ひとりぼっちのジョージ: 最後のガラパゴスゾウガメからの伝言

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088109

作品紹介・あらすじ

南アメリカの西、およそ1000キロ沖に位置するガラパゴス諸島。ながらく人の手が入ることのなかったこの楽園は、島ごとに独自の進化をとげた特異な動物相・植物相に溢れ、ダーウィンが進化論を着想するきっかけとなった。そんなガラパゴスの特徴的な動物の一つがゾウガメだ。だが、近海で操業する捕鯨船に数世紀にわたって食糧として乱獲され、ゾウガメは激減する。なかでもピンタ島では、20世紀初頭に標本にされた数頭を最後に、姿を消したと思われていた。しかし、1971年、偶然一頭のオスが発見される。保護されたそのゾウガメは、その孤独な身の上と世捨て人を思わせる風情から、「ロンサム(ひとりぼっちの)・ジョージ」と呼ばれるようになった。以来、ジョージは現在にいたるまでガラパゴスの観光の目玉、自然保護のシンボルとして、世界じゅうの人々に愛されている。だが、ジョージの来し方を辿り、生物学的特徴を検証すると、彼の驚くべき真実が明らかになる…。歴史とDNAに刻まれた「過去」から、最先端の生物学によって創造される「未来」まで、そして、小さな島の生態系から世界的な環境問題まで、一頭のゾウガメをめぐって自在なスケールで語られる人と自然の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 【つぶやきブックレビュー】元敬老の日、長寿の象徴にちなみ。ロンサム・ジョージ。

    http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA81738887

  • ピンタ島に残された最後のゾウガメから明かされる、進化の歴史・最新の科学・自然保護活動の現状。わくわくして、ほんのり切なくて、ちょっとしたサスペンスみたいにスリリング。いろんな絶滅危惧種の保護活動も紹介されていて面白い。
    ひとりぼっちっていう響きがいいですね。この“ひとりぼっち”に物語が要約されている気がするのでした。しかし、野生化してしまったヤギの駆除作戦のくだりは切なかった…。名付けてユダのヤギ作戦。ひとりぼっちのジョージよりよっぽど切ないよ…!

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