火曜クラブ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-41 クリスティー短編集 6)

  • 早川書房
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本棚登録 : 130
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150700416

感想・レビュー・書評

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  • ミス・マープルの短編集。
    迷宮入りや不思議な事件を話す会、火曜クラブのメンバーがイロイロな事件の話をしながら、マープルが謎を解いていく。
    謎解く前にいっつも思い出す村の似た事件が、また面白くて好き。

  • クリスティなら断然ミス・マープル派です-_-b! 年輩女性ならではの、いつだってちゃんと心得てる猫のかぶり方が小気味好い。おまめのはずのオールドミスお婆ちゃんに各界の専門家達がことごとく敵わない、読んでいてニヤニヤしてしまう。
    マープル入門編としてまずどうぞ。

  • やはり彼女は長編に向くな
    とつくづく感じさせる1冊。
    短編だとどうしてもまとまりが悪いし、
    読んだ感覚があんまりでないんですわ。

    そんな中でも面白い作品はあります。
    それは、細君を保険金殺人で始末する
    男の話。
    尻尾の出ない男を追い詰めるドキドキ感が
    なんともいえない感じでした。

  • クリスティは全部持っていているつもりだったが甘かった。こんな大事な本を落としていたとは…。今回ミス・マープルシリーズだけを順番に全読しようと改めて本棚を整理したらこの本がないことに今更気付いた。読んだのは確かなので誰かに貸したのかどこかに紛れこんでいるのか。それはともかく再読である。ミス・マープルシリーズは基本長編のイメージだが、実は初登場は短篇であるこの『火曜クラブ』なのである。毎週一度集まって問題を出し合う「火曜クラブ」…作家で甥のレイモンド、女流画家のジョイス、元警視総監のサー・クリザリング、老牧師に弁護士らがおのおのの知性で迷宮入り事件の解明をしようと話をしている中で、ミスマープルはせっせと編み物をするだれも気にとめない老嬢として同席しているが、そこでだれよりも鋭い洞察力で言い当てる、周りの人はまぐれあたりじゃないと次第に一目置くようになる…というところが醍醐味。そして何よりも短く切り取られた13作のストーリーの中にクリスティらしい捻りのエッセンスが惜しげもなくギュッと詰め込まれていること!内容は書ききれないのでタイトルだけ列記『火曜クラブ』『アシタルテの祠』『金塊事件』『舗道の血痕』『動機対機会』『聖ペテロの指のあと』『青いゼラニウム』『二人の老嬢』『四人の容疑者』『クリスマスの悲劇』『毒草』『バンガロー事件』『溺死』。『二人の老嬢』はミス・マープルらしい視点のミステリになっていてお気に入り。『毒草』も面白いし、謎解きの終わり方として楽しい『バンガロー事件』で変化をつけて、最後に持ってきた『溺死』では。これまで火曜クラブ等で目の当たりにしてきたミス・マープルの力量を評価したヘンリー卿が彼女にアドバイスを求める進行型の事件という構成がいい。それにしても…家で見つからなかったこの本、どうしても読みたくて図書館で借りたのだが、あとでまた探さなければ。

  • マープル様

  • 甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという“火曜クラブ”ができたが…静かな目立たない田舎の老婦人ミス・マープルが初めて驚異の推理力を披露した短篇13篇を収録。 --This text refers to an alternate 文庫 edition.

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