生か、死か (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 8-1)

  • 早川書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151832512

作品紹介・あらすじ

出所日前夜に突如脱獄した男。たった一日さえ待てば、自由も金もすべてが手に入ったはずなのに……。その決断の裏隠された陰謀とは?

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭から大きな謎が提示される

    現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマーが刑期満了の前夜脱獄する
    なぜ彼はあと一日待てなかったのか?

    そして追う者と追われる者の物語が幕をあける

    闇の向こう側から顔を覗かせる大物たち

    上巻は最後にさらなる謎を加えて終わる

    さぁ、逃亡劇の謎解きが待つ下巻にGo!

  • 死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、獄中でどれほど脅されても金の在処を吐くことはなかった。そして刑期満了の前夜、オーディは突如脱獄を果たす。翌日には自由と金が手に入ったはずなのに、いったいなぜ?

    過去の作品に遡って、読んでみる。舞台がアメリカのせいか、乾いたタッチ。

  • 「天使と嘘」と同じ作者だったので。

    刑期満了の前夜に刑務所から脱獄したオーディは、
    現金輸送車を襲撃し、その金の行方を知っていると思われていた。
    囚人仲間だけでなく、刑務官たちからも金のありかを尋ねられ、
    命を狙われていた彼は何のために脱獄したのか。

    オーディの親友であり、刑務所内での庇護者もあったモスは、
    何者かによって刑務所から出され、オーディの行方を探すように脅される。
    心当たりが全くないモスだったが、
    オーディの母親や犯罪組織のボスに会いに行く。
    そんな中、オーディがモーテルに泊まるために利用した女性とその娘が、
    保安官に撃ち殺される。
    間一髪、逃げ出したオーディだったが、
    もちろんその殺人の罪を着せられることになる…。

    (下巻へ)

  • 哀れなサブキャラの運命。

  • 上巻終了時点での感想。人物設計がおもろい。群像劇での各登場人物の描写がうまい。わずかの登場で陰謀めいた人物、今作ではテキサス州上院議員が不気味。モーテルでの射殺事件の行方と強盗事件の真相、脱獄の真実の行方は上巻ではわずかしかわからない。サスペンス要素の構成は実にうまいと感じる作家だ。

  • 現金輸送車襲撃事件の共犯として10年の刑に服していた男が刑期満了の前夜に脱獄する。彼の真意は、そして事件の真相は何か。なぜか人を惹きつける主人公のキャラクターが不思議な魅力を放つが、終盤に起きる事件がショッキングで思わず声を上げてしまった。そこでそういうことになるのか……。

  • どうなるんだ?

  • 複数の人物の話が同時進行し、最初は戸惑うけれど、それぞれの人々に愛着がわいてくる。この翻訳者さんの日本語は読みやすくて品がある。

  • 現金輸送車襲撃事件で唯一生き残った男は10年服役した刑務所を出所日の前日に脱獄した。1日待てば自由も金も全て手に入ったはずなのに。

    読み進めるうちに主人公オーディが魅力的になる。彼がなぜ脱獄したのか?彼の過去パートと逃亡譚で綴られるミステリは逃亡譚のサブキャラ視点も見処。主人公を追いかける刑務所仲間の黒人モス、FBI特別捜査官のデジレーは身長130センチがコンプレックスの30代女子。それぞれが追いかけるオーディと事件の真相がテンポ良く繋がる。

  • よもや、これほどのミステリと遭遇するとは予想だにしなかった。やはり長生きはするものだ。10年間服役した男が出所予定日の前日に脱獄をする。その理由は最後まで判らない。
    https://sessendo.blogspot.jp/2018/04/10.html

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著者プロフィール

マイケル・ロボサム Michael Robotham
1960年にオーストラリアの小さな町で生まれ、19歳でシドニーの新聞社の記者となった。
14年間、オーストラリア、イギリス、アメリカで新聞記者、雑誌記者として働き、1993年にゴーストライターとなって政治家、ポップスター、冒険家などの自伝を執筆した。
うち12冊がベストセラーとなり、累計200万部以上売れた。
デビュー作『容疑者』(集英社刊)以降マイケル・ロボサムの作品は25の言語に翻訳され、英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞、オーストラリア年間最優秀小説賞、ネッド・ケリー賞長編賞を受賞している。

「2021年 『誠実な嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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