- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152087539
感想・レビュー・書評
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自転車乗りの同期が面白いので読む様勧めていた作品。至極簡単に人が死ぬ世界で起こる事故から、ただひたすら生き抜くためにあがく人間を描く。
パニックものとしては王道中の王道なストーリーなのだが、故に話は全くブレない。
確かに自信をもってオススメ出来る作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
201708
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軌道ステーション<望天>にて起こった大爆発。施設の大半が破壊される中、幸運なことに数名が生存を果たすが、不幸なことに彼らがいたのはそれぞれが独立した閉鎖空間だった。壁を一枚隔てたそこは死の世界。その事実が少しずつ彼らの精神を蝕みはじめる。空調パイプを通して連絡を取り合う生存者たち。それぞれの思惑を胸に、生き残りをかけたスペースサバイバルがはじまる。
再読。宇宙の前における人間の無力さよ。だがそれでも必死にもがく人間の生きざま。
やっぱり好きです。 -
おもしろかった!!
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パニックものは好きなので充分楽しめた。
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少しばかり甘めの評価になるが、すばらしい作品だ。所謂宇宙ステーション内における生へのドラマ。飛び出たスーパーマンが不在で、全体としてはかなり癖のある登場人物たちが、がんばる様はとてもワクワク読める。
地球と月の間の抗争のようなストーリーが取ってつけたようで少しばかり興醒めなんだが、これがないとエンディングが成立しないから痛し痒しかな。
いずれにしても、この作家さんへ私のなかのお気に入りリストの中でどんどん上位にきているなぁ。 -
登場人物への感情移入がまったくもって出来なかったのは残念だけど、それをしてもなお最後までページを捲る手が止まらなかった。
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どうしてこんなにもフィクションなのにリアルなんだろう?この方の本を読むとなんとなく宇宙にもう人類が進出しそこで生活を営んでいるような気になってしまう…
面白かった!
ただ登場人物が自分的にはそれほど魅力的でなかったのが残念かなあ。ちょっと一風変わった人ばかり。まあ人じゃあないのもいたし。田窪さんの最後もちょっとびっくりです。ああいう行動を取るとは思わなかった。
空気の有り難味を感じる一冊ですよ。 -
宇宙ステーションの事故をきちんと描ききった作品。
ハリウッドが映像化権とりそうだけど、CGだらけになるかもしれない。 -
位置関係の図面付きだが解り辛かった。登場人物の誰もが鬱屈した感情や暗い秘密を持ち、極端な人物造形で感情移入も難しい。
が、タイムリミットの中で生き延びようと力を尽くす様々な試行はハラハラドキドキ。目が離せない。知識が不十分なため、そういうものか?と感じる事象もあったが最後は割と皆幸せにまとめてあり…優しい作者さんだと思った。