- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151822056
作品紹介・あらすじ
ダンテはいまだ行方不明。うちのめされ引退したコロンバだったが、ある日遭遇した事件にパードレの影を感じ……傑作サスペンス!
感想・レビュー・書評
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最初からこれで大丈夫なの?
マリオカートのロケットスタートが成功した時のように物語は唸り声をあげて始まります
そしてその後もさながら熟練のプロゲーマーのようにAボタンから指が離れることはなく走り続けます
もう最初からクライマックスのような、普通なら物語の終盤に見せるよなスピード感で大丈夫なん?って思いましたがそのまま上巻を駆け抜けてしまいました
でもよく考えたら三部作を一つの物語と捉えればもう終盤でこのスピード感にも納得です
衝撃の結末を迎えた前作から15ヶ月、女刑事コロンバは警察を辞め隠遁生活を送っています
ある夜、近隣で起きた殺人事件に巻き込まれ行動開始…
そして遂にバディが再結成!やった!
二人の遠慮のないやり取りも復活して、さあ反撃開始の下巻へGo!
あ、あとちょっとだけ『薔薇の名前』読んでて良かったw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「パードレはもういない」3部作の完結編。
1作目2作目も気に入っていたんですが~
コロナ禍と猛暑の中、あまりハードな話は読む気になれなかったので、延ばしていました。
ブクログに登録するのに、なぜか上巻が電子書籍しかなくて。
書名で出なくとも、作者名で検索すると出たり、別な日に挑戦すると見つかったりするんだけど、ダメで。
さっき電子書籍の書影をクリックし、下の方に関連本の書影が出ているところのをクリックして見たら、発見!
文庫のを登録しておきます。
そういう手もあるというメモ、でした☆
感想も一言~
機動隊副隊長のコロンバ・カセッリは、たくましい美人で実行力のある女性。
拉致監禁された過去のあるコンサルタントのダンテ・トッレと共に、事件に取り組んできました。
前作から15か月後。
大事件の詳細は公表されないまま、コロンバは辞職。
昔暮らしていた山にある家で心身の傷を癒していました。
身近で事件が起こり、次々に連動するようにスピーディな展開へ。
誰が敵か味方か?
鮮烈な描写、よくテンションをキープして描き切った作品。
面白かったです。 -
サンドローネ・ダツィエーリ『パードレはもういない 上』ハヤカワ文庫。
三部作の完結編。第1作の『パードレはそこにいる』の衝撃度は語り尽くせない。そして、結末がスッキリしないままに唐突に終った第2作『死の天使ギルティネ』。本作はいよいよ『パードレ』と『ギルティネ』、『レオ』、『ダンテ』の謎が明らかになり、行方不明のダンテと引退したコロンバの運命が描かれるのだろう。
第1作を凌ぐほどの面白さ。相変わらずコロンバは酷い目に会い続け、『パードレ』の一連の事件には壮大な陰謀があることを匂わせながら、いつレオが牙を剥くのかという恐怖を感じるうちにストーリーは進む。
ダンテは生きているものの未だに行方不明。引退したコロンバは自宅の敷地内で血塗れの自閉症の青年を発見し、背後に『パードレ』の陰を感じる……
本体価格1,000円
★★★★★ -
「パードレは、そこにいる」
「死の天使ギルティネ」と続く三部作の完結編
前回から2年くらい経ってるので前作を読み直してから、読み始める。
失踪人探しのスペシャリストであり、自身も誘拐、監禁事件の被害者であるダンテと、とある事件で(心身共に)傷を負った破天荒警官のコロンバのコンビが、昔ダンテを誘拐した男「パードレ」を追うシリーズ
…何というか、二部のギルティネが凄まじくぶった斬られたまま終わってしまったため、読んだ当初は「えっ!」
と叫んでしまったが(ややキレ気味)
今回再読してみると、当時は続きが気になり荒々しく読み進めてしまっていたのだと反省…
しっかりと面白かったです。
そんなわけで第三部
これが…もう見事で
第一部でコンビのそれぞれが、前の事件で負った傷を乗り越えながら闘って、第二部では更に最悪な事件に巻き込まれて、今回はそれさえも乗り越えようともがいている。
誰にも信用されないし気が狂ってると思われてるコロンバは、もはやダンテ化してきてて…
ヤケクソ気味なのか破天荒さもパワーアップしてる。
完結まで読めることに、感謝しかない。-
2019/11/10
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2019/11/10
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2作目よりは好き。
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死の天使、、が抜けちゃったけど、パードレ、というタイトルでおもわず手にとってしまいました。ひどい殺人現場、自動車修理工の最期も壮絶。エグさがこれでもか、と押し寄せます。ひどいやつらの結末を下巻で見届けたいです。
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おぉ。正直、作者がサジを投げるんじゃないかと思っていたので、ちゃんと完結編が出版されたことに感激!どう収束させるのか?するのか?下巻へGo!
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パードレはもういない(上)
(ハヤカワ・ミステリ文庫)
(早川書房)
著作者:サンドローネ・ダツィエーリ
第1作を凌ぐほどの面白さ。相変わらずコロンバは酷い目に会い続け『パードレ』の一連の事件には壮大な陰謀があることを匂わせながらいつレオが牙を剥くのかという恐怖を感じるうちにストーリーは進む。
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
なるべく先入観なく、手当たり次第に読む本を選んでいるが、続き物のしかもかなり進んでいるやつを手に取ってしまった時は、やっちまったな、と思う。それなりに、わかる範囲で読み進むも、この本は結構、主人公達が以前の話をするので、内容というより感触や雰囲気が共感できなくて、ちょっと残念だった。しかしかなりこの本は訳も含め、色々な面で照準が高く、続けて読んでいる人には大層高得点が付けられるのではないだろうか。下巻を読む前にシリーズの頭から読み直したい。