アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 106)

著者 :
  • 早川書房
4.13
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本棚登録 : 557
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151301063

作品紹介・あらすじ

クリスティーの愛読者も、これから読む読者も楽しめる! 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞の2冠に輝いた傑作評論集が文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 目次にズラリと並んだアガサ・クリスティーの作品タイトルと著者が付けた★評価を見て気分が上がる♪
    原作を読んでからこれを読むか。
    これを読んでから原作を読むか。
    これを読んでから原作を読み、またこれに戻ってくるか……著者と自分の☆比較も楽しそう。

    目にとまった作品や読んだことのある作品を中心に何作か書評をチェックし、早速『五匹の子豚』を図書館で予約した。『杉の柩』も読みたい。それから、今年のクリスマスは『ポアロのクリスマス』を読むことに決めた。トミー&タペンス・シリーズも気になるなあ。ずっと前に一度読みかけるも恐ろしすぎて飛ばし読みしてしまい不完全燃焼の『春にして君を離れ』も再トライしてみようかな。

    こういうガイド本では、★1の書評を読むのも結構好きだ。本にしても映画にしても、人が言葉を尽くしてつまらなさを熱弁しているのを見かけると「そこまでおっしゃるなら笑」とかえって手に取ってみたくなることがある。目次をざっと見たところ★1未満も数点あるじゃないか。
    アガサ・クリスティー完全攻略の道のりは長いけど、楽しいアイテムを手に入れてウキウキ。

    • 111108さん
      ゆたこちさん、こんばんは。

      ようこそ、お待ちしておりました〜(๑˃̵ᴗ˂̵)
      この本を登録されてからレビューされるのを楽しみにしてました♪...
      ゆたこちさん、こんばんは。

      ようこそ、お待ちしておりました〜(๑˃̵ᴗ˂̵)
      この本を登録されてからレビューされるのを楽しみにしてました♪
      ゆたこちさんがこの攻略本読んで予約した本、読みたい本に対し、そうそう、そうなんだよね〜と一人で勝手に納得しうなづいてます!
      ★1を楽しめるのはさすがですね。私は順不同楽しそうなのから読んできた今、★少なめなのが残っててちょっと残念感でしたが、ゆたこちさんのように楽しみながら読むのが正解ですね♪
      2023/05/06
    • ゆたこちさん
      111108さん、こんばんは。

      クリスティー作品、本格的にハマッてしまいそうです~(人´∀`*)
      攻略本だけでなく111108さんも頷いて...
      111108さん、こんばんは。

      クリスティー作品、本格的にハマッてしまいそうです~(人´∀`*)
      攻略本だけでなく111108さんも頷いてくださるなら、安心して↑のラインナップでいってみようと思います♪

      ★1作品は書評を読むのは楽しいですが、実際トライしてみると読みきるのがしんどいのが大半なんですよね、やっぱり笑。
      腹立ちまぎれに読書メモに愚痴を書いてると意外と気付きがあったり、まれに「私はこれ好き!」という作品に出会えたりするので、なるべく楽しみたいの姿勢ではいます。
      悪くないけど印象にも残らない作品を読んだときが一番ガッカリ感が強いかもしれません(^-^;

      まずは『五匹の子豚』が楽しみです♪
      楽しすぎるガイド本教えていただき、ありがとうございました♡
      2023/05/06
    • 111108さん
      ゆたこちさん
      お返事ありがとうございます♪
      これからたくさん楽しめますね!私も自分の感想とこの本読み比べてと、一冊読むごとに振り返って楽しん...
      ゆたこちさん
      お返事ありがとうございます♪
      これからたくさん楽しめますね!私も自分の感想とこの本読み比べてと、一冊読むごとに振り返って楽しんでます。
      そうですね、「悪くないけど印象にも残らない作品」よりは「読みきるのがしんどい」方がマシかもですね。話のネタにもなりそうだし‥。
      『五匹の子豚』も待ってますね〜(^-^)
      2023/05/06
  • b-matatabiさんの感想から読みたくて。ポアロ、ミス・マープルはもちろん戯曲やミステリー?という物までネタバレ無しで読みどころを解説。早川書房の思う壺と思いながらも面白くて昔々読んだものの再読と未読のノンシリーズに挑戦したくなった。

    • 地球っこさん
      111108さん、はじめまして。

      たくさんの「いいね」ありがとうございます!
      クリスティーは、いつの日か完全攻略したい作家ですo(>...
      111108さん、はじめまして。

      たくさんの「いいね」ありがとうございます!
      クリスティーは、いつの日か完全攻略したい作家ですo(>∀<*)o
      ちょっと腰を落ち着けて読んでいきたいな。

      フォローさせていただきました。
      これからよろしくお願いします。

      2020/10/31
    • 111108さん
      地球っこさん、はじめまして。こんにちは。
      こちらこそ「いいね」とフォローありがとうございます。とても嬉しいです!

      クリスティの完全制覇、素...
      地球っこさん、はじめまして。こんにちは。
      こちらこそ「いいね」とフォローありがとうございます。とても嬉しいです!

