そして誰もいなくなった (クリスティー・ジュニア・ミステリ 1)

  • 早川書房
4.03
  • (23)
  • (27)
  • (19)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 200
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088819

作品紹介・あらすじ

オーエンと名乗るなぞの人物に招待された年齢も職業もばらばらの十人の男女が孤島の邸宅に集まったとき、おそるべき殺人ゲームの幕が開いた。部屋に飾られていたぶきみな童謡の歌詞どおりに、一人また一人、客たちがつぎつぎと姿の見えない殺人者の犠牲になってゆくのだ。だが、島には十人のほかにはだれもいない。犯人はこのなかにいるのか?正体不明の犯人の狙いはなにか?そして、最後に生き残るのはだれなのか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『恐るべき太陽』(ミシェル・ビュッシ著)の前に本書を読んでおきたかったが、図書館の貸し出しが間に合わなかった。

    どなたかのレビューで、ではなくて、『恐るべき太陽』のなんと本文にて著者が思いっきり本書『そして誰もいなくなった』のネタバレをしている。

    だから本書を初めて読むにもかかわらず、大事な点を知った上で読んだのだが、私は間違った人物を犯人だと判断して読んでいたので、最後の種明かしに至るまでの間、普通に騙された。

    図書館にあったのは、この児童書だけだったのだが、サラッと読めて私にはこれで丁度良かった気がする。

  • ミステリーの原点であるこの作品を未読だったので読んでみた。たしかにミステリーの要素がたくさん散りばめられていた。さすが名作。

  • ちゃんと犯人がいた。
    面白くて3日で読み終わった。

    登場人物が多い上に海外の作品ということもあり人名がカタカナのため、はじめの方は誰がどんな人物だか何度か読み返さないとわからなくなることがあった。
    ただ、それぞれの人物のキャラクターが立っていることもあり、人物を一致させてからはすごく面白く臨場感ある物語を楽しめた。

  • 十角館の殺人を読んだ後だったので、その関連性のある本書をチョイス(翻訳調の文体が個人的に苦手なので)。

    登場人物の把握以外はスラスラ読める本書ですが、内容はしっかりとしたコンテンツです。

    犯人は、ウォーグレイヴ判事で共犯はアームストロング医師。動機は正義感に燃えるウォーグレイヴが無罪となった容疑者達にリンチを加えたかったから。

    十角館の殺人で"全員死んで残った一人も自殺する"、と聞いていたのでヴェラが死んだ時点で物語は終わったのかと思っていましたが、十角館の殺人同様、小瓶に投げ捨てられたネタバレでもう1回真相が語られる造りでした。

    古典的ながら素晴らしいです。

  • メンタルやられてる時にミステリは読むものではない…。
    でもミステリの金字塔というか、義務教育だと思うので…。
    うええ、さすが!
    元々ミステリは謎解きとして読んでないけど、でも犯人が最後まで分からなかった。
    これをジュニア向けとして翻訳した青木先生凄い!

  • <AND THEN THERE WERE NONE : Christie Junior Mystery>
      
    さし絵/水戸部功
    カバー写真:Alamy/PPS
    装幀/ハヤカワ・デザイン

  • 兵隊島(原作の児童用でない翻訳ではインディアン島、黒人島となっているものもあり。この本では兵隊島として童謡もそれに合わせて訳している)に招待されて集まった10人。
    招待したのは兵隊島の屋敷を買ったと新聞でも報道されたユーナ・ナンシー・オーエン。

    10人にそれぞれ接点はない。そして、招待したオーエンの事も「知っているような知らないような」「共通の古い知人がいる」ような、曖昧な関係。だが、バカンスを楽しみにやってきた10人は、兵隊島に到着して、さらに奇妙な事に気がつく。
    兵隊島に行き来する船は1日一度、島からは出ることはできない。オーエン夫妻は島におらず、雇われた執事夫妻二人で客人をもてなしはするが、執事たちでさえオーエン夫妻に会った事もない。

    そして、ディナーの後にどこからか奇妙な声が響いた。内容は、10人が過去に起こした、罪に問われていなかったけれど、人を殺したとされる事件を言い、「裁きの席に座る被告人たち、あなたたちに申し開きができるか」と問いかける。
    ディナーの席に置かれた10人の兵隊人形と、額に飾られた童謡。10人が1人づつ死んでゆく童謡だが、その歌詞通りに、1人1人死んでゆく・・・


    孤立無援の無人島で、童謡とおなじように人が死んでゆく、犯人はだれか?10人の中の誰かが犯人なのか?
    設定的には現在の推理小説でも多くあるけど、もともとは、アガサ・クリスティーのこの本から。

  • 以前にも読んだことがあるのだけれど・・・忘れてしまっていた。でも、おかげで楽しみながら再読できた!先日テレビドラマでやっていたので、急に読みたくなり図書館で借りてきました。歌に合わせて進められる殺人事件。秘密を隠し持つ10人の人物。腹の探り合い。そしてあっと言わせるラスト。疑心暗鬼となった人々の心理を読み、状況を分析し、犯人を考える。まさにミステリの楽しさが詰まっています。

  • 童謡の通りに人が殺されていくという話。でも、10人しかいない島で10人が死んだら…あれ?犯人は?!
    最後の謎解きは、ちょっと「おいおい」と思わなくもなかったけれど(特に首吊りのくだり)、「法律で裁けない罪を犯した人間に罰を」というコンセプトには惹かれる。やりたくなる気持ちは理解できる。
    やっぱり名作だと思う!

  • やはり、無人島にあった詩のように人が1人2人と消えていくところが最高に面白い。

全26件中 1 - 10件を表示

アガサ・クリスティーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×