く、想像していた内容とは違っていた。
もっと、やさしい雰囲気の話なのかと思っていたら、結構シビアというか、衝撃的でした!
全体的に、本当に、ほんとーにフランスらしさがあふれていました。 -
出だしはごく平凡な主婦の日常が描かれていたが、宝くじが当たったあたりから徐々に変化が。
ラストは意表をついているが、あれっと思ううちに終わってしまった気がする。 -
宝くじに当たった主婦の話。
偏見も大いにあるのだけど、ザ・フランス、という感じだった。
シニカルで体温低め、ロマンスは当然の日常として含まれる。
映画にもなったようだけど、同じシビアな結末なのか異なるのか見てみたいと思った。 -
移動図書館車で発見。開いてみて分かったのだが、誰もまだ手に取っていないようだった。
題名からは想像ができなかった結末。表紙に人間が誰もいない時点で気づくべきだったかな?