      クリスティの完全制覇、素敵ですね。私はさくさく読める短編集から手をつけようかなぁと思ってます。
      2020/10/31
  • アガサ・クリスティーのガイド本。
    大変楽しく読ませていただきました。
    以前から読みたいと思っていましたが予想以上に面白く、刺激的でした。

    著者のミステリーへの造詣が深く、過去の偉大な作品と共に、現代のミステリー作品をも引き合いに出してクリスティー作品を多角的に論じているのも新鮮でした。難しい表現でわからないところもありましたが、圧倒的な熱量に圧倒されました。

    名前も聞いたことのなかったタイトルがまだまだ沢山あって、本書のおかけで、近いうちに読みたいタイトルが何冊も見つかりました。
    焦らずゆっくり読んでいくつもりです。


  • アガサ・クリスティーの作品、100冊以上を読んだ著書が書く、壮大なブックレビュー集。

    同じ作者の作品をこれほど大量に読破するのは、よほど好きでない限りは、きっと言葉に表せないほど苦行になるうえ、もはやその人の人生を読んでいるような気持ちになるのかもしれない。


    作品を作る作者の特徴の、特に奥深いところは、数冊を読んだところで捉えきれず、大量に読んではじめて、ようやく断片を掴むことができるのかもしれない。そう思わされるほど、この本のアガサクリスティー作品の考察には、深さがある。

    また、本のレビューともなるとどうしてもネタバレを避けて無難な内容に着地しがちだが、なるほどこう書けばよいのかという参考にもなる本は、図書館で借りたことが惜しいと感じるほどだった。

    文庫版でも千円少し超えるくらいなので、本の山を倒してから、年内に購入するとしよう。

    アガサ・クリスティーといえば、『ABC殺人事件』『オリエント急行殺人事件』『アクロイド殺し』などの、いわゆるドンデン返しの作品が思いつくが、必ずしもそうしたばかりのものではないということを知った。

    またレビューの中で『春にして君を離れ』が気になったので、そちらが次に読む本になりそうだ。


    本の山は減らない。

  • こんな本が出ているなんて!夢のようなガイド本です。
    中学生の時に「そして誰もいなくなった」に出会って、その後ドラマシリーズのポアロさんにハマりつつ、コツコツ読んできましたが、いつのまにか挫折。もう一度、最初に戻って読みながら攻略したいと思います。

  • 「読もう読もうとずっと思っていた」の書き出しに思わず、私もそうだと思い本書を購入。
    筆者は七冊読んでたとの事だが、私の場合は五冊のみ。

    改めて読もうと思うと、超有名作以外どこから手をつけたらいいか分からなかったので、その点では本書は一つの物差しになって参考になった。
    本書はブックガイドとしても優れているが、筆者が如何にしてクリスティを理解して行ったかがよく分かるので、良質のノンフィクションを味わったかのような読後感を味わえた。

    クリスティを全作読もうとは流石に思わないが、半分くらいは本書を読み興味を持った。今一番読みたいのは「フランクフルトへの乗客」です(笑)

  • この解説を読むと
    また 全作品読み返したくなります。

    「読もう読もうと
    ずっと思っていたのである。
    アガサ・クリスティのことだ」

    という不穏な書き出しで始まる
    『完全攻略』。

    実際に、100作品読んでみて
    魅了されて

    書いたそうです。

  • ミステリ評論家・霜月蒼が、英国ミステリの女王アガサ・クリスティーの100作品の魅力、そして作品を語ることの魅力を余すところなく伝える。

  • 中高生のときに夢中で読んだクリスティ。約30年ぶりに『ナイルに死す』を再読。これが本は黄ばんで古いのに、内容は全く古さを感じさせなくて面白い!そこでと思い、この本を購入。ただの解説書と思いきや、クリスティ作品を読むのと同じくらい楽しい!一冊の解説を読むごとに、その本を必ず読みたくなります!これを読むとクリスティがなぜミステリーの女王と呼ばれるか、その凄さが分かります。さすが完全攻略!クリスティをこれから読まれる方は是非これを読んで、本編を読んでほしいと思いました。それくらい素晴らしいガイドブックです。

  • 一人の著者による書評集でありファンブックではないので、クリスティ作品を網羅したカタログとして使うのがいいのかもしれない。クリスティ以外のミステリー作品にも数多く言及しており、その知識がほとんどない自分は読んでいて苦痛だった。

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著者プロフィール

霜月蒼(しもつき・あおい)

1971(昭和46)年、東京都生ま

れ。慶應義塾大学法学部法律学科

卒業。

ミステリ研究家。

大学在学中は慶應義塾大学推理小

説同好会に在籍。

主に海外のハードボイルド小説、

ノワール小説に関する書評、評論

を発表。

2007年、「本の雑誌」の連載「こ

のイヤミスに震えろ!」で、“イヤ

ミス”を提唱。「モルグ街の殺人」

以降のミステリ史を、イヤミスの

発展史として読み替える試み。

本書は「翻訳ミステリー大賞シン

ジケート」にWeb連載された

「アガサ・クリスティー攻略作

戦」を書籍化したもの。

共著に『バカミスの世界  史上空

前のミステリガイド』(小山正

編、ビーエスピー)、『名探偵ベ

スト101』(村上貴史編、新書

館)がある。

「2014年 『アガサ・クリスティー完全攻略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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